正しい夜のヘアケア8ステップ

まずは夜のヘアケアについて解説します。お風呂に入る前からお風呂上がりまでの基本のヘアケアは、主に次の8ステップで進めるのがおすすめです。
- ●STEP1:ブラッシング
- ●STEP2:予洗い
- ●STEP3:シャンプー
- ●STEP4:インバストリートメント
- ●STEP5:コンディショナー
- ●STEP6:タオルドライ
- ●STEP7:アウトバストリートメント
- ●STEP8:ドライヤー
では、それぞれのステップの正しいやり方とコツを解説します。
STEP1:ブラッシング
お風呂に入る前に、まずはブラッシングして髪をほぐしましょう。ブラッシングしておくことでシャンプー中に髪がからまるのを防げるほか、頭皮や髪の汚れを落とすことができます。
また、ブラッシングは頭皮環境を整える効果があるといわれているので、お風呂に入る前だけでなく、こまめにブラッシングする習慣をつけておくのがおすすめです。ブラッシングするときは、最初にからまりやすい毛先から中間部分をほぐし、ブラシが通るようになったら、頭頂部から毛先までブラッシングするのがポイントです。
髪をほぐしやすいブラシを選ぶとブラッシングの時間を短縮できるほか、髪へのダメージも減らせます。
毛量が多い方や剛毛の方、ダメージが気になる方には天然毛のブラシが向いています。天然毛のブラシは水分や油分を含んでいるので、ツヤやうるおいのある髪が目指せるでしょう。
STEP2:予洗い
ブラッシングが終わったら、お風呂に入る前の準備は完了です。続いてシャンプー前に予洗いをしましょう。
予洗いは38℃程度のお湯で1分〜3分を目安に行ってみてください。髪と頭皮をしっかり濡らし、頭皮を指の腹でやさしくマッサージしながら丁寧に汚れを流しましょう。
シャンプーをたくさん使ってゴシゴシ洗う必要がなくなるので、頭皮や髪へのダメージを減らせるのはもちろん、泡立ちが良くなる効果も期待できます。
STEP3:シャンプー
ブラッシングと予洗いである程度の汚れを落としたら、いよいよシャンプーです。シャンプーは手のひらでよく泡立ててから頭皮につけ、爪を立てずに頭皮を指の腹でマッサージするようにして洗いましょう。髪は力強くこすらず、泡でふんわりと包み込むように洗うことを心がけてみてください。
頭皮のベタつきが気になる方は、シャンプー中にブラシを使うのも一つの方法です。指では届かない毛穴汚れをブラシがかき出してくれるので、すっきりと洗い上げることができます。
洗い終わったら、シャワーですすぎ残しのないようにシャンプーを流しましょう。特に髪の生え際や耳の後ろ、襟足はすすぎ残しやすい部分なので、意識して丁寧に洗い流すことを心がけてみてください。
STEP4:インバストリートメント
シャンプー後に軽く水気を絞り、洗い流すタイプのインバストリートメントやヘアマスクを使ってヘアケアをします。インバストリートメントとヘアマスクの共通点は、お風呂で使用して洗い流し、髪のダメージを補修する役割があるところです。
一方、この2つの大きな違いは、次のとおりです。
テクスチャー | 使用頻度 | |
---|---|---|
インバストリートメント | やわらかい | 毎日 |
ヘアマスク | こっくりしている | 2日〜3日に1度程度 |
毎日インバストリートメントを使用しても髪のダメージが気になる場合はヘアマスクに切り替えるなど、髪の状態に合わせて使い分けてみてください。使い方はどちらも同じで、髪につけた後にパッケージに記載されている規定の時間放置してから洗い流します。
また、髪につけるときは、頭皮を避けて毛先を中心につけるように気をつけましょう。インバストリートメントの成分は、髪のケアには効果的でも、頭皮につけてしまうと、毛穴詰まりや肌荒れといった頭皮トラブルを引き起こす可能性があります。
髪のダメージが気にならない方や皮脂の分泌が多くベタつきやすい方は、トリートメントやヘアマスクは使わず、シャンプー後にコンディショナーのみでケアするとよいでしょう。
STEP5:コンディショナー
コンディショナーは髪の外側をコーティングする役目があるので、インバストリートメントやヘアマスクの後に使用します。先に使ってしまうと成分が髪に浸透しにくくなるので、順番を間違えないように気をつけましょう。
コンディショナーもインバストリートメントやヘアマスクと同様、髪の水気を軽く絞ってから頭皮を避けて毛先を中心につけます。パッケージを確認し、規定時間放置してからしっかり洗い流しましょう。
STEP6:タオルドライ
お風呂から上がったら、ドライヤーで髪を乾かす前にタオルでしっかり水気をとります。丁寧にタオルドライしておくことで、ドライヤーの時間短縮につながるほか、熱によるダメージを軽減できます。
タオルドライするときは、強くこすると摩擦で髪がダメージを受けてしまうので、ぽんぽんとやさしくはさみ込むように水気をとりましょう。
STEP7:アウトバストリートメント
タオルドライの後は、アウトバストリートメントを使うのがおすすめです。熱や紫外線、摩擦による髪へのダメージを防ぐ効果が期待できます。
アウトバストリートメントは、主に次の3種類に分けられます。
主成分 | 特徴 | |
---|---|---|
ヘアオイル | 油分 | 髪の外側をコーティングして水分を閉じ込め、パサつきを抑える。熱や摩擦によるダメージから守る効果もある。ドライヤー後につけるのもおすすめ。 |
ヘアミルク | 油分・水分 | 保湿効果によりまとまりやすい髪にする。ダメージ補修成分が入っているものもある。 |
ヘアミスト | 水分 | 細かい粒子で栄養を補給してハリやコシを出す。 |
それぞれ、使用感や役割が異なるので、髪質やお悩みに合わせてアウトバストリートメントを選びましょう。
STEP8:ドライヤー
濡れている髪は表面のキューティクルが開いて剥がれやすくなっているので、キューティクルを閉じて髪を保護するためにも早めにドライヤーで乾かしましょう。毛先は根元よりも水分が少ないので、根元から順番にドライヤーをあてます。
必要以上に髪に熱ダメージを与えないよう、15cm程度離して乾かすのがコツです。また、ドライヤーを小刻みに動かしながら、一部分に集中的に温風があたらないように乾かしましょう。
仕上げに冷風をあてるとキューティクルがキュッと引き締まり、髪にツヤが出やすくなります。
朝のヘアケアは夜のヘアケアと違う?コツを解説

