寝癖がつく原因

朝起きるといつも寝癖がついていて直すのが大変。そんな方は、まず「寝る前や睡眠中の習慣」を見直してみましょう。
ここでは寝癖がつく3つの原因について詳しく解説します。
髪が濡れたまま就寝する

入浴後、髪が濡れたままの状態で就寝することは、寝癖がつきやすくなる原因の一つです。
髪が濡れると髪の内部にある水素結合が切れて、形が変わりやすい状態になります。
この状態で就寝すると、寝返りなどで枕との摩擦が起きたり、髪の形が固定されたりして寝癖がつく原因となるのです。
また、髪が濡れて柔らかい状態のままだと、外側のキューティクルが剥がれやすくなります。髪が傷む原因にもつながりかねないため、寝る前にはしっかり乾かすようにしましょう。
就寝中に汗をかく
入浴後に髪をしっかり乾かしていても、睡眠中の汗によって髪が湿ってしまい、寝癖がついてしまうことがあります。
人は寝ている間にコップ一杯分ほどの汗をかくと言われています。特に体が水分不足になっているときの汗は、蒸発しにくくベタつきやすいため、寝癖の原因となりやすいです。就寝中の寝汗をできるだけ抑えるために、快適な睡眠環境を整えましょう。
枕が合っていない
自分の頭に合わない枕を使用していることも、寝癖の原因の一つとして考えられます。
枕の高さや形が合っていないと、寝返りが多くなり、そのたびに髪と枕が摩擦を起こし、寝癖がつきやすくなります。
また、枕本体だけでなく、枕カバーの素材にも注目してみましょう。ポリエステル素材などは静電気が発生しやすく、寝癖の原因となりやすいです。滑りがよく、静電気の発生を抑えられるシルク製の枕カバーを選ぶと良いでしょう。
簡単に寝癖を直す方法
寝癖を簡単に治す方法を4つ紹介します。
- ●髪を濡らす
- ●蒸しタオルを活用する
- ●ドライヤーやヘアアイロンで整える
- ●専用のスタイリング剤を使用する
忙しい朝でも短時間で寝癖を整えられるように、ポイントを押さえていきましょう。
髪を濡らす
頑固な寝癖がついてしまった場合は、一度髪を濡らすと簡単かつ、しっかり直すことができます。髪を濡らすことで再び水素結合が離れた状態を作り、形が整えやすくなります。
まずは、根元や内側を中心に、寝癖がついている髪全体を濡らしましょう。そのあと、髪を持ち上げながらドライヤーの温風で乾かします。
髪がしっかり乾いたら、冷風を当てて髪を冷ますのがポイントです。冷風を当てることで髪に適度な硬さが戻り、形が固定されやすくなります。さらにブラシや手ぐしで髪を整えれば、寝癖直しが完了です。
なお、髪が乾いている状態だと水をはじきやすいため、お湯を使うと濡れやすく、形が整えやすいです。
蒸しタオルを活用する
髪全体が広がってしまったときなど、範囲が広い寝癖を直す場合は、蒸しタオルの活用がおすすめです。髪全体に適度な水分を与えることで、寝癖を直しやすくします。
まずは、濡れたタオルをしっかり絞り、ラップに包んで電子レンジで30秒~1分ほど温めます。タオルが全体的に温まったら、頭全体を覆うようにタオルをかぶせます。その後は、ブラシで髪を整えたり、ドライヤーを使用したりして、寝癖を直しましょう。
髪全体をシャワーで濡らしてしまうと乾かすのに時間がかかってしまいますが、蒸しタオルを活用すれば不必要に濡れすぎることもないため、忙しい朝の時短テクニックとしてもぴったりです。
ドライヤーやヘアアイロンで整える
ドライヤーやヘアアイロンの熱を使って寝癖を整える方法もあります。
髪を濡らした後、根元からドライヤーを当てて、寝癖箇所をやや引っ張るようにして乾かします。手で軽く引っ張りながら乾かしたり、ブラシを使ってブローしたりすると良いでしょう。その後、コテやストレートアイロンを使用すると、髪がまとまりやすくなり、セットが長持ちするためおすすめです。
ただし、ドライヤーやヘアアイロンは長時間使うと熱で髪が傷みやすいので注意が必要です。ドライヤーは20cmほど離して一箇所に集中しないように使用し、ヘアアイロンは根元から毛先まで滑らせるように使用しましょう。
専用のスタイリング剤を使用する
市販の寝癖直し用のスタイリング剤を使うのもおすすめの方法です。寝癖直し用のスタイリング剤は、髪に馴染みやすいグリセリンなどの保湿成分が含まれています。
ハネやうねりが強い寝癖の場合は、髪全体をまんべんなく濡らしやすいミストタイプや、ウォータータイプがおすすめです。髪の一部分にのみ寝癖がつきやすいという場合は、癖がついた部分にのみなじみやすい泡タイプのものなどを選ぶと良いでしょう。
寝癖がつくのを予防する方法

