頭皮が乾燥する原因は主に8つ

頭皮が乾燥する原因は、主に以下の8つです。
- ●1日に何度も洗髪している
- ●40℃以上のお湯で洗髪している
- ●冷暖房の影響で部屋の空気が乾燥している
- ●紫外線で頭皮のバリア機能が低下している
- ●カラーやパーマの薬剤で頭皮の皮脂が奪われている
- ●ドライヤーの時間が長い
- ●食生活が乱れている
- ●加齢でホルモンバランスが変化している
上記のような頭皮の乾燥につながるNG行動をしていないか、ご自身の生活を振り返ってみましょう。
1日に何度も洗髪している
1日に何度も髪を洗うと、頭皮が乾燥しやすくなります。
皮脂は頭皮にうるおいを与え、表面を保護する機能を担っています。そのため1日に何度も髪を洗うと、頭皮に必要な皮脂まで洗い流されてしまい、うるおいが保たれなくなります。その結果、頭皮の乾燥が起きやすい状態になるのです。
洗髪回数の目安は1日に1回とされているため、2回以上洗わないことをおすすめします。
40℃以上のお湯で洗髪している
40℃以上のお湯で髪を洗うのも、頭皮が乾燥する原因の一つです。
40℃以上のお湯は、頭皮の皮脂を必要以上に洗い流してしまいます。前述のとおり、皮脂は頭皮にうるおいを与える役割も担っているため、必要以上に皮脂が減ることで頭皮が乾燥し、フケやかゆみなどを引き起こす可能性があります。
頭皮や髪にベストな温度は、38℃前後とされています。ご自宅のシャワーの設定温度が40℃以上になっていないか確認しましょう。
冷暖房の影響で部屋の空気が乾燥している
夏場であればエアコンの冷房、冬場であればエアコンやストーブなどといった暖房器具の影響で部屋の空気が乾燥すると、長時間の滞在により、頭皮の水分が奪われやすくなり、乾燥を引き起こすことがあります。
特に暖房は空気中の湿度を低下させることで温度調整をしているため、頭皮の水分が蒸発して乾燥しやすいです。冷暖房の風に直接あたらないように注意するほか、加湿器や干しタオルを活用して湿度を安定させ、頭皮の乾燥を防ぎましょう。
紫外線で頭皮のバリア機能が低下している
紫外線を浴びると、頭皮の表面を保護するバリア機能が低下し、乾燥しやすくなります。紫外線の強さは夏場にピークを迎えますが、冬場でも紫外線は降り注いでいます。
日差しの強い季節や外出時間が長いときは、帽子や日傘などを活用し、紫外線対策を徹底しましょう。
カラーやパーマの薬剤で頭皮の皮脂が奪われている
カラーやパーマの薬剤によって、頭皮の皮脂が奪われて乾燥している可能性があります。薬剤に含まれるアルカリ剤や過酸化水素は、髪の色を変えたりパーマをかけたりするのに必要なものです。
しかし、これらが含まれる薬剤の使用により頭皮に必要な皮脂まで洗い流されてしまうため、乾燥が起きやすくなります。例えばアルカリ性のカラー剤は、弱酸性の健康な頭皮のバリア機能を低下させる傾向があるため、頭皮の水分が蒸発して乾燥する可能性があります。また、パーマの薬剤が頭皮に付着してアレルギー反応が起きた場合、頭皮の角質が剥がれて表面が乾燥してしまいます。
施術後は、低刺激性のシャンプーや頭皮用保湿アイテムでうるおいを補いましょう。カラーやパーマの頻度を控える、同日に両方の施術を避けるなどの工夫も頭皮の乾燥予防に効果的です。
ドライヤーの時間が長い
ドライヤーの時間が長いのも、頭皮が乾燥する原因の一つ(オーバードライ)です。長時間熱風をあてることで、頭皮の水分が過剰に奪われてバリア機能が低下し、乾燥を引き起こしやすくなります。
特にショートヘアの方は頭皮に熱が集中しやすく、乾燥を引き起こすリスクが高まります。また長時間のドライヤーは、髪に熱ダメージを与え、乾燥やパサつきなどの原因にもなります。
そのため頭皮だけでなく、すこやかな髪を保つためにも、長時間ドライヤーをあてないようにしましょう。
