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髪がパサパサになる原因と改善法｜自宅や美容室でできる正しいヘアケア方法とは？

髪がパサパサになる原因と改善法｜
自宅や美容室でできる
正しいヘアケア方法とは？

2025.05.25

「髪がパサパサでまとまらない」「ヘアアイロンで整えても、すぐに広がってしまう」など、そんな悩みを抱えていませんか？特に、カラーやブリーチを繰り返している人や毎日ヘアアイロンを使っている人は、髪の乾燥が進みやすく、パサつきを感じやすい傾向です。
しかし、髪のパサつきは日々の習慣やヘアケアの方法を見直すことで、改善できる可能性があります。この記事では、髪がパサパサになる原因を解説しながら、自宅や美容室でできる改善方法を紹介します。正しいヘアケア方法を知り、サロン帰りのようなうるツヤ髪を目指しましょう。

CONTENTS

髪がパサパサってどんな状態？
髪がパサパサになる8つの原因
【自宅編】パサパサの髪を改善する方法
【美容室編】パサパサの髪を改善する方法
パサパサの髪が改善しないときに考えられる原因と
対処法
まとめ

この記事の監修者　
スタイリスト　Shigeki

美容記事100記事以上の執筆実績、および商品監修経験をもつスタイリスト。19年以上の美容師としての経験と、業界に精通した美容ライターとしての実績を持ち、2019年には美容専門学校の教員としても活動している。

髪がパサパサってどんな状態？

髪がパサパサとは、キューティクルが剥がれたり傷ついたりして、髪内部のうるおいや栄養が不足している状態のことです。髪は「ケラチン」というタンパク質の1種で構成されており、「キューティクル」「コルテックス」「メデュラ」の3層構造となっています。

キューティクル	髪表面を覆っている組織で、ウロコ状に何枚も重なっている外部刺激から髪の内部を守る働きがある
コルテックス	髪内部の85～90%を占める組織で、繊維状のケラチンの集合体とそれを取り巻く物質で構成されている髪色や髪質を決める働きがある
メデュラ	髪の中心部（一番内側）にある組織で、ダメージを受けると大きくなる太い毛に存在するケースが多い働きの詳細はわかっていない

キューティクルには、熱や紫外線などのダメージから髪を守り、コルテックスに含まれる水分やタンパク質を保持する役割があります。キューティクルが規則正しく並んでいれば髪にツヤやハリが出て、しなやかでまとまりやすくなります。
しかし、何らかの原因でキューティクルが剥がれたり傷ついたりすると、コルテックスに含まれる水分やタンパク質が流出して髪が乾燥しやすくなります。これが、髪のパサつきや枝毛、切れ毛などを引き起こします。
髪は肌のような自己再生能力がないため、一度傷んだ髪は元の状態に戻せません。ただし、髪がパサパサになった原因を改善して適切に対処すれば、髪のパサつきを抑えられる可能性があります。ツヤのある髪を取り戻すためには、普段のヘアケアや生活習慣を見直すことが大切です。

髪がパサパサになる8つの原因

髪がパサパサになる原因としては、主に以下の8つが挙げられます。

●ドライヤーやヘアアイロンによる熱ダメージを受けている
●髪質に合わないシャンプーを使用している
●頭皮にトラブルが起きたまま放置している
●紫外線ダメージを受けている
●カラーやブリーチのダメージを受けている
●加齢により髪質が変化している
●ホルモンバランスの変化による影響を受けている
●生まれつきの体質が影響している

ここからは、それぞれの原因について1つずつ詳しく解説していきます。

ドライヤーやヘアアイロンによる熱ダメージを受けている

長時間ドライヤーで髪を乾かしたり、高温でヘアアイロンを当てたりすると、熱ダメージによる影響で髪がパサパサになる可能性が高いです。髪は熱ダメージに弱く、ぬれたまま約60℃以上の高温の熱にさらされると、髪の主成分であるタンパク質の変性が起こります。
タンパク質変性が起こると、髪内部の構造が崩れて水分や栄養をキープするのが難しくなります。髪も硬くなってしなやかさを失ってしまうため、髪のパサつきやゴワつきが発生します。

