だるい・身体が重い原因
だるい・身体が重いのはなぜ?
原因と4つの対処法をわかりやすく解説
身体がだるい、重いと感じるのは、単なる疲れや気のせいではなく、身体からの大切なサインです。
睡眠不足や生活習慣の乱れ、ストレスなどが原因であることが多いものの、症状が長引く場合は病気が隠れていることもあります。
身体のだるさを放置せず、まずは原因を知り、正しく対処することが重要です。
本記事では、だるさを感じる主な原因や考えられる病気について解説します。
また、すぐに実践できる4つの対処法も紹介します。身体の不調に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
1 身体がだるいとはどんな状態?
だるいと感じる状態は倦怠感と呼ばれ、休息が必要であることを知らせる身体のサインです。倦怠感には、老廃物の蓄積や低栄養などによる肉体的疲労と、不安や緊張、怒り、抑うつといった精神的疲労の2種類があります(1)。
このような身体のだるさは、生体の恒常性を保つために起こる自然な反応です。身体が重く感じるときは、自分のストレスに気づき、無理をせず休むことを意識しましょう。
2 身体がだるい・重いと感じる原因
身体がだるい・重いと感じるとき、その背景には日常生活のちょっとした習慣が関係していることがあります。
ここでは、身体がだるい・重いと感じる主な原因を3つ解説します。身体のだるさが気になる方は、当てはまるものがないかチェックしてみてください。
睡眠不足
身体のだるさの大きな原因の一つが睡眠不足です。睡眠は日中に蓄積した疲労を回復し、翌日の活動を整えるために欠かせません。
数日程度の睡眠不足は強い眠気を自覚できますが、慢性的に睡眠が不足すると眠気を感じにくくなります(2)。そして、やる気の低下や集中力・注意力の低下といった行動面の問題として現れることがあります。
さらに、昼間の強い眠気や倦怠感が続き、生活全体に影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。十分な睡眠時間を確保し、睡眠環境も意識して質の良い睡眠を取りましょう。
ストレス
強いストレスは、心身のだるさや不調を引き起こす原因の一つです。精神的な負担が続くと心が疲れ、やる気の低下やだるさといったサインとして現れることがあります(3)。
放置すれば身体的な症状にもつながるため、早めの対処が必要です。強いストレスを感じた場合は無理をせず、リフレッシュする時間を持つことで心身の回復につながります。
食生活の乱れ・食べ過ぎ
日々の食生活が乱れると、身体は疲れやすくなり、倦怠感を感じやすくなります。たんぱく質やビタミン、ミネラルの不足が続くと、疲労感や冷え、気分の落ち込みなどの原因につながることがあります(4)。
偏った食事や極端な食事制限ダイエットは、必要な栄養素を十分に補えず、体調不良の原因となりがちです。一方で、食べ過ぎも消化に負担をかけ、倦怠感の原因になります。
健康を保つためには、栄養バランスを意識した食事を続けることが大切です。
(4)参考:働く女性の心とからだの応援サイト|厚生労働省
3 だるさ・倦怠感があるときに考えられる病気
だるさや倦怠感は、単なる睡眠不足やストレスだけが原因とは限りません。身体が重く感じる状態が長引く場合、糖尿病や更年期障害、心の不調など病気が隠れている可能性もあります。
だるさ・倦怠感が症状として現れる代表的な病気について解説します。
貧血
だるさやめまいの原因として多いのが貧血です。酸素を全身に運ぶヘモグロビンは鉄分で構成されていますが、体内の鉄分が不足するとヘモグロビンが減少し、酸欠状態になります。その結果、倦怠感や頭痛、気力低下、肌荒れ、めまいなどさまざまな不調が生じます。
日本女性の約40%、月経のある20〜40代の約65%が貧血やかくれ貧血とされており(5)、身近な病気の一つです。月経のある女性は鉄分不足に陥りやすいため、日々意識して鉄分を補うことが大切です。
(5)参考:働く女性の心とからだの応援サイト|厚生労働省
インフルエンザ
強いだるさを伴う病気の代表がインフルエンザです。インフルエンザウイルスに感染すると、38度以上の高熱や関節痛、全身倦怠感、頭痛が急速に現れます。
例年12月から3月に流行し、普通の風邪のような喉の痛みや鼻水も出ますが、症状の強さと進行の速さが特徴(6)です。
外出後の手洗い・うがいを徹底し、流行前にワクチンを接種することで発症リスクを抑えられます。
(6)参考:令和6年度インフルエンザQ&A|厚生労働省
糖尿病
慢性的なだるさが続く場合、糖尿病の可能性もあります。糖尿病は、血液中のブドウ糖濃度が高い状態が長く続き、インスリンの不足や働きの低下によって起こる病気(7)です。
自覚症状がないことも多いですが、喉の渇きや多飲多尿、疲れやすさなどが現れることもあります。
発症には食事や運動などの生活習慣が関係していることも多く、放置すると合併症リスクが高まります。早期の生活改善や医療機関での適切な管理が健康維持のために重要です。
うつ病
気分が落ち込み、1日中何も楽しめない状態が続くときは、うつ病の可能性があります。うつ病は気分障害の一つで、精神的症状だけでなく、眠れない・食欲がない・疲れやすいなどの身体的症状も現れます。
原因は明確にはわかっていませんが、日本人の約6%が生涯で経験するといわれるほど身近な病気(8)です。
症状改善には、精神的・身体的ストレスから離れた環境づくりが大切です。気になる症状が続く場合は、早めに心療内科や精神科を受診しましょう。
(8)参考:うつ病|こころの情報サイト
更年期障害
女性のライフステージの変化に伴って現れる症状の一つが、更年期障害です。