朝起きてから行うヘアケアは、夜のお風呂上がりに行うヘアケアとは少し異なり、スタイリングがメインになります。朝のヘアケアでスタイリングの持ちが変わったり、髪へのダメージを抑えたりできるので、次の4つのコツを参考に朝の準備を行ってみてください。
まずはブラッシングして髪をほぐす
寝起きの髪は寝返りによる摩擦などでからまっていることがあるため、まずはブラッシングでほぐしましょう。からまりやすい毛先からブラシを通し、中間部分までからまりがほぐせたら、根元から毛先にブラシを通します。
髪を濡らしてしまうとキューティクルが開いて剥がれやすくなるので、ブラッシングは乾いたままの状態で行いましょう。髪のからまりをほぐした後は、頭皮にブラシをあててやさしく円を描くようにマッサージすると血行促進効果が期待できます。
アウトバストリートメントを使用する順番に気をつける
ヘアオイルやヘアミルクといったアウトバストリートメントを朝のスタイリングに取り入れる場合、ヘアアイロンなら使用後に、ドライヤーなら使用前につけるのがおすすめです。というのも、ヘアアイロンは髪の内側に熱を加えてヘアスタイルをつくりますが、髪の表面に油分の膜が張っていると内側まで熱が加わりにくくなってしまうという特徴があるからです。
熱がうまく加わらないと、髪に形がつきにくくなります。そのため、ヘアアイロンの温度を上げることになったり、何度もヘアアイロンを通すことになったりして、髪にダメージを与えやすくなります。ただし、ヘアアイロンの前に使用することでヘアスタイルがキープしやすくなるヘアオイルやヘアミルクもあるので、パッケージの説明を確認してからスタイリングに取り入れてみてください。
ヘアアイロンは使用するときの温度に注意
ヘアアイロンでスタイリングするときは、温度に注意しましょう。温度が調節できる場合は、120〜160℃と高すぎない温度に設定することで、髪への熱ダメージを軽減できます。
ヘアアイロンは髪全体に通すのではなく、髪を少しずつ分けてブロッキングしてから通すのがおすすめです。少量の髪に分けることで熱が均等に加わりやすくなり、ヘアアイロンを通す回数を減らせます。
紫外線対策をする
外出前に紫外線対策をすると、髪のダメージ予防につながります。ヘアオイルやヘアミルクなら、油分が髪の表面を保護して紫外線ダメージを防いでくれるので、スタイリングに取り入れると紫外線対策にも役立つでしょう。
また、髪の表面や分け目、毛先は紫外線によるダメージを受けやすいので、髪用のUVカットスプレーを使うのも一つの方法です。ヘアオイルをつけてから髪用のUVカットスプレーを使うと、ツヤを出しながら髪の紫外線対策ができるでしょう。
髪の悩み別!おすすめのヘアケア

