髪の毛はどれくらいで伸びる?

髪は1日に0.4mm程度伸びるといわれています。2週間だと5.6mm程度、1カ月で1〜1.3cm程度、1年で12〜15cm程度伸びるのが一般的です。しかし、髪の毛は常に伸び続けるわけではなく、髪が生えてから抜けるまでのサイクルである「毛周期」のうち成長期にのみ伸びます。
女性の場合、髪の毛の成長期は2〜6年といわれており、この成長期に髪の毛の栄養が不足したり間違ったヘアケアをしたりすると、切れ毛や抜け毛が発生しやすくなります。
そのため、できるだけ早く髪の毛を伸ばすためには、日頃から規則正しい生活習慣やヘアケアを心がけるのが大切です。
髪の毛を早く伸ばす方法
食生活や生活サイクルなど、毎日の積み重ねが髪の伸びるスピードに大きな影響を与えます。髪の毛を早く伸ばす方法を参考に、毎日の生活を少し工夫してみてください。
バランスの取れた食事を取る

髪の毛に栄養を届けるためには、食事を抜かずに3食きちんと取ることが大切です。食事を抜くとヘアサイクルの成長期に十分な栄養が補えず、髪の毛の成長に悪影響を与える可能性があります。
髪の毛の栄養が不足すると、なかなか伸びないだけでなく、切れ毛や枝毛など髪の毛の質にも影響が出てしまいます。髪の毛を健康的に伸ばすためにも、毎日3食バランスの取れた食事を取ることを心がけましょう。
髪の毛と相性が良い食べ物を摂取する

健康的に髪の毛を伸ばすためには、食事の量や回数だけでなく、食事の質にも気をつける必要があります。例えば、髪の毛のおよそ8割を作っている「たんぱく質」は、積極的に摂取したい栄養素です。
また、髪のトラブル解消や成長をサポートしてくれる「亜鉛」や、髪の老化予防に役立つ「ビタミンC」、血行を促進する「ビタミンE」を含む食品も髪の毛と相性がいいので、意識的に取り入れましょう。
たんぱく質や亜鉛、ビタミンC、ビタミンEが多く含まれる食品は、以下を参考にしてみてください。
たんぱく質 | 肉類・魚介類・卵・大豆・牛乳・チーズ・ヨーグルトなど |
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亜鉛 | カキ・赤身肉・甲殻類・うなぎ・煮干し・卵黄・チーズ・ 切り干し大根・そら豆など |
ビタミンC | アセロラ・キウイフルーツ・いちご・ブロッコリー・ 芽キャベツ・かぶなど |
ビタミンE | アーモンド・うなぎの蒲焼き・はまち・赤ピーマン・ アボカドなど |
ただし、髪と相性がいい食品ばかり摂取したからといって、髪の毛が早く伸びるとは限りません。主食、主菜、副菜を用意して、栄養バランスの取れた食事を心がけることが大切です。
十分な睡眠を取る

髪を伸ばすのに役立つ「成長ホルモン」は寝ている間に分泌されるため、十分な睡眠時間を確保しましょう。
また、成長ホルモンの分泌には睡眠の質も大きな影響を与えます。「睡眠時間を十分に確保していても日中に眠気を感じる」「なかなか疲れが取れない」という人は、睡眠の質が下がっている可能性があるので注意してください。
睡眠の質を上げるためには、以下の方法が効果的といわれています。
- ●湯船に浸かる習慣をつける
- ●入浴は就寝の1〜2時間前にする
- ●寝る前にスマホやPCのブルーライトを浴びないようする
- ●日中にできるだけ日光を浴びて、人間の体に備わっている
1日のリズムである「体内時計」を正常にする - ●寝室の温度や寝具、パジャマなどにこだわり、
快適に寝られるように工夫する - ●静かな環境で眠る
- ●照明を消して、できるだけ暗い環境で眠る
このように、眠りにつきやすい工夫や、快眠できる工夫をするのが効果的です。
適度な運動をする

運動をすると頭皮の血行が良くなり、髪を作る細胞が活性化しやすくなるといわれています。血行促進を目的にするなら、筋トレのような無酸素運動ではなく、ジョギングや水泳といった有酸素運動を取り入れるのがおすすめです。
ただし、無理をすると心身ともに負荷がかかってしまうので、続けられる範囲の運動を心がけましょう。日中の適度な運動は睡眠の質を上げる効果もあるため、ぜひ習慣化してみてください。
正しいヘアケアをする

