ダイエットに効果的な運動

ダイエットに効果的な運動

ダイエットに効果的な運動

自宅で取り組める有酸素運動と筋トレ

ダイエットに効果的な運動は、ウォーキング・ランニングなどの有酸素運動と筋トレ(無酸素運動)のふたつ
です。
有酸素運動はお腹周りなどをはじめとして身体についた脂肪の燃焼を促し、筋トレは基礎代謝を高めて太りにくい身体づくりをサポートします。
本記事では、ダイエットに効果的な運動メニューや適切な運動時間・強度について紹介していきます。
ダイエットのための運動方法やダイエットのコツを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

1 ダイエットに効果的な運動
とは?

ダイエットに効果的な運動は、有酸素運動と無酸素運動(筋トレ)のふたつです。
脂肪の燃焼にはウォーキングやランニングなどの有酸素運動が効果的ですが、効率的に脂肪を燃焼させて太りにくい身体をつくるためには無酸素運動である筋トレが効果的です。
ダイエットのために運動をするときは、有酸素運動と筋トレの両方をバランスよく取り入れて、脂肪を燃やす・太りにくい身体にすることが大切
です。
本章では、有酸素運動と筋トレそれぞれについて、詳しく解説していきます。

ダイエットに効果的な運動とは

脂肪を燃焼する運動は有酸素運動

ダイエットにおいて、脂肪燃焼の役割を大きく担っているのは有酸素運動です。
有酸素運動とは、ウォーキングやランニング、水泳やサイクリングなど酸素を多く取り込みながら一定の時間継続して行う運動のことを指します。

有酸素運動が脂肪燃焼に効果的なのは、身体が脂肪をエネルギー源として使う仕組みが関係しています。
有酸素運動を開始した直後は、身体は主に糖(グルコース)をエネルギー源として使います。
約20分以上継続して有酸素運動を行うと徐々に脂肪がエネルギー源として使われ始めるため、脂肪を効率よく減らすことができます。
ただし、運動の強度が強過ぎる場合は身体が脂肪ではなく糖をエネルギー源として消費するため、脂肪の燃焼が少なくなってしまいます。
有酸素運動で脂肪を燃焼させたいときは、ウォーキングや軽いジョギングなど、会話ができるくらいの強度で取り組むのが効果的です。
起床直後・食事直後・就寝直前の有酸素運動は身体に負担がかかりやすいため、可能な限り避けるといいでしょう。

太りにくくする運動は筋トレ

太りにくい身体をつくるためには、筋トレで基礎代謝を向上させることが効果的です。
基礎代謝とは、呼吸や体温維持など、普段何もしていないときのエネルギー消費のことです。
筋トレで筋肉量を増やすことで基礎代謝が増えると、エネルギーを消費しやすくなり、太りづらい身体へつながります。

さらに、筋トレで筋肉量を増やすことは運動時のエネルギー消費量を増やすことにもつながるため、ダイエット効果を高めることが期待できます。
一般的に基礎代謝は加齢に伴い低下する傾向にあるため、中高年の方で「ダイエットをしても痩せづらい」と感じる方も多いのではないでしょ
うか。
筋トレに取り組むことで、太りづらい身体づくりとダイエット効果を高めることができます。

2 脂肪燃焼におすすめな有酸素運動

ここでは、脂肪燃焼に効果的な有酸素運動を具体的に紹介していきます。
脂肪燃焼効果を高めて効果的にダイエットをするためには、有酸素運動に取り組む時間や運動の強度が大切です。
ここでは厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023(1)」の情報を参考に、ダイエットのために効果的な有酸素運動について紹介していきます。

(1)参考:健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023|厚生労働省

有酸素運動

・ ウォーキング

ウォーキングは、有酸素運動のなかでも手軽に実践できる運動のひとつです。
ウォーキングのために特別な器具やウェアを揃える必要はないため、老若男女問わず手軽に始めることができます。
ウォーキングの時間と強度は、脂肪燃焼が促進される20分以上を目安に、息が軽くはずむ程度のスピードで歩くのがいいでしょう。
姿勢を真っすぐにし、大股歩きを意識することで脂肪燃焼効果を高めることができます。

