肩こりの解消
肩こりを解消する方法
ひどい凝りを改善するためのヒントを紹介
肩こりを解消する方法には、肩まわりを温める、筋肉の緊張をやわらげる、ストレッチで柔軟性を高めるなどの方法があります。
また、肩こり対策には肩こりになりやすい環境を改善することも大切です。
スマートフォンやパソコンの使い方、バッグの持ち方を見直したり、冷え対策をすることで、肩こりになりづらくすることができます。
ひどい凝りを改善したい方は、ぜひ参考にしてください。
1 血流改善で肩こりを解消する
肩こりの解消には、血流を改善することが大切
です。
肩こりは、長時間同じ姿勢を保持することによる筋肉の緊張や血流低下、また精神的ストレスなど、さまざまな要因が重なって起こり
ます。
例えば、長時間同じ姿勢のままでいると肩まわりの筋肉が緊張し、筋肉内を走る毛細血管が圧迫されて血流が低下します。
血流が低下すると、筋肉に必要な酸素や栄養が届きにくくなって筋肉内の代謝環境が悪化し、凝りや痛みにつながるのです。
血流を改善する方法として最も手軽なものが、「温める」ことです。
水に濡らしたタオルを電子レンジで温めた「蒸しタオル」やホットパックを10〜15分程度、肩こりのひどい場所に当てると、血管が拡張して血流が良くなります。
また、38〜40度のお湯にゆっくり浸かることでも、血流が良くなって筋肉の緊張をほぐす効果が期待できます。
血流を改善するためには、温めることに加えて、筋肉をマッサージすることも効果的です。
入浴後などの筋肉の緊張がほぐれているタイミングで首や肩まわりを軽く指で押してマッサージをすると、筋肉の緊張をやわらげる効果が期待できます。
ただし、強すぎるマッサージは筋肉が傷つき肩こりがかえって悪化するリスクを伴うため、あくまでも少し物足りないと感じる強さでアプローチするようにしましょう。
2 ストレッチで筋肉をほぐして肩こりを解消する
肩こりの解消には、筋肉の緊張を解きほぐすストレッチも効果的
です。
特に首・胸・肩甲骨まわりのストレッチは、定期的に行うことで関節の可動域が広がり、筋肉の柔軟性を高めることができるでしょう。
以下で紹介するストレッチは、特別な道具も必要なく気づいたときに気軽に実践することができ
ます。
ぜひ習慣化して、つらい肩こりの解消を目指しましょう。
撮影協力:SIXPADオフィシャルトレーナー ENA
■ 首を横に倒すストレッチ
首のストレッチは、肩こりの解消に効果的なストレッチのひとつです。
首を倒した側と反対の首から肩にかけての筋肉(僧帽筋上部・肩甲挙筋など)を伸ばすことで、肩こりの原因となる首まわりの筋肉の緊張をほぐすことができます。
肩こりがひどい場合は首まわりの筋肉も硬くなっているケースが多く、頭痛などの症状も併せて発症している人が多い傾向にあります。
そのため、肩の筋肉だけではなく首の筋肉の緊張もほぐすことも不快感の軽減につながります。
ストレッチをする際に意識したいポイントは、手で頭を無理に引っ張らないことです。
手は軽く添える程度にとどめ、頭の重さだけで自然に首が倒れるイメージで行ってください。
倒したときに肩が一緒に上がらないよう、ストレッチをかける側の肩を下げた状態を保つことが重要です。
-
1.
右手を頭に添えて、首をゆっくり右側に
倒す。
※無理に倒すと首を痛めることがあるので、心地よく感じるところで止めましょう。 -
2.
首を倒した状態で20~30秒キープし、左側も同様に行う。
■ 大胸筋のストレッチ
意外と思われるかもしれませんが、肩こりの解消には胸のストレッチをすることも効果的です。
肩こりと聞くと肩まわりの筋肉に意識が向きがちですが、実は胸の筋肉(大胸筋)が硬くなると肩が前方に引っ張られて巻き肩の姿勢になり、肩こりを引き起こす場合があります。
ここでご紹介するストレッチは、大胸筋・小胸筋を中心に胸まわりの緊張をやわらげ、肩が前方に引き込まれやすい姿勢を改善することを狙いとしています。
特にデスクワークやスマートフォンの操作する時間が長く、肩が内側に入り込みやすいと感じる方に特に効果的なストレッチです。
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1.