髪質に合わないシャンプーを使用している

シャンプーの洗浄力が強すぎると、必要な皮脂やうるおいまで奪われ、髪が乾燥してパサつく原因になります。特に、1日に何度もシャンプーをしたり、ゴシゴシ洗いすぎたりすると、髪への負担が増え、キューティクルが傷つきやすくなるので注意が必要です。
また、泡立てが不十分なまま洗うと、髪同士の摩擦が起こりやすくなり、パサつきやダメージにつながります。シャンプー後に髪がキシキシしたり、頭皮がかゆくなったりといった症状がある場合は、洗浄力がマイルドなアミノ酸系シャンプーなどに変えてみると良いでしょう。

頭皮にトラブルが起きたまま放置している

乾燥やかゆみなど頭皮のトラブルを放置するのは、髪がパサパサになる原因の一つです。頭皮環境が悪化すると血行が滞り、髪に必要な栄養が十分に届かなくなってしまいます。その結果、新しく生えてくる髪が細く弱くなり、パサつきや枝毛、抜け毛が増えることもあります。
健康な髪を育てるためには、頭皮の状態を整えることが大切です。頭皮が乾燥しがちな人は、頭皮用の化粧水や美容液で保湿をするのがおすすめです。さらに、シャンプー時に頭皮マッサージを取り入れると血行が促進され、髪のハリ・ツヤの改善につながります。髪のケアと同時に、頭皮のケアも意識してみましょう。

紫外線ダメージを受けている

髪も肌と同じように紫外線によるダメージを受けており、これが原因で髪がパサパサになることもあります。紫外線を浴び続けると、髪に活性酸素が発生します。
活性酸素が増えると、髪のバリア機能であるキューティクルが損傷し、髪内部の水分やタンパク質が流出してしまうため、髪のパサつきや切れ毛などが生じやすくなります。特にプールや海などで髪がぬれたまま紫外線を浴びると、紫外線ダメージがさらに強くなるので注意が必要です。

カラーやブリーチのダメージを受けている

ヘアカラーやブリーチは、強アルカリ性の薬剤を使用します。強アルカリ性の薬剤はキューティクルが開き、髪の内部にある水分や栄養が流出させてしまうため、髪に大きなダメージを与えます。特に、強力な薬剤を使用して髪の色素を抜くブリーチは、髪に与えるダメージが大きく、髪が乾燥して引っかかりやすくなるケースも多いです。
また、ダメージを受けた髪は水分を保持しにくくなっているため、しっかりと保湿ケアをしないとさらにパサつきが進んでしまいます。最近では、毛髪保護成分を含んだケアブリーチやダメージを抑える処理剤もありますが、完全に傷みを防げるわけではないため注意が必要です。

加齢により髪質が変化している

髪の内部にある「セラミド」という保湿成分は、30歳を過ぎたころから徐々に減少していきます。セラミドには髪内部の水分を保ったり、キューティクルを接着したりする役割があるため、加齢によってセラミドが減少すると髪が乾燥しやすく、パサパサした状態になりやすいです。
また、女性の場合は髪の健康を保つ「エストロゲン」という女性ホルモンが加齢と共に減少することも、髪がパサパサになる原因の1つです。特に40～50代の女性は更年期の影響で卵巣の機能が低下し、エストロゲンの分泌量が急激に減少するため、髪もパサつきやすくなります。

ホルモンバランスの変化による影響を受けている

女性ホルモンの変化は、髪の状態にも大きく影響を与えます。特にエストロゲンは髪の成長を助け、ハリやツヤを与える働きを持っていますが、減少すると髪のパサつきや抜け毛が増えることがあります。
特に妊娠中は、エストロゲンの分泌が増えるため髪が健康に保たれますが、産後はエストロゲンが大幅に減少してホルモンバランスが戻るため、一気に抜け毛が増えたり髪が細く弱くなったりすることがあります。
また、ホルモンバランスの乱れは睡眠不足やストレス、栄養不足によっても悪化するため、規則正しい生活やバランスの取れた食事を意識することが大切です。

生まれつきの体質が影響している

髪のパサつきは、生まれつきの体質にも影響されます。例えば、敏感肌の人は頭皮が刺激により炎症を起こしやすいため、抜け毛や髪のダメージにつながることも少なくありません。
また、乾燥肌の人は頭皮も乾燥しやすく、それに伴い髪の水分も不足しがちです。そのため、髪がパサつきやすく、まとまりにくくなることがあります。
さらに、くせ毛の人は髪の内部構造に偏りがあるため、水分を保持しにくく、乾燥しやすい傾向があります。直毛に比べると、湿度や外的環境の影響を受けやすいため、しっかりとした保湿ケアが重要です。
髪や頭皮の乾燥が気になる場合は、保湿効果の高いヘアケア製品を使い、頭皮のうるおいを守るケアを取り入れることが大切です。

