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  • パーマをかけた日のシャンプーはしていい?当日の正しい洗い方と長持ちさせる方法を解説

パーマかけた日のシャンプーは「絶対NG」ではない

パーマかけた日のシャンプーは「絶対NG」ではない

美容師さんからは「今日はなるべく洗わないで」と言われたけれど、ネットでは「洗ってもOK」という記事も見かけ、結局どちらが正解なのか迷ってしまう方は少なくありません。
結論として、パーマ当日のシャンプーは「絶対NG」でも「常にOK」でもありません。判断の軸になるのは、担当美容師から出ている指示と、正しい洗い方ができるかどうか、この2つです。ここでは、まずパーマ施術中・施術後の髪の状態を整理したうえで、「24時間NG」という説が広まった背景と、美容師の意見が分かれる理由を順に見ていきます。

そもそもパーマ中、髪の中では何が起きているのか

パーマは、髪の内部にある「SS結合(シスチン結合)」を化学的に組み替える施術です。まず1剤(還元剤)で結合を切断し、ロッドに巻きつけて形を作った状態で、2剤(酸化剤)によって新しい位置で結合をつなぎ直します。この一連の反応は、美容室で2剤を流した時点で主要な部分が完了しています。
SS結合の再結合は施術中に進むため、自宅に帰った時点では化学反応の主要部分は終わっています。一方で、髪全体の状態は乾燥やpHの影響を受けながら落ち着いていく過程にあるため、施術直後は摩擦や高温などの刺激を避けて扱うのが安心です。

「24時間NG」が広まった理由

「パーマ当日は24時間洗わないで」というルールが広まった背景には、かつて美容業界で支持されていた「空気酸化理論」があります。空気中の酸素がSS結合の再結合を助けるため、洗わずに置くことで定着が進む、という考え方です。
現在では、SS結合の再結合は2剤に含まれる酸化剤の働きで施術中に進むとされており、空気中の酸素が主要な役割を担うわけではないと考えられています。

「条件付きOK派」と「24時間NG派」美容師の意見が分かれる理由

化学反応としての結合の組み直しが終わっていても、髪の形状として完全に安定するまでには一定の時間が必要です。この「安定までの時間」をどの程度見込むかによって、美容師の指導方針が変わってきます。
仕上がりを確実に安定させたいという立場から一晩空けることを勧める美容師がいる一方で、薬剤やにおいを早めに落とすメリットを重視し、条件付きで当日洗浄を勧める美容師もいます。

パーマ当日の正しいシャンプー方法 5つのポイント

パーマ当日の正しいシャンプー方法 5つのポイント

「洗ってもいいのは分かったけれど、やり方を間違えたら結局カールが崩れてしまうのでは……」という不安を感じる方も多いかと思います。
パーマ当日のシャンプーで意識したいのは、薬剤の残留を抑えることと、まだ定着していないカールへの物理的な負荷を最小限にすることの2点です。これから紹介する5つのステップは、普段のシャンプーを少しだけ丁寧にするだけで実践できる内容になっています。予洗いから乾かし方まで、当日特有のポイントを順番に押さえていきましょう。

ステップ1:熱すぎないぬるま湯(38℃以下)で予洗いをしっかりする

予洗いは、当日のケアで最も重要な工程です。汗や軽い皮脂汚れ、スタイリング剤の油分程度であれば、お湯で丁寧に流すだけで髪と頭皮の汚れの約8割を落とせるとされています。汗が気になる程度であれば、無理にシャンプー剤を使わず、お湯洗いだけで済ませる方法もあります。
ただし、お湯の温度には注意が必要です。高温のお湯はキューティクルが開きやすく、薬剤の流出やパーマの緩みにつながるため、シャワーは必ず38℃以下のぬるま湯に設定してください。

ステップ2:シャンプーは泡で包み込むように、頭皮を洗う

パーマ当日のシャンプーで意識したいのは、髪をゴシゴシこすらず、泡で包み込むように洗うことです。まだ定着しきっていないカール部分に強い摩擦を加えると、ウェーブが伸びたり崩れたりすることにつながります。
シャンプーは手のひらでよく泡立ててから頭皮にのせ、指の腹を使って優しくマッサージするように洗いましょう。毛先は流れ落ちる泡で自然に洗えるため、強く揉み込む必要はありません。

ステップ3:トリートメントで毛先を保湿する

タオルドライ後の濡れた髪には、洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)を使うのがおすすめです。栄養分や内部補修効果のある洗い流さないトリートメントは、髪をコーティングすることでドライヤーの熱や乾燥から守る役割を果たしてくれます。
つける位置は、ダメージが気になる中間〜毛先が基本です。頭皮や根元につけるとベタつきや毛穴詰まりの原因になるため、髪全体ではなく毛先側を中心になじませましょう。