食生活が乱れている
食生活が乱れていると栄養バランスが悪くなり、頭皮に必要な栄養が不足するため、頭皮が乾燥しやすくなります。
食事で摂取した栄養は、血液循環を通じて全身に運ばれます。栄養が頭皮にも運ばれることで、頭皮や髪をすこやかな状態に保ちます。
しかし、栄養バランスが偏ると頭皮に必要な栄養が届かなくなり、乾燥やかゆみ、フケを引き起こす可能性があります。栄養バランスが整った食事を心がけ、頭皮の乾燥を防ぎましょう。
加齢でホルモンバランスが変化している
加齢でホルモンバランスが変化すると、頭皮や髪の乾燥が気になりやすくなります。特に女性は、加齢で女性ホルモンが減少する傾向があります。女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、頭皮の皮脂や水分のバランスを整え、すこやかな頭皮環境を保つ働きを担っています。
しかし、更年期に差しかかってエストロゲンの分泌量が減少すると、皮脂の分泌量が減り頭皮や髪の乾燥、抜け毛、べたつきなどを引き起こす可能性があります。
加齢によるホルモンバランスの変化は避けられませんが、頭皮の保湿ケアや生活習慣の見直しを行うことで、健康的な頭皮環境を維持することができるでしょう。
頭皮の乾燥を放置するとどうなる?

頭皮の乾燥を放置すると、以下の症状が出る場合があります。
- ●フケが出やすくなる
- ●頭皮のかゆみが発生する
- ●抜け毛につながる
これらの頭皮トラブルは、頭皮だけでなく、髪のダメージにもつながります。正しいケアを行い、頭皮をすこやかに保つためにも、放置することによるリスクを知っておきましょう。
フケが出やすくなる
頭皮の乾燥を放置すると、フケが出やすくなる可能性があります。
フケは、頭皮の角層が剥がれ落ち、そこに汗や汚れが混ざったものを指します。フケのタイプには、頭皮の乾燥によって起こる「乾性フケ」と皮脂の過剰分泌で発生する「脂性フケ」の2種類があります。頭皮の乾燥によって起きる乾性フケは、角片と角層細胞の密着性が低下することで発生します。
頭皮は、新しい角層細胞に入れ替わるターンオーバーを常に繰り返しています。しかし乾燥が進みターンオーバーが早まると、未熟な角層が頭皮表面に押し上げられ、薄く細かい乾性フケとして出てくるようになるのです。
頭皮のかゆみが発生する
頭皮のかゆみも、乾燥を放置することで起こり得るトラブルの一つです。頭皮が乾燥すると、皮脂や水分が不足してバリア機能が低下します。バリア機能が十分に機能しなくなると外部の刺激を受けやすくなり、かゆみや炎症が発生する可能性があります。
また、頭皮をかくと表面が傷つき、さらにかゆみが増幅してしまうケースがあります。特に冬場は頭皮が乾燥しやすいため、かゆみが生じやすくなるでしょう。
抜け毛につながる
頭皮の乾燥は、抜け毛を引き起こす原因の一つとしても考えられます。乾燥によるかゆみが出てかきむしると頭皮に物理的なダメージや炎症が生じ、それが原因で髪が抜けてしまうケースがあります。
乾燥した頭皮は、外部刺激から守るバリア機能が低下しているため、少しの刺激だけで炎症が起こりやすくなっています。
頭皮の炎症は抜け毛を助長するリスクがあるため、乾燥対策をしっかり行いましょう。
頭皮の乾燥を防ぐための対策7選

頭皮の乾燥を防ぐためには、毎日の洗髪方法や生活習慣、ヘアケア方法を見直す必要があります。
具体的な頭皮の乾燥を防ぐ具体的な対策は、以下の7つです。
- ●洗髪方法を見直す
- ●低刺激性のシャンプーに切り替える
- ●ドライヤーの時間を短縮する
- ●頭皮マッサージで頭の血行を促進する
- ●シャワーヘッドを交換する
- ●部屋の湿度を40%~60%に保つ
- ●生活習慣を整える