【自宅編】パサパサの髪を改善する方法

自宅でパサパサの髪を改善する方法としては、主に以下の8つが挙げられます。

●正しい方法でドライヤーを使う
●髪質に合うシャンプーを使う
●頭皮トラブルはすぐに対処する
●定期的にトリートメントをする
●紫外線対策を行う
●カラーやブリーチの頻度を見直す
●シャンプー前にブラッシングを行う
●アウトバストリートメントを使用する

ここからは、それぞれの改善法について1つずつ詳しく解説していきます。

正しい方法でドライヤーを使う

お風呂上がりなどで髪が濡れた場合は、正しい方法でドライヤーを使ってすばやく髪を乾かすようにしましょう。濡れた髪はキューティクルが開いた状態なので、放置するとそこから必要以上に水分が蒸発して髪がパサつきやすくなります。
そのため、自然乾燥で髪が濡れたまま放置するのはNGです。ドライヤーで髪を乾かす際は、以下の手順ですばやく乾かしましょう。

1.髪をタオルで挟んでポンポンと押さえ、髪全体の水分をしっかりと吸い取る
2.一番乾きにくい根本や頭皮からドライヤーの強風を当ててすばやく乾かす
3.髪全体が8割程度乾いたら、ドライヤーを弱風にして毛先まで乾かす
4.毛先まで乾かし終わったら、ドライヤーを冷風にして髪全体を仕上げる

高温で長時間温風を当てると、必要以上に水分が飛んで髪がパサパサになってしまいます。そのため、ドライヤーを髪に近づけすぎたり、一カ所にドライヤーを長時間当て続けたりしないように注意してください。

髪質に合うシャンプーを使う

洗浄力が強すぎるシャンプーは、必要以上に髪のうるおいや頭皮の皮脂を奪ってしまうため、髪がパサパサになる原因になります。そのため、髪のパサつきが気になる場合はアミノ酸系やベタイン系などの洗浄力が穏やかなシャンプーを使うのがおすすめです。

アミノ酸系の洗浄成分	ココイルグルタミン酸TEA ココイルメチルタウリンNa ラウロイルメチルアラニンNaなど
ベタイン系の洗浄成分	コカミドプロピルベタインラウラミドプロピルベタインラウリルベタイン

また、パサパサした髪はキューティクルが損傷しており、水分保持力も低下している状態です。そのため、シャンプーを選ぶ際には保湿成分や補修成分が含まれているかどうかもチェックしておきましょう。

保湿効果が高い成分	セラミドヒアルロン酸コラーゲングリセリンスクワラン植物エキスなど
植物由来の保湿成分	ハトムギエキスローズマリーエキスアロエエキス柚子の果実エキスなど
補修成分	加水分解ケラチン加水分解シルクゼインヘマチンなど

頭皮トラブルはすぐに対処する

かゆみやベタつきなどの頭皮トラブルが発生している場合はすぐに対処しましょう。頭皮は髪を作るための土台なので、頭皮環境は髪質に大きな影響を与えます。
頭皮環境が悪化していると髪に十分な栄養が行き渡らず、パサつきや枝毛などが起こりやすくなるため、まとまりやすい髪を手に入れるためには頭皮環境を正常に保つことが大切です。
頭皮トラブルを改善するためには、以下のポイントを心掛けるようにしましょう。

●肌に優しいシャンプーを使って汚れや過剰な皮脂を落とし、頭皮を清潔に保つ
●栄養バランスの取れた食事を規則正しく摂取する
●脂質や塩分、糖分の過剰摂取を控える
●質の良い睡眠を十分に取る
●保湿ローションで頭皮をケアして乾燥を防ぐ
●ストレスをため込まない

定期的にトリートメントをする

シャンプー後は定期的にトリートメントを行うようにしましょう。トリートメントとは、髪内部に栄養成分を浸透させてダメージを受けた髪を補修するものです。髪のパサつきはキューティクルの損傷によって、髪内部から水分や栄養が流出することで起こるため、トリートメントを使って栄養を補給すれば、パサパサした髪の改善が期待できます。
週に2回程度、ヘアマスクやヘアパックなどのスペシャルケアを取り入れると良いでしょう。それでも髪の乾燥が気になる場合は、トリートメントに加えてキューティクルを保護する役割を持つコンディショナーを併用すると、髪のツヤやなめらかさがアップします。
毎日のケアにトリートメントを取り入れ、定期的に集中ケアをすることで、しっとりとまとまりのある髪を目指しましょう。

