体幹

体幹を鍛えよう!

体幹トレーニング6選!

基礎知識から
効果的な実践メニューまでレクチャー

本記事では、体幹の意味と体幹を鍛えるメリット、そしておすすめの体幹トレーニングメニューを紹介していきます。
体幹を鍛えることは腰痛や猫背の改善や基礎代謝の向上、スポーツパフォーマンスの向上など多くのメリットがあるので、
体幹の仕組みを理解したうえでぜひ取り組んでみましょう。

体幹トレーニング

1 体幹とは?

体幹とは?

体幹とは、全身から頭部と四肢(手足)を除いた胴体のことを指し、その動作に関与する筋肉を体幹筋といいます。
身体の奥の方にある「インナーマッスル」だけが体幹に関わる筋肉であると認識されがちですが、シックスパックを形成する腹直筋も体幹を屈曲させる動きに関わる体幹筋です。
つまり、外側から見て確認することのできる「アウターマッスル」も体幹筋なので、インナーマッスルを鍛えたからといって、体幹のトレーニングになっているとは一概に言えないのです。

体幹とは?

上記の腹直筋に加え、脇腹から斜めについている外腹斜筋もアウターマッスルです。
その奥、外腹斜筋と直交する方向で斜めについている内腹斜筋と、一番奥で真横に腹巻きのようにお腹を囲んでいる腹横筋がインナーマッスルです。

さらに、お腹まわりを囲む筋肉の箱のことを「インナーユニット」といいます。
インナーユニットがしっかりとしていれば、あらゆる競技において高いパフォーマンスを発揮できるほか、ケガの予防の観点からも重要視されています。

腹直筋

お腹の前面を縦に覆う筋肉。
上体を前屈させる際に使われます。
また、腹圧を高めて体幹を安定させ、上体の姿勢を維持する働きがあります。
シックスパックといわれる美しい腹筋を形成します。

腹斜筋

脇腹にある筋肉で、外腹斜筋と内腹斜筋に分かれ、上体を横に倒したりひねったりする際に使われます。
腹直筋と同様に正しい姿勢を維持したり、「投げる」「打つ」といった回旋系の動作に関わっています。
鍛えることでウエストが引き締まります。

広背筋

背中の下部から脇の下にかけて広がる大きな筋肉で、腕から肩甲骨を動かし、伸ばした腕を身体の方へ引き寄せる際などに使われます。
鍛えると、いわゆる「逆三角形の身体」をつくることができます。

脊柱起立筋

背中の深部にあり、首から骨盤をつなぐ筋肉で、最長筋、腸肋筋、棘筋に分かれています。
頭や上体を起こす動作や、正しい姿勢を維持する働きがあります。

2 体幹トレーニングのメリット

身体の中心部にある体幹の筋肉をトレーニングすることは、猫背や腰痛など姿勢に関する悩みの予防・改善、基礎代謝の向上、そして走る・飛ぶなどといったスポーツパフォーマンスの向上など、多くのメリットを期待できます。
この章では、体幹をトレーニングすることによる具体的なメリットを紹介していきます。
いずれも日常生活の身体の動きに大きく関わるため、体幹をトレーニングするメリットを知ったうえで筋トレに取り組みましょう。

猫背や腰痛の予防・改善

姿勢は体幹の筋肉が支えているため、体幹を鍛えると良い姿勢を保つことができ、姿勢の改善につながります。
とくに現代は、スマートフォンやパソコンの普及により姿勢に悩む方が増加傾向にあります。
体幹トレーニングで背中周りや腰周りの筋肉を鍛えることで姿勢を安定させ、猫背や腰痛の改善効果も期待できます。

猫背や腰痛の改善効果

基礎代謝の向上

筋肉量が多い体幹部を鍛えることで、基礎代謝を効率良く高めることができます。
基礎代謝とは、普段何もしていないときのエネルギー消費のことです。基礎代謝が高いほど太りにくく痩せやすい身体になり、ダイエットでも基礎代謝の向上が重要視されています。
また、基礎代謝が向上すると筋肉や内臓系が活発に働くことで新陳代謝が上がり、冷え性やむくみなどの解消にも効果的です。

基礎代謝が上がり太りにくくなる

スポーツパフォーマンスの向上

身体の中心部にある体幹は、走る・跳ぶ・打つ・投げる・蹴るといったスポーツの動きにも重要な役目を果たします。
体幹がしっかり鍛えられていると身体の軸が安定し、スポーツパフォーマンスの向上も期待できます。

スポーツパフォーマンスの向上

3 体幹トレーニングの効果的なメニュー6選

体幹トレーニングの方法は数多くありますが、今回は特に効果的なトレーニング方法を6つ紹介します。
難易度が低いものから掲載していますので、挑戦しやすいものから取り組んでみてください。
また、体幹トレーニングで最も注意したいのが誤った方法で実践してしまうことです。
回数をクリアするために無理をしてフォームが崩れてしまっては、効果が減ってしまいます。
体幹の以外の筋肉に余計な負担がかからないよう正しいフォームで実施することで、効果を最大限に発揮することができます。
鏡を見たり、写真やビデオで撮影しながら実施するのもいいでしょう。

撮影協力:SIXPADオフィシャルトレーナー KENTA

■ ドローイン

  • 1.

