髪がチリチリになる原因

チリチリした髪とは、髪が弱ってうねりが強くでている状態のことです。
髪がチリチリになる原因は、主に6つあります。
- ●髪の乾燥
- ●ヘアアイロンやドライヤーの熱によるダメージ
- ●パーマやカラーリングなどによる傷み
- ●紫外線や湿度による影響
- ●摩擦によるダメージ
- ●加齢に伴う髪質の変化
それぞれ詳しく見ていきましょう。
髪の乾燥
髪全体を見て特に毛先がチリチリしているときは、乾燥している可能性があります。紫外線やパーマ、カラーリングの影響などにより髪の表面を覆っているキューティクルが開いたりはがれたりすると、そこから水分が抜け出して、乾燥しやすくなるのです。
また、空気の乾燥そのものもキューティクルがはがれやすくなる原因となります。特に湿度が低下しやすい冬場は、外気の影響により毛先だけでなく、髪の表面もチリチリしやすいので注意が必要です。
ヘアアイロンやドライヤーの熱によるダメージ
ヘアアイロンやドライヤーの熱も、髪がチリチリになる原因の1つとして知られています。髪に熱が加わると、内部の水分が急速に蒸発してタンパク質が変性するため、髪の弾力性が失われてチリチリした状態になりやすいのです。
髪を早く乾かそうとしてドライヤーを近づけすぎたり、ヘアアイロンを高温に設定したりすると、熱ダメージを受けやすくなるため注意が必要です。
パーマやカラーリングなどによる傷み
一般的なパーマ剤やカラーリング剤などはアルカリ性のものが多く、髪に強いダメージを与えてしまうことがあります。
髪は本来、弱酸性です。しかし、パーマ剤やカラーリング剤によってアルカリ性に傾くと、キューティクルが開いて内部にある栄養や水分が抜け出し、ダメージヘアになってしまいます。
パーマやカラーリングを頻繁に繰り返すと、著しいダメージによって髪がチリチリになることもあります。
紫外線や湿度による影響
紫外線は肌だけでなく、髪にも大きな影響を及ぼします。髪を構成しているタンパク質が紫外線の影響で変性し、内部に空洞ができるとチリチリになりやすいのです。
また紫外線は、枝毛や切れ毛、パサつきなどの原因にもなることがあります。
さらに、湿度が高い環境も髪がチリチリになる原因の1つとされています。湿度が高い環境で過ごしていると、髪の内部に水分が浸透する部分としない部分ができます。特にダメージを受けた髪は、タンパク質が変性し、内部の構造がゆがんでいる状態です。その状態で湿気を受けると、水分が浸透した部分だけが膨張し、そうでない部分は膨張しません。
結果として、髪の状態に差が出るのでチリチリとした見た目になります。
摩擦によるダメージ
日常的なシーンで起きる摩擦も、髪がチリチリになる原因とされています。例えば、強い力でのブラッシングや、こすりながら行うタオルドライは摩擦が起こる原因となり、キューティクルがはがれたり傷ついたりすることもあります。
特に濡れた状態の髪はキューティクルが完全に閉じていないため傷みやすく、丁寧な扱いが必要です。
加齢に伴う髪質の変化
年齢を重ねると肌のツヤやハリが失われていくのと同様に、髪も老化の影響を受けます。加齢により髪の水分量が減ってチリチリになりやすくなるのです。
また、毛穴の形状が変わることで髪が真っすぐ生えず、うねり毛も増えやすくなります。
チリチリした髪をケアする方法

チリチリした髪をケアする方法として、主に3つのアプローチがあります。自宅でも簡単にできるものと、美容室での施術が必要なものがあるので、自分に合う方法でケアしてみてください。
ここでは、チリチリになってしまった髪の具体的な対処法を紹介します。
トリートメントで髪を補修する
チリチリした髪が気になるときは、定期的にトリートメントを使ってケアするようにしましょう。トリートメントは髪の内側に成分を浸透させて整える効果があるので、使用することで健康的な髪へ導きます。
お風呂の中で使用するインバストリートメントでも、お風呂の後に使うアウトバストリートメントでも構いません。また、これらは併用も可能です。
トリートメントを使うときは、アミノ酸やヒアルロン酸、セラミドなどが配合された、できるだけ保湿力の高いものを選ぶと良いでしょう。
ヘアオイルで髪の水分を保つ
ヘアオイルは、髪の乾燥が気になったときに役立つアイテムです。髪の表面をヘアオイルでコーティングすることで、内部の栄養や水分が抜け出しにくくなります。
また、コーティング効果により外部の刺激から髪を守ります。ツヤも与えてくれるので、見た目もぐんと良くなるでしょう。
美容室での施術やケアを受ける
チリチリした髪は、縮毛矯正や髪質改善トリートメントなどの施術で改善することがあります。
縮毛矯正とは、内部にあるタンパク質の結合を切断し、髪を真っすぐにした状態で再結合する施術のことです。