寝癖は就寝前の対策で抑えることが可能です。日常生活で行える工夫や習慣を取り入れて、寝癖がつくのを予防しましょう。
寝る前に根元からきちんと乾かす
寝癖を予防するための重要なポイントは、入浴後に髪を根元までしっかり乾かすことです。濡れた髪のまま寝ないようにしましょう。
髪を乾かすときは、乾きにくい髪の根元や内側から乾かします。その後は形を整えながら毛先まで乾かすのがポイントです。
最後は冷風で髪を冷ますと、空気中の水分を取り込みやすくなり、乾燥を防ぐことが可能です。また、頭皮を冷やすことで寝汗を抑える効果も期待できます。
カーラーやヘアアイロンで癖づける
ドライヤーで髪を整えた後、ひと手間かける余裕があれば、カーラーやヘアアイロンで癖付けする方法もおすすめです。就寝前にカーラーやヘアアイロンで理想通りの髪の形を作っておくことで、まとまりのある髪がキープされやすくなります。その結果、翌朝の寝癖が抑えられ、スタイリングも楽になるでしょう。
しかし前述のとおり、ヘアアイロンは髪が傷む原因になりやすいため、低い温度に設定し、長時間の使用は避けた方が無難です。何度も熱を当ててしまうと髪の負担が大きくなりやすいため、できるだけ短時間で形づけるようにしましょう。
ナイトキャップなどのグッズを活用する
寝癖を予防するために、ナイトキャップなどのグッズを使用するのもおすすめです。ナイトキャップをかぶって寝ると、髪と寝具の摩擦を防ぎ、寝癖の発生を抑えられます。髪が外気に直接当たらなくなるため、乾燥による髪の傷みを防ぐのにも向いています。
ナイトキャップを選ぶ際は、素材や形にも注目しましょう。素材は、保湿性が高く静電気が発生しづらいシルク製のものがおすすめ。また、自分の頭の大きさや髪の長さ、毛量に合った形のものを選ぶことも大切です。形が合っていないと、寝ている間にズレてしまったり、髪がつぶれてしまったりして、寝癖の原因になることがあるため注意しましょう。
寝る前にコップ1杯程度の水分補給をする
寝汗対策には、寝る前のコップ1杯程度の水分補給がおすすめです。体内の水分バランスを整えて、べたつく寝汗対策として期待できます。
また、就寝前の水分補給は寝汗対策だけでなく、髪の乾燥を防ぐ対策にもなります。寝ている間に汗をかきやすい人は、エアコンや加湿器などを活用し、寝室を適切な室温と湿度に整えるのも大切です。
寝癖を予防する正しい髪の乾かし方