ステップ4:タオルドライは擦らず押さえるように

濡れた髪はキューティクルが開いた状態で摩擦に弱く、ゴシゴシ拭く動作はカール崩れやダメージを招きます。タオルドライは「拭く」ではなく「押さえて水分を吸わせる」イメージで行いましょう。
吸水性の高いマイクロファイバー製のタオルや、柔らかい綿タオルを使うと、短時間で効率よく水気を取れます。手のひらで毛束を包み込み、軽く握って水分を移す感覚で進めると、カールの形を保ったまま乾かせます。

ステップ5:ドライヤーで根元からしっかり乾かす

パーマ当日の最大のリスクは、髪を濡れたまま長時間放置することです。濡れた髪はキューティクルが開いたままで外部刺激に弱く、枕や衣服との摩擦でカールが崩れやすくなります。
ドライヤーは根元から当て始め、毛先は手のひらにカールを乗せるようにして風を送ると、ウェーブを保ったまま乾かせます。8割ほど乾いたら冷風に切り替えると、温風で開いたキューティクルが閉じ、カールの形が定着しやすくなります。

パーマ当日〜48時間に避けたいNG行動

パーマ当日〜48時間に避けたいNG行動

シャンプーの不安が解けると、次に気になるのが日常生活の中で気をつけるべきことではないでしょうか。
パーマ施術後の48時間は、髪が落ち着くまでの時期にあたり、物理的・化学的な刺激の影響を受けやすい状態が続きます。ここでは、特に避けたいNG行動を4つに絞って紹介します。

髪を強くこする・引っ張る・きつく結ぶ

パーマ直後の髪は、新しく組み直された結合がまだ完全に安定していない状態にあります。この時期に強い物理的な力を加えると、せっかくのウェーブが伸びたり、カールの形が崩れたりする原因になります。
ブラッシングする際は目の粗いコームを使い、毛先から少しずつほぐすのが基本です。また、ポニーテールやお団子のようにきつく結ぶ髪型は、結び目の跡がついてカールの形に影響することがあるため、48時間ほどは避けるのが安心です。どうしてもまとめたい場合は、緩めにヘアクリップで留める程度にしましょう。

ヘアアイロンやコテで高温の熱を加える

髪の熱変性は乾いた状態でおよそ130℃前後から始まるとされており、一般的なヘアアイロンやコテの温度帯(140〜200℃)はこの影響を強く受ける範囲です。パーマ直後のデリケートな髪に高温を加えると、カールが伸びてしまうだけでなく、タンパク質変性によるダメージにつながる恐れもあります。
施術後48時間ほどはヘアアイロン・コテの使用を控えましょう。前髪のクセが気になる場合は、低温(120℃以下)に短時間留めるか、ドライヤーとブラシで形を整える方法に切り替えると安全です。

プール・海に入る/温泉・サウナで長時間過ごす

プールの塩素、海水の塩分、温泉の長時間の熱と湿気、サウナの高温乾燥は、どれもキューティクルが開いた状態のパーマ直後の髪には大きな負担になります。
特にパーマ直後の48時間は結合が安定していない時期にあたるため、可能であれば数日ずらして、髪が落ち着いてから入るのが理想です。

自然乾燥のままで長時間過ごす/濡れた髪のまま寝る

濡れた髪はキューティクルが開いたままで摩擦に非常に弱い状態です。枕や寝具との擦れによってカールが崩れやすくなるだけでなく、髪の内部の水分やタンパク質が流出する原因にもなります。
また、頭皮が湿った状態が長時間続くと雑菌が繁殖しやすく、においやかゆみ、フケといった頭皮トラブルを招くこともあります。お風呂上がりはタオルドライの後すぐにドライヤーで根元から乾かし、就寝前には完全に乾いている状態を作りましょう。

コールドパーマ・デジタルパーマ・コスメパーマ 種類別の当日ケア

コールドパーマ・デジタルパーマ・コスメパーマ 種類別の当日ケア

ひとくちにパーマといっても、薬剤や熱の使い方によって複数の種類があり、それぞれカールの出方やダメージの種類が異なります。基本のケアは共通ですが、種類ごとの特性を知っておくと、スタイリングや日々のケアで「なぜこの方法が合うのか」が理解しやすくなります。ここでは、代表的な3種類のパーマの特徴と当日のケアのコツに加えて、翌朝カールがゆるんでいた場合の対処法までを解説します。