紫外線対策を行う

紫外線によるダメージも髪がパサつく原因になるため、外出時は肌と同じように髪にも紫外線対策を行いましょう。紫外線によるダメージを防ぐには、日傘や帽子、髪用の日焼け止めスプレーが効果的です。
日傘はUVカット仕様で、紫外線を通しにくい黒色・暗い色のもの、帽子はつばが大きめのものを選ぶと良いでしょう。また、髪用の日焼け止めスプレーは、髪全体にスプレーするだけで紫外線対策ができます。ドラッグストアでも市販されているので、チェックしてみてください。

カラーやブリーチの頻度を見直す

頻繁にカラーやブリーチをかけている場合は、頻度を見直すようにしましょう。カラーやブリーチの頻度が多いと、キューティクルが傷んで髪内部の水分や栄養が流出してしまうため、髪がパサパサになりやすいです。
髪の健康を第一に考えるならカラーやブリーチは控えるのがベストですが、どうしてもやりたい場合は2～3カ月に1回のペースで行うようにしましょう。

シャンプー前にブラッシングを行う

シャンプーをする前はブラッシングを行い、髪全体の流れを整えておきましょう。髪がからまった状態でシャンプーをすると、髪同士がこすれ合うことでキューティクルがダメージを受け、髪内部の栄養や水分の流出につながる恐れがあります。
ブラッシングして髪全体の流れを整えてからシャンプーをすれば、摩擦によるダメージを軽減できるため、髪のパサつきを抑えられる可能性が高いです。また、シャンプー前のブラッシングには、髪表面や頭皮に付着した汚れを落としやすくする効果や、頭皮の血行が促進される効果も期待できます。
頭皮トラブルも髪がパサパサになる原因の1つなので、シャンプー前のブラッシングで頭皮環境の悪化を改善することで、パサつきがちな髪質の改善につながるでしょう。

アウトバストリートメントを使用する

お風呂から上がったら、ドライヤーで髪を乾かす前にアウトバストリートメントを使用しましょう。髪の表面がコーティングされるため、ドライヤーやヘアアイロンによる熱ダメージや紫外線ダメージによるパサつきをケアしてくれます。
また、アウトバストリートメントの多くには保湿成分や補修成分が含まれており、髪の内側から補修してくれるため、しっとりとしたまとまりのある髪に仕上がります。アウトバストリートメントには主に「オイル」「クリーム」「ミルク」の3種類あり、それぞれ異なる特徴があるため、髪質やダメージの程度に合ったものを選びましょう。

種類	特徴	おすすめの人
オイル	油分が主成分で、髪表面のコーティング効果が高い束感や光沢感のあるツヤが出せる	頻繁にカラーやブリーチをしている人パサパサ感が強い人切れ毛が気になる人
クリーム	ミルクと比べると油分が多めで、しっとりとした重さのある仕上がりになる	毛先を中心にパサつきが気になる人毛量が多い・髪が硬い人
ミルク	油分と水分がバランス良く配合されており、サラっと軽やかな仕上がりになる	カラーやブリーチをほとんどしない人毛量が少ない・髪が細い人ベタつきが苦手な人

【美容室編】パサパサの髪を改善する方法

美容室でパサパサの髪を改善する方法としては、主に以下の3つが挙げられます。

●縮毛矯正をかける
●髪質改善トリートメントの施術を受ける
●傷んだ毛先をカットしてもらう

ここからは、それぞれの改善法について1つずつ詳しく解説していきます。

縮毛矯正をかける

縮毛矯正とは、薬剤とヘアアイロンを用いてくせ毛をまっすぐに矯正する施術方法です。うねりやハネなどが原因で髪がパサパサしている場合は、縮毛矯正をかけてくせ毛をまっすぐにすることで改善できる可能性があります。
ただ、強力な薬剤や高温のヘアアイロンを使用する縮毛矯正も髪に与えるダメージが大きく、髪のパサパサ感が悪化してしまうリスクもあるため、縮毛矯正をかけた後はしっかりとヘアケアを行うことが大切です。