健康的に髪を伸ばすためには、ヘアケアで髪のダメージを防ぐのも重要なポイントです。髪や頭皮に優しい成分のシャンプーを使い、頭皮を指の腹でマッサージするように丁寧に汚れを落としましょう。
また、髪に栄養を与えるシャンプーを選ぶのも一つの方法です。髪の毛にマッチしたシャンプーを使用すると、髪を早く伸ばすのに役立つでしょう。
さらに、お風呂上がりに髪の毛をタオルドライするときは、髪の毛をタオルで挟んで優しくもみ込むように水気を吸い取ってみてください。髪の毛は熱に弱いので、ドライヤーを当てるときは髪の毛から10センチ以上離して使用する、ヘアアイロンの温度は140~180℃に設定するなど、熱のダメージから髪を守ることも大切です。
頭皮マッサージをする

頭皮をマッサージすると頭皮の血行が促進され、髪を作る細胞が活性化しやすくなります。おすすめの頭皮マッサージは、以下のとおりです。
- 1.指の腹で頭皮をつかみ、円を描くようにクルクルと
3回動かす - 2.指の腹で3秒間指圧する
- 3.1〜2を頭全体に行う
- 4.指の腹をこめかみの生え際に当て、指圧しながら手ぐしを通すように頭頂部まで滑らせる
- 5.両手の指先で頭全体を弾くようにトントンと刺激する
- 6.両手の人差し指と中指でうなじの生え際にあるくぼみを指圧し、あごを上げる(2回繰り返す)
湯船に浸かっている間やシャンプー中、お風呂上がりなど、血行が良くなっているときに行ってみてください。
ヘアオイルや美容液で保湿する

ヘアオイルや美容液で保湿すると、枝毛や切れ毛を防ぎ、健康的に髪を伸ばせるでしょう。
ヘアオイルに含まれる油分は髪の毛の表面に薄い膜を張ってくれるので、摩擦や紫外線といった外部のダメージから保護することができます。
美容液は髪の毛を補修してくれる成分が配合されているものを選ぶと、ダメージケアに役立つでしょう。特に髪の毛を作るために重要な成分である「ケラチン」が配合されている美容液を取り入れると髪を早く伸ばすのに役立ちます。
また、ビタミンはケラチンの生成をサポートする働きがあるため、ビタミンが配合された美容液を取り入れるのもおすすめです。
オイルやミルク、クリームなど、美容液によってテクスチャーや使用するタイミングが異なるので、髪の毛の状態や悩みに合ったものを選んでみてください。
髪の毛の紫外線対策をする

紫外線に当たる時間が長いほど、髪の毛を作っているたんぱく質が溶け出してしまい、髪の毛の成長に悪影響を与えるといわれています。また、紫外線に当たりすぎて頭皮が炎症を起こしてしまうと、髪の成長を妨げる可能性があるため、紫外線ケアを心がけましょう。
外出するときは帽子や日傘を使用して、髪の毛を紫外線ダメージから守りましょう。紫外線は室内にいても窓から降り注いでいるので、外出しない日でも髪の毛用の日焼け止めスプレーを使用して紫外線対策するのも一つの方法です。
万が一、長時間にわたって強い紫外線を浴びてしまったら、丁寧にブラッシングと予洗いをしてからシャンプーをして、トリートメントで保湿しましょう。紫外線で失われたたんぱく質や水分を補うために、プロテインやケラチンなどのたんぱく質、グリセリンやヒアルロン酸などの保湿成分が配合されたシャンプーを使うのもおすすめです。
また、アルガンオイルや椿オイル、ホホバオイルなどの天然成分は、髪や頭皮の水分を逃げるのを防ぐ効果が期待できるので、このような成分が配合されているシャンプーやトリートメントを選ぶのはもちろん、シャンプーやトリートメントにオイルを2〜3滴混ぜて髪の毛や頭皮を保湿する方法もあります。
髪の成長を妨げてしまう可能性がある習慣