これらを習慣化することで、頭皮の乾燥を防ぎやすくなります。今日から取り入れられる対策もご紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
洗髪方法を見直す
正しい方法で頭皮や髪が洗えていないと、頭皮の乾燥につながる可能性があります。毎日の洗髪方法を振り返り、乾燥の原因となる行動をしていないかチェックしましょう。
正しい洗髪方法は、以下の通りです。
- 1. ブラッシングで髪のもつれや汚れを取りのぞく
- 2. 38℃前後のぬるま湯で髪・頭皮を予洗いする
- 3. 適量のシャンプーを手に取って手のひらで泡立てる
- 4. 指の腹でやさしく頭皮を洗う
- 5. すすぎ残しがないよう十分に洗い流す
- 6. トリートメントを毛先中心になじませる
- 7. ぬめりがなくなるまで十分に洗い流す
シャンプー前の予洗いは1~3分ほどかけて丁寧に行うと、頭皮や髪に付着した汚れやホコリ、皮脂を十分に洗い流せます。また、予洗いをすることでシャンプーの泡立ちが良くなり、頭皮への刺激を抑えられて乾燥を防ぎやすくなります。
なお、特に注意が必要なのは、シャンプーをする際の頭皮の洗い方です。強い力でゴシゴシ洗ったり爪を立てて洗ったりすると、頭皮が傷ついて炎症を引き起こす可能性があります。炎症は頭皮乾燥の原因になるため、指の腹でやさしく洗いましょう。
また、40℃以上のお湯は、頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまいます。38℃前後に設定し、すすぎ残しがないよう十分に洗い流しましょう。
低刺激性のシャンプーに切り替える
低刺激性のシャンプーに切り替えることも、頭皮の乾燥を防ぐ対策の一つです。シャンプーの洗浄力が強いと、本来必要な皮脂まで洗い流してしまう場合があります。
また、乾燥している頭皮は外部の刺激に敏感なため、洗浄力の強いシャンプーを使うと、さらに乾燥が進みやすくなります。そのため、低刺激で頭皮にやさしいシャンプーを使用しましょう。
アミノ酸系のシャンプーは、低刺激で頭皮をやさしく洗浄してくれるため、頭皮の乾燥で悩んでいる方におすすめです。一方、石けん系や高級アルコール系のシャンプーは洗浄力に優れているため、乾燥よりも頭皮のべたつきが気になる方におすすめです。
頭皮の乾燥状態や髪質に合ったシャンプーを選び、頭皮環境をすこやかに保ちましょう。
ドライヤーの時間を短縮する
ドライヤーをあてる時間を短縮すると、頭皮の乾燥を抑えやすくなります。ドライヤーの温風を長時間あててしまうと頭皮や髪への熱ダメージが大きく、乾燥につながってしまいます。タオルドライの方法や乾かし方を見直し、ドライヤーを使う時間を短縮しましょう。
なお、タオルドライで髪の水分を十分に拭き取ると、短時間で髪が乾きやすくなります。ただし、髪同士をこすり合わせるように水分を拭き取ると摩擦によりダメージが大きくなるため、タオルをやさしくあてるようなイメージで拭き取るのがポイントです。
ドライヤーを使用する際は熱ダメージで頭皮が乾燥しないよう、頭皮から15cm程度離し、根元から先に乾かしましょう。乾きにくい根元から順番に乾かすことで、オーバードライを防ぎながら頭髪を適切に乾かせます。
頭皮マッサージで頭皮の血行を促進する
頭皮マッサージも乾燥を防ぐ対策の一つとされています。頭皮マッサージを行うと頭皮の血行を促進し、リラクゼーション効果が期待できます。
頭皮マッサージは、シャンプーのときやリラックスタイムに行うと良いでしょう。頭皮用美容液などの保湿剤を使うと、より高い保湿効果が期待できます。
シャンプー時に頭皮マッサージを取り入れる際は、以下のステップで行いましょう。
- 1. 5本の指先を使って頭皮をつかむようにあてる
- 2. 指先の位置は動かさず、頭皮を押したまま手を3回ほど円を描くように動かしてもみほぐす