壁の横に立ち、片手を肩の高さまで上げて壁につく。
ひじを肩の高さと同じくらいに合わせると大胸筋中部に、ひじを肩より高く上げると大胸筋上部により強くストレッチをかけることができます。
-
2.
壁に手をついたまま上体をゆっくりと壁と反対向きにひねる。
※胸を開くようなイメージでひねりましょう。
-
3.
鎖骨の下~わきの前あたりの胸筋に伸びを感じたら、30秒ほどキープする。
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4.
1~3を2~3セット行う。
※左右それぞれ20〜30秒キープを目安に行いましょう。
■ 肩甲骨を寄せるストレッチ
肩甲骨まわりのストレッチも、肩こりの解消に効果的なストレッチのひとつです。
ご紹介する「肩甲骨寄せストレッチ」は、肩甲骨を背中の中央に引き寄せる「内転」の動作を意識的に取り入れたストレッチです。
長時間同じ姿勢でいることが多いデスクワーク中心の生活では、肩甲骨が背中側へ引き寄せられる「内転」の動きをする機会が少ない傾向があります。
また、パソコン作業やスマートフォンの操作などで背中が丸まった状態が続くと、肩甲骨が外側に開く「外転」も常態化しやすいと言われています。
外転が常態化すると僧帽筋をはじめとした肩甲骨まわりの筋肉が硬くなり、肩こりにつながる可能性があるため、肩甲骨周りが硬くならないようにストレッチで意識的に内転の動作を取り入れ、筋肉のバランスを整えて肩まわりの血行を改善しましょう。
はじめは十分に動かせないと感じる方も多いですが、それは肩甲骨を大きく動かすことが少なったために可動性が低下しているサインかもしれません。
ストレッチを続けることで肩甲骨の可動域が広がって肩甲骨を動かしやすくなるため、無理のない範囲で取り組みましょう。
-
1.
椅子に座り、脇を締めた状態で手のひらを上にして前に出す。
-
2.
脇を締めたままの状態で、両手を外方向へ広げる。
※ひじを起点にして両手を外側に回し、肩甲骨を引き寄せるイメージで行いましょう。
-
3.
1~2を10回×2~3セット行う。
3
肩こりしやすい環境を改善
する
肩こりの解消には、日常生活のなかで肩こりを引き起こしやすい環境や習慣を改善することが重要です。
温めてほぐしても、ストレッチをしても、肩こりの原因になっていることが変わらなければ根本的な改善にはつながりません。
例えば、スマートフォンを見る姿勢・冷房による肩の冷え・バッグの持ち方・モニターの高さ・キーボードやマウスの位置など、日常のなかには、肩こりの原因となるものが多く潜んでいます。
以下でそれぞれの原因と改善方法を紹介していきますので、心当たりがある場合は今日から意識していきましょう。
スマホを見る姿勢を改善する
肩こりが起こりやすい環境の代表的なものに、スマホを見る姿勢があります。
多くの人は、スマホを見るときに頭が前に突き出て両肩が内側に入るといった、いわば「猫背」のような姿勢になってい
ます。
この姿勢が続くと僧帽筋と呼ばれる背中上部にある大きな筋肉に負担がかかり、血流が低下して肩こりを引き起こすため、スマホを見る姿勢を見直しましょう。
具体的には、スマホはなるべく顔の近くまで持ち上げ、頭が前に出すぎない姿勢を保つことが重要です。
これだけでも肩まわりの筋肉への負担を軽減することができるため、肩こりの予防につながり
ます。
もちろん長時間のスマホ使用は避け、こまめに休憩をとることも大切です。
冷房による肩の冷えを防ぐ
冷房による肩の冷えを防ぐことも、肩こりになりやすい環境の改善につながります。
肩が冷えると、肩まわりの血管が収縮して血流が悪くなり、肩こりにつながる可能性があります。
肩を冷やさないための対策としては、冷房の設定温度を上げることはもちろん、室温の調節が難しい場合は薄手のカーディガンを羽織るなどして肩まわりを冷やさないようにすることが大切です。
冷房の風が直接当たらないようにするだけでも冷えの予防には効果があります。
重いバッグを片側だけで持たない
重いバッグを片側だけで持たないことも、肩こりしやすい環境の改善につながります。