縮毛矯正のかかり具合は髪質などによって個人差がありますが、うまく縮毛矯正がかかれば、チリチリした髪を改善する効果が期待できます。

一方、髪質改善トリートメントとは、内部の結合を整えて修復する施術です。
パーマやカラーリング、紫外線などのダメージを受けた髪を補修し、チリチリが気にならない状態に整えます。
チリチリした髪をケアする方法

髪がチリチリになってから改善しようとすると、どうしても手間や時間がかかります。また、そのままにしておくと余計に悪化することもあるでしょう。
そのため、髪がチリチリにならないように日々のケアを心がけることも大切です。
髪をしっかり乾かしてから就寝する
濡れた髪はキューティクルが開いた状態のため、濡れている時間が長ければ長いほど内部の栄養や水分が抜け出て、傷みやすくなってしまいます。チリチリした髪をケアするためにも、お風呂からあがったら必ず髪をしっかり乾かしましょう。
なお、内側の髪や襟足あたりは乾き残しが生じやすいので気を付けてください。
ドライヤーの距離と温度に注意する
髪を濡れたままの状態で放置しないことは大切ですが、ドライヤーの熱によってダメージを受けてしまうことがあるため、使用方法にも注意が必要です。
ダメージを最小限にするために、ドライヤーは髪から15cmほど離して使用してください。また、同じところに当て続けると必要以上に熱がこもって乾燥しやすくなるので、ドライヤーを左右に振りながら乾かしましょう。根本→中間→毛先の順に乾かすことで、熱ダメージを防げます。
ドライヤーの温度は一般的に、100~120度に設定されているものが多いといわれています。あまりに高温になるものは、チリチリした髪の原因となるので使用を避けてください
。
紫外線対策を徹底する
髪は紫外線にあたると、表面を覆っているキューティクルが剥げて乾燥しやすくなるため、肌と同じように紫外線対策を行うことが大切です。
市販されている髪用の日焼け止めスプレーを使用することで、簡単に紫外線対策ができます。
ほかには、帽子をかぶったり日傘を使ったりする方法も効果的です。特に春から夏にかけては、紫外線が非常に強くなるため、徹底して対策を行いましょう。
髪に優しいブラッシングの習慣をつける
誤った方法でブラッシングすると、摩擦が生じて髪に負担をかけてしまいます。無理な力をかけず、優しくブラッシングしましょう。
髪が引っかかるからといって力強く引っ張ってはいけません。うまくブラシが通らない場合は、毛先→中間→根元という順番で通すと引っかかりづらく、髪の負担を軽減できます。
また、髪が濡れている状態でのブラッシングはキューティクルを傷める原因となるので避けてください。
汚れたブラシを使わないことも重要です。整髪料や皮脂などの汚れが付着しているブラシを使用すると、頭皮がダメージを受けて赤みやかゆみなどのトラブルが起きる可能性があります。
頭皮は健康な髪を育てるための大事な土台です。土台の健康が損なわれると、髪がチリチリになる原因につながることもあるので気をつけましょう。
髪質に合ったケア製品でも対策できる