閉経前後の約10年間を更年期と呼び、この時期に疲れやすさや肩こり、腰痛、発汗などが強く出ることがあります(9)。
主な原因は女性ホルモンの減少で、症状や程度には大きな個人差があります。治療により改善するケースも多いため、つらいときは我慢せずに婦人科を早めに受診しましょう。
(9)参考:働く女性の心とからだの応援サイト|厚生労働省
4 身体がだるいときの対処法4選
身体がだるいと感じるときは、仕事や家事に集中できず気分も落ち込みがちです。放置すると症状が長引くこともあるため、早めに対処することが大切です。
ここでは、身体がだるいときの対処法を4つ紹介します。
質の良い睡眠を取る
身体のだるさを解消するには、質の良い睡眠を確保することが欠かせません。そのためには、光・温度・音に配慮した寝室の環境づくりが大切(10)です。
寝る前にスマホを見ると脳が覚醒してしまうため、できるだけベッドでスマホを見ないようにしましょう。部屋は暗く、暑すぎず寒すぎない快適な温度に保ち、静かな環境で眠ることが理想です。
また、リラックスできる寝衣や寝具を選ぶことも良い睡眠につながります。
(10)参考:健康づくりのための睡眠ガイド2023|厚生労働省
バランスの良い食事を摂る
バランスの良い食事を心がけることも大切です。適切な量と質の食事は、生活習慣病の予防や生活の質の向上に役立ちます。
身体に必要なエネルギーや栄養をしっかり補うために、主食・主菜・副菜・汁物・果物をそろえることを意識しましょう。
国が掲げる目標値は、野菜摂取量の平均値が1日350g以上、果物摂取量は1日200gです。野菜と果物を適量摂取することは、循環器疾患やがんの予防にも効果が期待できるといわれています(11)。
厚生労働省の「食事バランスガイド」を参考に、毎日の食生活を見直してみましょう。
適度に運動する
身体のだるさを和らげるには、適度な運動を習慣にすることが効果的です。軽いランニングやサイクリング、ダンスなどの有酸素運動は心身をリフレッシュさせ、ネガティブな気分を発散するのにも役立ちます(12)。
特に、無理のない範囲で汗ばむ程度の運動を行うと、自律神経のバランスが整い、睡眠の質向上にもつながります。
1日20分程度を目安に運動を継続しましょう。1日に多くの時間を運動するよりも、継続することがポイントです。
自分なりのストレス解消法を見つける
だるさの原因の一つに、蓄積したストレスがあります。そのため、自分に合ったストレス解消法を見つけ、定期的に発散することが大切(13)です。
たとえば、軽く身体を動かす、好きな音楽を聞く・歌う、日記に気持ちを書き出す、趣味に没頭するなど、方法は人それぞれです。
気分や体調に合わせて取り入れることが、心身の回復につながります。ストレスを抱え込まず、こまめにリフレッシュする習慣を持つことで、毎日をより快適に過ごせるようになります。
5 身体のだるさに関するよくある質問
最後に、身体のだるさに関するよくある質問に回答します。午前中や朝に身体がだるい方や医療機関の受診を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。
平熱なのに毎日身体がだるいのはなぜ?
平熱なのに毎日だるさが続く場合、多くは睡眠不足や食べ過ぎといった生活習慣の乱れや、ストレスが原因です。
しかし、女性ホルモンの変化による更年期障害や、喉の渇き・多飲多尿を伴う糖尿病など、病気が関係している可能性もあります。
だるさが長引くと日常生活に支障をきたすため、自己判断で放置せず、必要に応じて医療機関を受診することが大切です。
ずっと身体がだるいときは何科を受診したらいい?
身体がずっとだるい場合は、まず自分の症状を確認し、症状に合った診療科を受診することが大切です。発熱を伴うときは感染症や風邪の可能性があるため、一般内科を受診しましょう。
全身の倦怠感に加えて喉の渇きや足のしびれ、体重減少などがある場合は、内分泌内科が適しています。
また、だるさとともに睡眠の異常があるときは、心の不調が関係している場合があるので、精神科や心療内科を検討しましょう。
午前中・朝にだるいと感じるのはなぜ?
朝にだるさやめまいを感じ、午前中は不調でも午後になると元気になる場合、起立性調節障害の可能性があります。
体内の水分や血流の調整がうまくいかないことが原因とされ、中学生や高校生に多く見られる症状(14)です。特に朝の立ち上がりで血圧がうまく調整できず、身体が重く感じることがあります。
気になる場合は小児科に相談し、自分に合った生活リズムを整えることが改善の第一歩です。
(14)参考:いごころ VOL.26|福島県立医科大学
生理前にだるいと感じる場合はどうすればいい?
生理前だけ強いだるさが出て、生理が始まると症状が軽くなる場合は、月経前症候群(PMS)の可能性があります。実際に、多くの女性が生理前にイライラや胸の張り、食欲増加、下腹部痛などを感じています(15)。
生理前にだるいと感じる場合は無理をせず、規則正しい生活リズムを心がけることが基本的な対策です。
症状が軽ければ鎮痛剤や精神安定剤などで対応できますが、重い場合には低用量ピルを使用することもあります。つらい症状が続くときは婦人科を受診し、適切な治療を受けましょう。
6 身体がだるい・重いときは休養をとって回復に努めよう!
身体のだるさや重さは、誰にでも起こり得る身近なサインです。質の良い睡眠、栄養バランスの取れた食事、適度な運動などを意識することで、少しずつ体調は整っていきます。
主な原因は生活習慣の乱れやストレスですが、なかには病気によってだるさが起こることもあります。身体のだるさが続く場合は、速やかに医療機関の受診を検討してください。
身体がだるい・重いときは無理せず、自分のペースで回復を心がけましょう。