・ ランニング

ランニングは、有酸素運動のなかでも高い脂肪燃焼が期待できる運動のひとつです。
ウォーキングに比べ運動強度も上がるため、より効果的な脂肪燃焼効果を期待できます。
運動強度が高くなることに伴いケガのリスクも上がるため、まずはウォーキングから始めて、ウォーキングでは強度が物足りなくなった頃を目安にランニングを始めるといいでしょう。
ランニングの強度は、息が弾みながらも会話ができる「スロージョグ」のペースが理想です。
スロージョグを20分以上行うことで、ウォーキングよりも運動強度が高い分、より効率的な脂肪燃焼効果が期待できます。

・ 水泳

水泳も、ウォーキングやランニングと同じく脂肪燃焼効果の高い有酸素運動のひとつです。
水泳は、プールで実施する必要がある点、水着など専用のウェアが必要になる点から手軽に実践しづらい側面はありますが、高い運動強度を保ちながらも浮力で関節に負担をかけずに実践できる点が大きなメリットであると言えます。
クロールや平泳ぎなどを20分程度行うことで、高い脂肪燃焼効果を期待できます。
また、水中でウォーキングをすることも、足腰に負担をかけずに通常のウォーキングより運動強度を高めることができ脂肪燃焼効果が期待でき
ます。

・ サイクリング・フィットネスバイク

サイクリングやフィットネスバイクでも、高い脂肪燃焼効果が期待できます。
ランニングなどに比べ、関節に負担をかけずに有酸素運動ができるため、フィットネスジムなどでも多くの方が実践しています。
サイクリングであれば時速15㎞程度の速さを20分以上、フィットネスバイクであれば20分以上こぎ続けられるように負荷を調整しながら実践するといいでしょう。

3 基礎代謝の向上に効果的な筋トレ

基礎代謝の向上のためには、筋肉量が多い部位を鍛えることが大切です。
ここでは、大きな筋肉を複数鍛えられる筋トレメニューを紹介していきます。

撮影協力:SIXPADオフィシャルトレーナー KENTA・ENA

■ スクワット

基礎代謝を向上させて効率的にダイエットをするためには、スクワットは必ず行うべき筋トレのひとつです。
スクワットは、大腿四頭筋・ハムストリング・大臀筋など下半身の大きな筋肉を同時に鍛えることができます。

  • 1.

    足を肩幅くらいに開いて立ち、両手は床に平行になるように前方に伸ばすか胸の前でクロスする。

  • 2.

    腰を軽く後ろに引きながら身体をゆっくりと下げ、両ひざが約90°になるようにひざを曲げる。
    ※上半身は真っ直ぐ保ち、ひざはつま先より前に出ないようにしましょう。

  • 3.

    足裏で床を押しながらゆっくり立ち上がる。

  • 4.

    1~3を10回×3セット行う。

■ ベントニーシットアップ

ベントニーシットアップは定番の腹筋メニューで、基礎代謝を高めるトレーニングのひとつ
です。
腹直筋を中心とした腹筋群を鍛えることで基礎代謝の向上につながるだけでなく、ぽっこりお腹の引き締めや体幹の安定にもつながるため、ダイエットをしたい方に人気の高いメニューです。
筋トレ初心者や筋力がない方は、最初は上体を最後まで起こしきれないこともあるかもしれませんが、起こそうとする動作をするだけでも腹筋にしっかり刺激が入ります。
無理のない範囲で継続することが、基礎代謝の向上と引き締まったお腹への近道です。

  • 1.

    あお向けの状態で両ひざを約90°に折り曲げます。
    両手は耳の後ろ付近に当て、頭部を浮かし、腹筋に力を入れます。

  • 2.