寝癖を予防するためには、以下のステップで髪を乾かしましょう。
- 1. 癖が出やすい前髪から乾かす
- 2. 根元から毛先の順にドライヤーを当てる
- 3. 全体が乾いたら冷風で仕上げる
寝る前の髪の乾かし方が寝癖の予防に大きく影響します。正しい髪の乾かし方を習得して、翌朝の寝癖をできる限り抑えましょう。
癖が出やすい前髪から乾かす
まずは癖が出やすい前髪から乾かし始めましょう。毛量が少なく短い前髪は、自然乾燥で癖がつきやすいため、入浴後はできるだけ早くドライヤーで乾かして形を整えることが大切です。
前髪を持ち上げながらしっかり根元を乾かした後、中間から毛先へと整えていきます。左右から交互に風を送ると、分け目がぱっくり割れてしまうのを防ぐことができ、ふんわりと仕上がります。
根元から毛先の順にドライヤーを当てる
前髪が乾いた後は、温風で他の髪を根元からしっかり乾かしていきます。根元や内側を先に乾かすことで形が整いやすくなり、寝癖を防ぎやすくなります。
髪の根元からドライヤーを当てて、毛先に向かってさらさら感が出るまで乾かしましょう。根元から毛先に指を通し、髪を整えながら乾かすことがポイントです。
全体が乾いたら冷風で仕上げる
髪全体が乾いた後は、冷風を当てて仕上げます。冷風を当てることで髪の形が固定されやすくなり、熱によるダメージを防ぎながら寝癖を予防できます。
髪や頭皮にたまった熱を逃がすイメージで、ドライヤーの冷風を1分ほど髪に当てましょう。同時に毛の流れや分け目を整えると、理想の形にまとまりやすくなります。
寝癖に関するよくある質問

寝癖に関する、よくある質問と回答をまとめました。
寝癖がつかない寝方はありますか?
確実に寝癖がつかない寝方はありませんが、仰向き寝よりも、片側の髪が押し付けられる横向き寝のほうが寝癖がつきやすい傾向にあります。
また、眠りが浅いことで、寝返りの回数が多かったり、寝相が悪かったりする人も寝癖がつきやすくなります。浅い眠りが続いているようなら、寝室の室温や照明などの睡眠環境を整えたり、規則正しい生活習慣を送ったりして睡眠の質を高めることが必要です。
寝癖がひどくなるのはどんな髪質の人ですか?
髪1本1本に弾力があり、一度ついた寝癖が取れにくいため、「太くて硬い髪質」の人は寝癖がつきやすい傾向にあります。
対策として、就寝前に髪をしっかり乾かすだけでなく、水分や油分を補えるシャンプーやトリートメントを使用して髪の広がりを抑えるのもおすすめです。
寝癖の予防にはどんな枕を使ったらいいですか?
頭の高さや形に合った枕を選びましょう。使用したときに高すぎず、頭の形がフィットするような枕がおすすめです。枕を新しく購入する際は、実際の寝る向きで試してみましょう。
また、シルク素材の枕カバーを使用すると、枕との摩擦や静電気を防いで髪の乱れが抑えられ、寝癖予防になります。自分に合った枕を選ぶと寝癖の予防だけでなく、質の高い睡眠にもつながりやすくなります。
まとめ

就寝前に髪を十分に乾かさなかったり、寝汗をかいたりすると寝癖が発生しやすくなります。また、自分の頭に合っていない枕を使用することも原因の一つです。
頑固な寝癖がついてしまった場合は、髪を根元から濡らした後にドライヤーやヘアアイロンで整えることで簡単に直せます。より手短に直したい方は、寝癖直し用のスタイリング剤を使用するのもおすすめです。
寝癖の予防のためには、ドライヤーで入浴後の髪全体を正しく乾かすことが大切です。毎朝のスタイリングを楽にするためにも、髪の正しい乾かし方や予防ポイントを実践してみてください!
リファハートブラシ(ローズゴールド)
からまりほぐす、みがき上げるツヤメイクブラシ
¥2,970[税込]

リファビューテック ドライヤー S+
もっと使いやすく、もっとツヤめく髪へ。
¥39,600[税込]

リファストレートアイロン プロ
水・熱・圧のコントロールで、しっとり端正なレア髪ストレートへ。
¥23,000[税込]