チリチリした髪への対処法として、髪質に合った適切なケア製品を選択することが重要です。
普段から正しい方法で髪をケアしておけば、ダメージを最小限に抑えられ、チリチリした髪の対策になるでしょう。
ここからは髪質に合ったケア製品の種類や選び方、効果的な使い方を紹介します。
ダメージケア用シャンプーとコンディショナー
チリチリした髪をケアしたい方は、補修成分や保護成分が配合されているダメージケア用のシャンプーとコンディショナーの使用をおすすめします。
使用する際は、髪を構成する主要成分であるケラチン、保湿効果があるアミノ酸やセラミドなどの成分が配合されたものを選ぶと良いでしょう。
ダメージが進んでいる方には、補修効果がありまとまりやすい髪に整えるミルクプロテイン※配合のものもおすすめです。
※加水分解乳タンパク、トリプトファン(ヘアコンディショニング剤)
ヘアマスクや集中補修ケア製品
ダメージや乾燥によるチリチリした髪対策には、ヘアマスクや集中補修ケア製品の使用も効果的です。ヘアマスクや集中補修ケア製品は髪の補修を行うためのアイテムで、トリートメントよりもさらに高い効果が期待できます。
トリートメントは主に表面をコーティングして、手触りを良くする効果があります。一方、ヘアマスクや集中補修ケア製品は、内部からダメージを補修する働きがあり、チリチリした髪のケアが期待できます。
週に1~2回程度、普段使っているトリートメントの代わりにヘアマスクや集中補修ケア製品を使用しましょう。ダメージが大きくチリチリが気になるときは、使用頻度を増やしても問題ありませんが、髪が重くなってしまうことがあるので使いすぎには注意してください。
また、ヘアマスクや集中補修ケア製品は、使用方法はとても簡単ですが、正しい手順で使用しないと効果が落ちる可能性があるので気をつけましょう。
以下の順序で使用すると、より高い効果が得られるのでおすすめです。
- 1.シャンプー後にタオルドライして髪の水分を軽く
拭き取る - 2.手のひらにヘアマスクまたは集中補修ケア製品を取り、
毛先からなじませる - 3.髪の中間→上部の順番でなじませる
- 4.タオルやヘアキャップをかぶり、規定の時間おく
- 5.ぬるつきがなくなるまで根元からしっかりと洗い流す
ヘアオイルやヘアセラムの使い分けで
チリチリした髪を目立ちにくくする
ヘアオイルは、髪の表面を保護するのに役立つアイテムです。ドライヤーの熱から髪を守る働きもあります。
ヘアオイルには洗い流さないトリートメントタイプと、スタイリング用タイプがあります。就寝前にスタイリング用タイプをつけてしまうと、べたつきの原因になるので、洗い流さないトリートメントタイプを選びましょう。
ヘアオイルは、ツヤ感を与えてチリチリした髪を目立ちにくくする働きがあり、ドライヤー前や、ブラッシング前、髪を乾かした後にも使用できます。
今話題のヘアセラムを使用するのも良いでしょう。ヘアセラムとは、髪専用の美容液のことです。髪の内側からダメージを補修する効果に優れており、チリチリした髪をケアするのに役立ちます。
ドライヤーの前にヘアセラムをなじませてから乾かし、上からヘアオイルを重ねると内部の栄養や水分が抜け出すのをしっかりとケアすることが可能です。
チリチリした髪に関するよくある質問

最後に、チリチリした髪に関するよくある質問にお答えします。
チリチリになった髪は完全に直せますか?
一度傷んだ髪が元の状態に戻ることはありません。そのため、チリチリになった髪を完全に直すのは難しいと考えられます。
しかし、縮毛矯正などの施術で目立たなくできる場合もあるので、日々のケアで改善しない場合は美容師に相談してみると良いでしょう。
縮毛矯正はチリチリした髪に効果がありますか?
縮毛矯正は、内部の結合を一度離し、髪を真っすぐにしてから再結合させるので、チリチリした髪の改善や対策に有効です。
しかし、縮毛矯正も髪にダメージを与えるため、元のダメージの度合いによっては施術を受けられない場合があります。
湿度が高いと髪がチリチリになるのはなぜですか?
湿度が高いと髪がチリチリになるのは、空気中の水分が髪に吸収される部分とされない部分ができることが原因です。ダメージを受けた髪は内部に空洞ができて構造がゆがみ、さらにこの空洞には水分が溜まりやすくなります。
水分を吸収した部分は膨張し、そうでない部分は膨張しないため、髪の状態に差ができてチリチリになりやすくなります。
まとめ

髪がチリチリになるのは、主に以下の6つの原因が関係しています。
- ●髪の乾燥
- ●ヘアアイロンやドライヤーの熱によるダメージ
- ●パーマやカラーリングなどによる傷み
- ●紫外線や湿度による影響
- ●摩擦によるダメージ
- ●加齢に伴う髪質の変化
チリチリした髪のケア方法にはトリートメントでの補修、ヘアオイルを使ったケア、縮毛矯正などが効果的な場合があります。ただし、一度チリチリになった髪を完全に元に戻すのは難しいです。
洗髪後はドライヤーを正しく使用して髪をしっかりと乾かしたり、紫外線対策をしたりしてチリチリを悪化させないように予防することも大切です。
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