規則正しい生活や食事に気をつけているのに「髪の毛がなかなか伸びない」という人は、気付かないうちに髪の毛の成長を妨げる行動が習慣になっているかもしれません。毎日の生活を振り返ってみて、以下の4つの習慣に心当たりがないかチェックしてみてください。
髪の毛をこまめにカットせずに放置する
髪の毛をこまめにカットして枝毛や切れ毛を減らすことで、毛先まで栄養が届きやすくなるでしょう。
髪の毛の長さや髪質、髪の状態にもよりますが、1.5〜3カ月ほどの間隔でカットするのが理想的といわれています。パーマやブリーチなどを繰り返し行っているダメージの大きい髪の毛は、1ヶ月〜1.5ヶ月ほどの間隔でメンテナンスカットをするのがおすすめです。
パーマやブリーチを頻繁にする
頻繁にパーマやブリーチをしていると、髪の毛や頭皮に与えるダメージが大きくなり、髪の毛が成長しにくくなります。とくに肌が弱いと、パーマやブリーチの薬剤が頭皮に触れることによって、赤みやかゆみが出る可能性があります。
頭皮の状態が悪いと髪の毛の成長にも悪影響を与えてしまうので、気をつけましょう。髪質や状態、希望する色にもよりますが、カラーの頻度は1カ月半〜2カ月ほど間隔を空けたり、髪の毛の伸びた部分のみカラーするリタッチを挟んで頭皮や髪へのダメージを軽減するのがおすすめです。
パーマもカラーと同様に、髪質や状態、長さやデザインによって頻度は変わるものの、一般的に3〜6カ月ほど空けた方がいいといわれています。デジタルパーマの場合は、4〜6カ月空けるのがベストといわれているので、頻度の目安にしてみてください。
喫煙習慣がある
喫煙は血管を収縮させるため頭皮の血行が悪くなり、髪の毛が成長しにくくなる可能性があります。また、喫煙は体内の亜鉛を消費するほか、喫煙で受けたダメージを修復するためにたんぱく質が使われます。
そのため、亜鉛やたんぱく質などの髪の毛を伸ばすために役立つ栄養素を積極的に摂取しても、喫煙によって失われてしまうリスクがあります。喫煙は健康リスクも大きいので、できるだけ本数を減らしたり、禁煙を心がけたりしましょう。
アルコールを過度に摂取する
アルコールを過度に摂取すると、体内でアルコールを分解するためにビタミン類が消費されてしまいます。ビタミン類は髪の毛の成長サポートや老化防止に役立つ栄養素です。そのため、日常的にアルコールを摂取したり、アルコールを大量に飲んだりする習慣がある人は、髪の毛が伸びにくくなる可能性もあるので注意しましょう。
厚生労働省の指針によると、1日に摂取するアルコールの量は20g程度が理想的とされています。これは、ビールだと500ml缶1本程度の量にあたります。
アルコールは筋肉を分解し、たんぱく質量を低下させるリスクもあるので、飲み過ぎないように注意してください。
髪の毛を早く伸ばしたい人の
よくある質問

髪の毛を早く伸ばしたい人のよくある質問に答えます。
気になる疑問や不安を解消し、髪を伸ばすために何をすればいいのかを明確にしましょう。
髪の毛が早く伸びる人に共通した特徴はありますか?
正しい生活習慣を心がけている人は、頭皮の血行が良く、毛周期の間隔も整っているので髪が伸びやすいでしょう。
栄養バランスが良い食事は髪の毛に栄養を与え、十分な睡眠は頭皮の血行を促進して健康的な髪の毛を作るのに役立ちます。
また、過度にストレスがたまると頭皮の血行が悪くなるので、マッサージを習慣化して、こまめに頭皮の血行を促すのがおすすめです。
ボブからロングにするまで何年かかりますか?
髪が伸びる早さには個人差がありますが、1カ月で1〜1.3cm程度伸びると想定した場合、肩くらいの長さのボブから鎖骨下まで伸ばすのに1年以上はかかるでしょう。
背中まで伸ばすなら、2年程度の期間が必要になることが多いです。
ロングにするまでにダメージを受けた毛先をカットしながら伸ばすとすると、さらに年月がかかる可能性があります。
なお、定期的に毛先をカットしたり、適切なヘアケアをしたりと丁寧なケアを行うことで、枝毛や切れ毛の予防になり、パサつきや広がりのないロングヘアを目指しやすくなるでしょう。
髪の毛を縛ると早く伸びますか?
髪の毛を縛ったからといって、髪の毛が早く伸びるわけではありません。髪の毛を縛ると頭皮が引っ張られることで血管が圧迫されたり、筋肉の緊張状態が長く続いたりして、頭皮の血行が悪くなる可能性があります。
また、髪の毛を縛ったり、ほどいたりする際に摩擦が生じて、髪の毛にダメージを与えてしまうこともあります。髪の毛を縛る習慣がある人は、痕がつきにくいヘアゴムや絡みにくいヘアゴムなどを使って、髪の毛へのダメージを軽減するのがおすすめです。
まとめ

髪の毛が伸びる期間には目安があるものの、実際に伸びる早さには個人差があります。
とくに髪の毛や頭皮が健康的な人は、髪の毛が伸びやすいといえるでしょう。
健康的な頭皮や髪の毛を作るには、頭皮の血行が良い状態を保ち、栄養をしっかり髪の毛に届けるのが大切です。
毎日のヘアケアはもちろん、生活リズムや食事を見直し、切れ毛や枝毛のない健康的な髪の毛を目指しましょう。
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