コールドパーマの特徴と当日のケア

コールドパーマは、熱を使わず常温で1剤・2剤の薬剤のみを用いてカールを作る、最も伝統的なパーマです。やわらかく自然なウェーブが出やすく、髪が濡れているときにカール感が強く出るのが特徴です。
当日のケアでは、施術直後の物理的な刺激を避けることが最優先になります。タオルドライは押さえるように行い、ドライヤーはカールを手で持ち上げるようにして根元から乾かしましょう。乾いた状態だとカールが弱く見えるため、スタイリング時は水やミストで毛先を軽く濡らし直してから整えるのがおすすめです。

デジタルパーマの特徴と当日のケア

デジタルパーマは、薬剤に加えて専用の加熱ロッドで熱を加えながらカールを形づくる方法です。乾いたときにカール感がはっきり出やすく、コテで巻いたような立体的なカールを長持ちさせやすいのが特徴です。
一方で、熱処理を伴うぶん髪への負担は大きくなる傾向があり、施術後の髪はやや乾燥しやすい状態です。当日のケアでは、洗い流さないトリートメントで毛先をしっかり保湿し、ドライヤーで乾かす際は手のひらにカールを乗せて形を保ちながら風を当てましょう。

コスメパーマの特徴と当日のケア

コスメパーマは、化粧品として登録された比較的マイルドな薬剤(システアミン、チオグリセリンなど)を使用するタイプのパーマです。一般的な医薬部外品のパーマ剤と比べて軟化作用がおだやかとされ、近年は多くのサロンで扱われるようになっています。
ただし、化粧品登録だから必ず傷まないというわけではなく、髪の状態や薬剤の選定によって仕上がりは変わります。当日のケアは基本に忠実に、ぬるま湯での予洗いを中心に優しく扱うことが大切です。スタイリングは、コールドパーマと同様に毛先を軽く濡らし直してカールを引き出す方法が合いやすいでしょう。

翌朝カールがゆるんでいたら?

翌朝カールがゆるんで見える場合、多くは一時的な寝ぐせ状態で、パーマが取れたわけではありません。毛先から中間にかけて軽く水やミストで濡らし、タオルで余分な水気を取ったうえで、手でカールをつまむように乾かすと、本来の形が戻ってくることが多くあります。
それでも明らかにカールが落ちている、施術直後と比べてウェーブが消えてしまっている場合は、サロンに相談しましょう。サロンによっては保証期間(一般的に1〜2週間)を設けている場合があります。

パーマを長持ちさせる毎日のヘアケア

パーマを長持ちさせる毎日のヘアケア

翌日以降の乾かし方とアウトバスケアは、パーマの「持ち」を大きく分けるポイントです。
施術当日の洗い方をどれだけ丁寧にしても、その後の日々のケアが合っていなければ、カールは想定より早くゆるんでしまいます。ここでは、アウトバスケアの取り入れ方と乾かし方のコツの2つを整理してお伝えします。

アウトバスケア(ヘアミルク・ヘアオイル)の取り入れ方

シャンプー後の濡れた髪に塗布する洗い流さないトリートメントは、ドライヤーの熱や日中の乾燥から髪を守る役割を果たします。ヘアミルクとヘアオイルの2タイプがあり、目的によって使い分けるのがおすすめです。
軽い使い心地で内部に水分を届けたい場合はヘアミルクが向いており、コールドパーマやコスメパーマのやわらかいウェーブと相性が良い傾向があります。一方、表面をしっかりコーティングしてツヤを出したい場合はヘアオイルが向いており、デジタルパーマのしっかりしたカールやパサつきが気になる髪に合いやすい傾向です。

乾かし方のコツ

パーマヘアの基本の乾かし方は、根元から乾かす→毛先はカールを手のひらに乗せて風を当てる→8割乾いたら冷風で仕上げる、の3ステップです。
毛先はカールを引き伸ばさないよう、手のひらや指で支えながら下から風を当てるとウェーブを保ちやすくなります。最後に冷風を当てると、温風で開いたキューティクルが閉じ、形が定着しやすくなります。

パーマ後シャンプーの選び方 成分表示の「どこを」「どう読むか」

パーマ後シャンプーの選び方 成分表示の「どこを」「どう読むか」

乾かし方やアウトバスケアと並んで、パーマの持ちに直結するのが日々のシャンプー選びです。成分表示は配合量の多い順に記載されるルールがあるため、上から順に読むだけでも、そのシャンプーがどんな設計思想で作られているかを読み解けます。とはいえ、専門用語が並ぶ表示を前にすると、どこを見ればいいのか迷う方も多いはずです。ここでは、パーマ後の髪に合うシャンプーを見極めるために、成分表示の「どこを・どう読むか」を2つのステップに整理してお伝えします。