    みぞおちを中心に、頭部から背中を丸めながら起き上がります。
    ※起き上がる際、背中が伸びないように注意しましょう。

■ プランク

プランクは脊柱起立筋・腹横筋・腹直筋など、体幹の筋肉をバランスよく鍛えることができるトレーニングです。
なかでも腹横筋などの深層筋(インナーマッスル)は、日常的に姿勢や呼吸の補助に関わる「24時間働き続ける筋肉」です。
常にエネルギーを消費している筋肉を鍛えることで、日常生活のエネルギー消費量を増やすことができ、基礎代謝の底上げにつながります。
また、体幹が安定すると他の筋肉が動きやすくなり、全身の代謝活動が活発になります。
プランクで筋肉量が大幅に増やせるわけではありませんが、太りにくい身体をつくるためには欠かせない筋トレです。

  • 1.

    うつ伏せの姿勢から両ひじを床につける。

  • 2.

    腰を浮かせ、つま先を立て、横から見ると一直線になるよう姿勢をキープする。

  • 3.

    2の姿勢を60秒キープする。

■ バックキック

バックキックは、大臀筋やハムストリングなど下半身の大きな筋肉を集中的に鍛えることができるトレーニングです。
大臀筋やハムストリングは筋体積が大きいため、鍛えて筋肉量が増えることは基礎代謝の向上に大きくつながります。
特に大臀筋は、立つ・歩くといった日常の動作にも使われるため、大臀筋を鍛えることで日常生活のエネルギー消費を向上させることにもつながります。
また、バックアップはヒップアップ効果や姿勢を安定させる効果も期待でき、美容と健康の両面で女性にも人気の高いトレーニングです。

  • 1.

    肩の真下に手、脚の付け根の真下にひざが来るようにしてマットの上に四つん這いになる。

  • 2.

    片方の脚を大きく後ろ上方に蹴り上げる。
    ※腰を痛めないよう、反動を使わず脚の付け根から丁寧に持ち上げましょう。

  • 3.

    脚を元の位置に戻す。

  • 4.

    2~3を繰り返す。

4 運動で効果的にダイエットをするためのポイント

この章では、より効果的にダイエットをするために意識できるポイントとして、目標を設定すること、運動前のストレッチ、また運動を行う時間帯について紹介します。
予めポイントを押さえてダイエットに取り組むことで、より高いダイエット効果を期待できるでし
ょう。

運動でダイエットするためのポイント

目標を決めて取り組む

運動で効果的にダイエットを行うためのポイントは、「目標を決めること」です。
「〇月までに〇kg減らしたい」「〇ヶ月後までにウエストを〇㎝絞りたい」など、具体的な目標設定をしてダイエットに取り組むことが大切です。
明確な目標があるとモチベーションを維持しやすくなるため、継続的にダイエットに向き合うことができます。
また、運動を習慣化させるための行動目標も大切です。
可能な限り毎日取り組むことができるように、取り組みやすい強度のものから始める、目標をスケジュール帳などの目に見えるところに書いておくなど、続けられるように工夫をすることがおすすめです。

運動をする前にストレッチをする

ダイエットの効果をより高くするためには、運動前にストレッチを行うようにしましょう。
ストレッチをして筋肉の柔軟性を高めることはケガのリスクを抑えられるだけでなく、身体の可動域が広くなることでより高い筋トレ効果を期待できます。
運動前にストレッチで筋肉を温めて血行を促進することで代謝の向上にもつながるため、
運動をする前には入念にストレッチをしましょう。

朝の時間帯に運動をする

朝に運動を行うと、一日のはじめに血行を促進して体温を上げることができ、代謝が上がりやすくなります。
また朝の行動は比較的ルーティン化されておりイレギュラーの予定が入りづらいため、運動の習慣化もしやすいでしょう。
起床直後や食事をした直後は避けながら、朝の時間帯に運動ができるといいでしょう。

5 まとめ

本記事では、ダイエット効果の高い運動として有酸素運動と無酸素運動を紹介しました。
ウォーキングやランニング、水泳などの有酸素運動は脂肪を燃焼させる効果があり、筋トレなどの無酸素運動は基礎代謝を上げて太りにくい身体作りにつながります。
ダイエットのために運動を始めたい方は、ぜひ本記事で紹介したようなダイエット効果を高める有酸素運動や筋肉量が多い部位を鍛えられる筋トレメニューを実践しましょう。
ダイエットを成功させるためには、運動を習慣化することが重要です。
まずは、無理のないペースでコツコツと続けていくところから始めてみましょう。