- 3. 耳の上から頭の中心に向かって、指の位置を移動させながら頭皮全体をマッサージする
そのほか、両手の人差し指、中指、薬指で頭皮を押し、こめかみから頭頂部にかけて頭皮をゆっくり引き上げるマッサージも効果的です。また、頭の中央を3秒間押すと、ツボが刺激されて血行が促進し、頭皮の乾燥を防ぎやすくなります。ただし、爪を立ててマッサージすると頭皮が傷つくため、指の腹でやさしく行いましょう。
シャワーヘッドを交換する
頭皮環境を良好に保つなら、シャワーヘッドを交換するのも効果的な対策の一つです。例えば、ファインバブル発生装置つきシャワーヘッドは、毛穴より小さく微細な泡が頭皮の汚れをしっかり除去してくれるため、すこやかな頭皮環境へ導くことができます。
ファインバブル発生装置つきシャワーヘッドのなかには、顔や頭皮、体と部位に合わせて水流を切り替えられるモードが搭載されている製品もあります。洗い流す箇所によって水流を使い分けることで、より効果的な頭皮ケアが期待できるでしょう。
部屋の湿度を40%~60%に保つ
空気の乾燥で湿度が低下すると、頭皮の水分が奪われて乾燥しやすくなります。そのため、部屋の湿度は40%~60%に保つと良いでしょう。
湿度40%以下は空気の乾燥により、ウイルスが活発になる可能性があります。一方、湿度60%以上だとカビやダニが発生しやすくなるため、40%~60%に維持するのがポイントです。
加湿器を活用して湿度を安定させることで、頭皮の乾燥を防ぎましょう。
生活習慣を整える
食生活や睡眠など、生活習慣を整えるのも頭皮の乾燥対策として効果的です。
特に食事の栄養バランスは、頭皮や髪をすこやかに保つためにも気を配った方が良いポイントです。例えば、あさりやしじみなどの貝類、レバーなどに豊富に含まれているビタミンB12や卵、アーモンド、大豆などに含まれているビタミンEは、頭皮の血流を促進する効果があります。
レバーや卵黄、ほうれん草などに含まれているビタミンA、ウナギや納豆、カレイに含まれているビタミンB2は、頭皮の新陳代謝を促進する作用があります。頭皮の乾燥対策のためにも栄養バランスの取れた食事を意識し、必要なビタミンをしっかり摂取しましょう。
また、睡眠不足により成長ホルモンの分泌が妨げられたり、睡眠の質が低下して血行が悪くなると、頭皮乾燥を引き起こすことがあります。
そのため、日頃から規則正しい生活を心がけたり、睡眠を十分に取ったりするなど、生活全体を見直すことも頭皮の乾燥防止につながります。少しずつ生活習慣を整え、頭皮環境を良好に保ちましょう。
【注意】頭皮の乾燥がひどい場合は皮膚科を受診する

頭皮の乾燥がひどく、かゆみやフケ、抜け毛がひどく進行している場合、脂漏性(しろうせい)皮膚炎や乾癬(かんせん)などの皮膚疾患を発症している可能性があります。
特に、「乾燥フケ」と呼ばれる症状の裏には、単純なバリア障害から真菌感染、自己免疫、紫外線による前がん病変まで多岐にわたる疾患が潜んでいます。
2週間以上続く強いかゆみや脱毛班のほか、出血やかさぶたを伴う乾燥斑などが見られる場合には、自己流のケアに頼らず専門医の受診をおすすめします。ほっておくとさらに症状が悪化するおそれがあるため、早めに相談しましょう。
まとめ

頭皮の乾燥は、洗髪方法や頻度、室内環境、生活習慣などが影響しています。乾燥を放置してしまうと、頭皮のバリア機能が低下し、かゆみやフケ、抜け毛などのトラブルにつながる可能性があります。
頭皮環境をすこやかに保つには、髪を洗う回数を1日1回までにしたり、使用中のシャンプーやシャワーヘッドを見直したりすることが大切です。日々の頭皮ケアにひと工夫加えて、うるおいのある健やかな頭皮を目指しましょう。
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