理想的な髪を目指すためには、正しい順番でヘアケアを行うだけでなく、自分に合ったヘアケアを行うことも大切です。髪質や髪の悩みごとに適したヘアケアのコツや、おすすめのアイテムをご紹介するので、ぜひベストなヘアケアを見つけてみてください。
髪がパサついて広がる
髪がパサついて広がってしまうのは、髪がダメージを受けてキューティクルが剥がれ、髪の内側から栄養や水分が外に出て、乾燥しているのが原因かもしれません。そのため、インバストリートメントやアウトバストリートメントを使って、ダメージを補修するのが大切です。
また、摩擦や熱ダメージを与えないよう、ヘアアイロンの温度やブラッシングのやり方も見直してみてください。さらに、頻繁にカラーやブリーチ、パーマといった薬剤を使う施術を受けている方は、できるだけ間隔を空けて施術を受けるのも一つの方法です。
ダメージが深刻な場合は、自宅でのケアだけでなく、美容室のトリートメントも検討してみてください。
くせ毛やうねりが気になる
くせ毛やうねりの原因は、先天的なものと後天的なものに分かれます。遺伝による先天的なくせ毛は、髪内部のタンパク質のバランスが乱れることによってくせやうねりが出ている可能性が高いので、プロテインやダメージ補修成分を配合したシャンプー、コンディショナー、トリートメントを使うのがおすすめです。
また、美容室で髪質改善トリートメントを受けると、くせやうねりがまとまりやすくなるかもしれません。強いくせ毛の場合は縮毛矯正を受けるのも一つの方法です。
摩擦や熱、紫外線、薬剤によるダメージなど、後天的な原因でくせやうねりが出ている場合は、髪にうるおいを与えるとまとまりやすくなります。保水効果が期待できるヒアルロン酸や、シア脂といったオイルを配合しているシャンプー、コンディショナー、トリートメントは、髪にうるおいを与えて閉じ込めてくれるので、ぜひ取り入れてみてください。
ボリュームが少ない
頭皮の毛穴に皮脂や汚れが詰まると、髪がベタつきやすくなるほか、生えてくる髪も細くなるため、ボリュームが少なく見えてしまうかもしれません。シャンプーをする前にブラッシングや予洗いを丁寧に行い、余分な皮脂や汚れを落とすことを心がけましょう。
猫っ毛のように髪が細い場合は、ハリやコシアップが期待できるシャンプーが向いています。アウトバストリートメントは、ヘアオイルやヘアミルクよりも使用感が軽いヘアミストがおすすめです。
また、根元を立ち上げながらドライヤーでブローすると、ふんわりとした自然なボリュームが出せるでしょう。
白髪が気になる
白髪の原因は遺伝などの先天的なものや、加齢、ストレス、食事などの後天的なものが考えられます。白髪が気になり始めたら、まずは生活習慣の改善や頭皮の血行促進を意識してみてください。
髪は8割がタンパク質でできているので、食事にバランス良くタンパク質を取り入れるのはもちろん、食事にバランスよくタンパク質を取り入れましょう。また、髪をつくるサポート役として欠かせないミネラルを配合したシャンプーを試してみるのも良いでしょう。
さらに、頭皮のマッサージやこまめなブラッシングを習慣にすることで、頭皮の血行を促す効果が期待できます。なお、白髪を目立たなくしたい場合は、カラーシャンプーやカラートリートメントで白髪を染めるのも一つの方法です。
ヘアケアの順番で気をつけるポイント

ヘアケアは正しい順番を守るのはもちろん、正しいやり方で行うことが大切です。やり方が間違っているとかえって髪にダメージを与えてしまう可能性があるので注意してください。
次の2つのポイントをチェックして、ヘアケアの効果を最大限に高めましょう。
自然乾燥を避けてしっかり乾かすのがポイント
お風呂上がりにタオルドライし、アウトバストリートメントをつけた後は、早めにドライヤーで髪をしっかり乾かしましょう。自然乾燥させると髪のキューティクルが開いている時間が長くなり、キューティクルが摩擦で剥がれやすくなったり、髪内部の水分や成分が外に出てしまったりする可能性が高まります。
ヘアケアの正しい順番を守るのはもちろん、できるだけ髪が濡れている時間を短くすることを意識しましょう。また、髪が濡れた状態でヘアアイロンを使うと、熱によって急激に水分が蒸発する「水蒸気爆発」を起こしてしまいます。髪の水分が失われることで、パサつきの原因になるため気をつけてください。
ヘアアイロンを使うときは事前にしっかり髪を乾かすように心がけましょう。
順番を守っていてもやり方を間違えるとダメージの原因に
ヘアケアの正しい順番を守っていても、やり方を間違えるとダメージの原因になってしまいます。ヘアケアを行うときに特に気をつけたいダメージと、ダメージにつながるNG行動は次のとおりです。
- ●熱ダメージ:長時間ドライヤーを使う、高温でヘアアイロンを使う
- ●摩擦ダメージ:髪がからまった状態でブラッシングしたり、ヘアアイロンを使ったりする。また、タオルドライするときに髪を強くこする
- ●毛穴詰まり:インバストリートメントやヘアマスク、コンディショナー、アウトバストリートメント、スタイリング剤などを頭皮につける
髪や頭皮にダメージを与えてしまわないよう、ヘアケアの順番だけでなく、やり方にも気をつけてみてください。
順番を守って正しいヘアケアを心がけよう

ヘアケアの効果を最大限に発揮するためには、順番を守って正しいやり方で行うことが大切です。夜のお風呂上がり後のヘアケアと朝のヘアケアでは順番ややり方が異なるので、毎日のヘアケアの流れを一度見直してみてください。
また、髪の悩みに合わせてヘアケアを工夫するのも一つの方法です。自分の髪質や髪の状態に合ったヘアケア方法、ヘアケアアイテムを取り入れて、健康的な髪を目指していきましょう。
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