    仰向けの状態でひざを立て、手のひらを下にして両手をつく。

  • 2.

    腹式呼吸のイメージで、息を吸い下腹部を目いっぱいふくらませる。

    ドローイン
  • 3.

    3秒かけてゆっくり息を吐きながら、お腹をへこませ、下腹部全体を沈ませる。息を吐ききるまで行う。

    ドローイン

■ クランチ

  • 1.

    仰向けの状態でひざを立て、手のひらを下にして両手をつく。ひざとひざをくっつけ、腰を床につけるイメージで行いましょう。

    クランチ
  • 2.

    へその下あたりを「固める」ようなイメージで素早く両肩、頭を上げて3秒キープする。
    ひざ、腰が離れないように注意しましょう。

    クランチ

■ サイドブリッジ

  • 1.

    横向きの状態で片手を床につけてお腹を持ち上げ、もう片方の手は腰に当てる。
    お尻が下がらないよう姿勢を真っ直ぐにすることを意識しましょう。

    サイドブリッジ
  • 2.

    腰にあてた手を肩からまっすぐ前に出して5秒キープする。これを左右各5〜20回行う。

    サイドブリッジ

■ フロントブリッジ

  • 1.

    うつ伏せの姿勢から腰を落として、ひじを立てる。ひじは肩の真下に置き、足は肩幅に合わせて開く。

    フロントブリッジ
  • 2.

    お腹を締めることを意識しながら腰を持ち上げ、背中、腰、お尻を真っ直ぐにする。

    フロントブリッジ

■ 腕立てフロントブリッジ

  • 1.

    肩の真下に両手をつき、腕立て伏せのポーズを取る。

    腕立てフロントブリッジ
  • 2.

    腕を曲げると同時に、片方の脚を外に出し腰あたりまで引き上げ、1の姿勢に戻す。

    腕立てフロントブリッジ
  • 3.

    腕を曲げると同時に、腰まで引き上げた脚を内側に入れる。骨盤をしっかり意識してバランスをキープする。
    反対側も同様に行う。

    腕立てフロントブリッジ

■ 脚上げサイドブリッジ

  • 1.

    横向きの状態でひじを肩の真下に置く。もう片方の手は腰にあてる。

    脚上げサイドブリッジ
  • 2.

    脚を真っ直ぐ腰の前あたりに出す。骨盤がブレないよう、腰にあてた手で動きを意識しながら、
    これを3〜5秒キープする。

    脚上げサイドブリッジ
  • 3.

    骨盤が動かないように、出した脚を上下させる。動かすスピードよりも身体がブレないようにすることが重要です。
    反対の脚も同様に行う。

    脚上げサイドブリッジ
Core Belt 2

「Core Belt 2」で
より力強く、バランスのとれた体幹を手に入れよう

体幹をしっかりと鍛えてボディラインや姿勢を保つためには、トレーニングを毎日継続して積み重ねることが大切です。
しかし通常のやり方では、息が切れるような高強度の負荷が必要だったり、仕事や家事に追われてなかなか運動の時間を確保できなかったりします。

そんな方におすすめするのが「Core Belt 2」。
電気刺激によって筋肉をトレーニングするテクノロジー「EMS」によって、着けていることで腹筋・脇腹・背筋※に同時にアプローチ。お腹まわりに加え、後ろ姿も磨き上げてバランスが整ったボディを目指せます。
さらに、「Core Belt 2」を着けて運動するハイブリッドトレーニングを実施することで、より効率的な体幹トレーニングを実現。ランニング、筋トレ、ストレッチ、ボクシングエクササイズなど、さまざまな運動と併用して体幹をパワーアップできます。

スタートボタンを押せば、ウォームアップからトレーニング、クールダウンまで自動的に切り替わり、終了すると自動で電源オフに。日常生活の中に簡単に体幹を鍛えることができます。汗が染み込まない素材だから、トレーニング後のお手入れはウェットシートでサッと拭くだけ。手軽にキレイな状態をキープできます。

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参照元・参考文献

  • 有賀誠司・石井直方 著『スポーツのための体幹トレーニング練習メニュー240』
  • 長友佑都 著『体幹トレーニング20』