髪質改善トリートメントの施術を受ける

髪質改善トリートメントとは、薬剤や熱の力によって髪内部で乱れた結合を修復する施術方法です。髪の内側に水分や栄養を入れて補修していくため、ダメージを受けてパサパサになった髪もまとまりやすく、ツヤやコシのある髪へと導いてくれます。
髪質改善トリートメントにかかる費用は1～2万円程度が相場で、所要時間は1時間半～2時間程度です。髪質改善トリートメントの持続期間は2～3カ月程度なので、2～3カ月に1回のペースで施術を受ければツヤのある髪をキープできるでしょう。

傷んだ毛先をカットしてもらう

毛先は髪が長ければ長いほど、髪が生えてから時間がたっており、それだけ紫外線やドライヤーの熱などによるダメージが蓄積されているのでパサつきが起こりやすい部位です。毛先がパサパサしている場合は、傷んだ毛先をカットしてもらうだけでもパサつきが改善され、髪がまとまりやすくなります。

パサパサの髪が改善しないときに
考えられる原因と対処法

これまでご紹介した対処法を試してもパサパサの髪が改善しない場合は、睡眠や食事、シャンプーの仕方に問題がある可能性が高いです。

●睡眠不足が続いている
●栄養バランスが偏っている
●髪をゴシゴシ洗っている

ここからは、それぞれの原因と対処法について1つずつ詳しく解説していきます。

睡眠不足が続いている

睡眠不足が続くと、髪質や頭皮環境の悪化によって髪がパサパサになりやすいです。睡眠中は、髪の成長や修復に重要な役割を果たす成長ホルモンが分泌されています。
睡眠不足が続くと成長ホルモンの分泌量が減少し、髪の成長や修復が滞ってしまいます。また、ホルモンバランスの乱れによって血行が悪くなり、髪に十分な栄養が行き届かなくなってしまうため、パサつきや枝毛などの原因になるのです。
睡眠時間には個人差がありますが、大切なのは長さよりも質の良い睡眠をとることです。成長ホルモンは深い眠りのときに多く分泌されるため、リラックスできる環境を整え、質の高い睡眠を心がけましょう。
睡眠の質を向上させる方法としては、以下のようなものがあります。

●毎日同じ時間に就寝・起床する
●就寝1時間前になったら、部屋の照明を暗くする
●就寝前は緑茶やコーヒーなどのカフェインが含まれる飲食物の摂取を控える
●スマホやパソコン、ゲームなどの電子機器の使用は就寝1時間前までにする
●就寝1～2時間前に40度前後のお風呂に入る
●起床したら太陽の光を浴びる

栄養バランスが偏っている

栄養バランスが偏った食生活を続けていると、髪に必要な栄養が行き渡らず、髪がパサパサになってしまいがちです。ツヤのある健康的な髪を手に入れるには、栄養バランスが取れた食事を規則正しく取ることが大切です。
特に「タンパク質」「ビタミン」「ミネラル（亜鉛）」「カルシウム」など、髪の主成分であるケラチンの生成や頭皮の新陳代謝に影響を与える栄養素は積極的に摂取するようにしましょう。

栄養素	食べ物
タンパク質	・肉類・大豆製品・卵
ビタミン	・緑黄色野菜・果物・レバー・卵
ミネラル（亜鉛）	・かき・豚レバー・赤身肉・うなぎ・チーズ
カルシウム	・乳製品・大豆製品・海藻類・小魚

髪をゴシゴシ洗っている

髪や頭皮の汚れや皮脂を落としたいからといってゴシゴシとこすって洗うと、洗髪時の摩擦でキューティクルが傷つき、必要な水分や栄養が流出して髪がパサつきやすくなります。シャンプー時には、髪や頭皮をぬるま湯でしっかりとぬらし、十分に泡立てたたっぷりの泡で頭皮を優しくもみこむようにして洗いましょう。
洗髪時の摩擦によるダメージが軽減され、髪や頭皮のうるおいをキープしつつ汚れや過剰な皮脂を洗い落とせます。

まとめ

髪のパサつきは、熱や紫外線、洗髪時の摩擦、カラーやブリーチなどの外部刺激によるキューティクルの損傷や頭皮トラブル、加齢、睡眠不足、偏った食生活などによる頭皮環境の悪化によって引き起こされます。
ツヤのある健康的な髪へ導くには、正しいヘアケア方法や紫外線対策、規則正しい生活などを心掛けて髪や頭皮にかかる負担を抑えつつ、トリートメントや保湿ローションなどでしっかりと保湿・補修することが大切です。パサパサした髪に悩んでいる人は、今回ご紹介した内容を参考にし、正しい方法でヘアケアを続けていきましょう。