まずは全成分表示の上から5つを見る

パーマ施術後の髪はキューティクルが開きやすい状態が続いており、洗浄力の強いシャンプーを使うとカールが緩む原因になるため、ここでのチェックが重要です。シャンプーの全成分表示は配合量の多い順に記載されるルールがあり、上位5つを見るだけで洗浄設計の方向性が把握できます。ただし1%以下の成分は順不同で記載されるため、上位以外の並びは目安として捉えてください。
上位に「ココイル〜」「ラウロイル〜」「コカミドプロピルベタイン」といったアミノ酸系・ベタイン系の名称が並んでいれば、洗浄力がマイルドな設計のシャンプーです。一方、「ラウレス硫酸Na」「ラウリル硫酸Na」が上位にある場合は、洗浄力が強めの設計といえます。

次に補修・保湿系の並びを見る

成分表示の中盤以降に並ぶ補修・保湿成分は、シャンプーの「ケア性能」を示すポイントです。種類が多く、上位寄りに記載されているほど、ケア成分にこだわった設計と判断できます。
パーマ施術の過程では、髪内部のタンパク質が一定量流出します。タンパク質はカールの形を支える「骨格」のような役割を担っているため、不足するとカールがダレやすく、ハリやコシも失われやすくなります。 日々のシャンプーで補修成分を取り入れることで、カールの質感を長く保ちやすくなるのです。
具体的にチェックしたいのは、加水分解ケラチン・加水分解シルク・加水分解コラーゲン・PPT系・CMC類似成分などのタンパク質補修成分です。また、髪に残留した過酸化水素(第2剤由来)の分解を促す「ヘマチン」が記載されていれば、パーマ・カラー後のケアまで踏み込んだ設計といえます。

パーマ後のヘアケアに関するよくある質問

パーマ後のヘアケアに関するよくある質問

最後に、パーマ当日のシャンプーに関してよく寄せられる質問を5つ紹介します。気になるところがあれば、ぜひチェックしてみてください。

美容師に「24時間は洗わないで」と言われました。条件を守れば当日洗ってもいいですか?

担当美容師の指示に従うのが基本です。サロンによって扱う薬剤や仕上がりへのこだわりは異なるため、「24時間は洗わないで」と伝えられているのであれば、その指示通り一晩空けるのが最も安心です。どうしても気になる場合は、施術後にサロンへ連絡して個別に確認しましょう。

パーマ当日に濡らしてしまった/洗ってしまった場合の挽回策は?

濡らしてしまったからといって、すぐにパーマが完全に落ちるわけではありません。最も大切なのは、その後の乾かし方です。
放置せずすぐにタオルで水気を取り、ドライヤーでカールを手のひらに乗せながら根元から乾かしてください。8割乾いたら冷風で仕上げると、形が落ち着きやすくなります。翌朝カールがゆるんで見える場合は、毛先を軽く濡らしてつまむように乾かすと、本来の形が戻ることがあります。

ヘアアイロンはどの温度までなら大丈夫?

施術後48時間ほどは、ヘアアイロンやコテの使用は控えましょう。48時間を過ぎてからは、120〜150℃を上限に、同じ箇所に長く当てないことを意識してください。事前にヒートプロテクト機能のある洗い流さないトリートメントを使うと、熱ダメージをさらに抑えられます。

カールがすぐゆるんでしまいました。今からできることは?

毛先〜中間を軽く濡らし、手でカールをつまむように乾かしてみてください。寝ぐせや乾かし方が原因であれば、これで形が戻ります。それでもカールが出ない、明らかに施術直後と違うという場合は、サロンに連絡しましょう。多くのサロンでは施術から1〜2週間以内であれば、かけ直し対応の保証期間を設けています。

パーマ直後に運動で汗をかいたらどうする?

汗の塩分や皮脂が髪に残るとカールの定着を妨げる要因になるため、放置せず早めに対処しましょう。
軽い汗であれば、38℃以下のぬるま湯で頭皮を中心に1〜2分しっかりすすぎ、タオルで水気を取ってドライヤーで乾かせば十分です。汗が多く、シャンプーを使いたい場合は、まず担当美容師の指示を確認したうえで、「パーマ当日の正しいシャンプー方法 5つのポイント」で紹介した手順を意識して洗いましょう。

まとめ

まとめ

パーマをかけた日のシャンプーは、「絶対NG」でも「常にOK」でもありません。担当美容師の指示を優先しつつ、当日洗う場合は38℃以下のぬるま湯で予洗いを行い、泡で頭皮を優しく洗い、洗い流さないトリートメントで保湿し、押さえるようにタオルドライ、ドライヤーで根元から乾かす、この5つを守ることでカールへの影響を最小限に抑えられます。
翌日以降は、アミノ酸系・ベタイン系の洗浄成分と、加水分解ケラチンなどの補修成分が入ったシャンプーを選ぶのがおすすめです。当日と翌日以降のケアを意識して、お気に入りのパーマを長く楽しんでください。

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