重いバッグを片側だけで持ったり、ショルダーバッグを片方にだけかけていたりすると、片方の筋肉ばかりに負担がかかってしまいます。
もちろん、その負担が肩こりを引き起こすこともありますが、片方の筋肉ばかりが使われることで左右の筋肉のバランスが崩れ、姿勢の歪みにつながる可能性もあります。
対策は、一定の時間が経ったらバッグを持つ手を変えるなど左右バランスを意識することですが、最もおすすめの対策はリュックサックを活用することです。
リュックサックであれば、重い荷物でも片方の肩に負担をかけることなく両肩で支えることができるため、肩こりでお悩みの方には積極的に活用していただきたいアイテムです。
首前傾にならないようにモニターの高さを見直す
肩こりを引き起こさないようにするためには、首が前傾しないようにモニターの高さを見直すことも重要です。
スマートフォン同様に、パソコン作業においても、モニターが低い位置にあると頭が前に飛び出るような姿勢になり、首が前に傾くことで負担がかかってしまいます。
モニターの理想的な高さは、モニターの上端が目の高さと同じか、やや下になる位置です。
デスクトップパソコンを使用しているなどでモニターの高さを調整することが難しい場合は、椅子の高さやデスクの高さを調整するといいでし
ょう。
ノートパソコンを使用している場合は、スタンドを活用すると手軽に高さが調整できて便利です。
キーボード・マウスを近づける
キーボードやマウスの位置を近づけることも、肩こりになりやすい環境の改善につながります。
モニターの高さは先述した通りですが、実はキーボードやマウスの位置もパソコン作業をするときの姿勢に大きく関係しています。
例えば、キーボードやマウスが身体から遠い位置にあると、腕を前に伸ばして操作しようとすることで背中が丸くなってしまいます。
この姿勢で長時間の作業を続けると僧帽筋をはじめとした首や肩の筋肉に負担がかかり、肩こりを引き起こす要因となります。
キーボードやマウスを身体から近い位置に置くと無理に腕を伸ばさず作業できるようになり、首や肩の負担軽減につながります。
先述したモニターの高さの調整と並行してキーボードやマウスの位置も調整できると、肩こりが起こりにくいデスク環境を整えやすくなります。
4 軽い運動で肩こりを解消する
軽い運動をすることは、肩こりの予防・改善に欠かせません。
運動によって全身の血行が促進されると、肩まわりの筋肉にも酸素や栄養が届きやすくなり、肩こり対策として役立つ可能性があり
ます。
特に、ウォーキングなどの有酸素運動は全身の血行を改善できるだけでなく、腕を振るときに肩まわりの筋肉も自然に動かすことができるため、肩こりの解消に効果的です。
また、運動によってストレスや緊張を和らげることも、肩こりの予防・改善につながります。
精神的なストレスは自律神経のバランスを乱して筋肉の緊張を高めるため、肩こりを引き起こしやすいと言われています。
運動には、気分転換やストレス軽減の効果もあるため、精神的な側面からも肩こりの予防・改善効果が期待できます。
軽い運動でも効果が期待されているため、1日20〜30分程度のウォーキングを習慣にするといいでしょう。
先にご紹介したストレッチと並行して実践することで、より高い効果が期待できるため、ぜひ習慣化して肩こりの予防・解消を目指しましょう。
5 まとめ
本記事では、肩こりを解消するための方法について解説しました。
肩こりは、筋肉の緊張や血流の低下、姿勢の崩れ、ストレスなど複数の要因が重なって起こるため、多角的なケアが必要
です。
肩こりを解消するためには、肩まわりを温めたり、マッサージなどで筋肉の緊張をやわらげたりしながら、ストレッチで筋肉の柔軟性を高めることが効果的です。
加えて、スマートフォンやパソコンの使い方・冷え・バッグの持ち方など日常の環境や習慣を見直すことで、肩こりを引き起こしやすい環境を改善することができます。
血行改善とストレス解消の両面から肩こりにアプローチできる運動も含め取り組みやすいものから実践し、肩こりを解消して快適な生活が送れるようにしましょう。