縮毛矯正とは?

縮毛矯正とは、薬剤と熱(ヘアアイロン)を使用して、くせやうねりのある髪をストレートに矯正する美容施術のことです。縮毛矯正をかけた部分は、半永久的にストレートな髪を維持できます。その結果、毎朝のスタイリングが楽になり、湿気の多い日でも髪が広がりにくくなるなど、多くのメリットがあります。
縮毛矯正の施術方法
縮毛矯正の施術の流れは、基本的に以下のとおりです。
1. カウンセリングで、髪質やくせの状態、過去の施術履歴などを確認する
2. シャンプーする
3. 髪の内部の結合を切って柔らかくする薬剤を塗布する
4. 20~30分程度放置してから、薬剤を洗い流す
5. 髪を乾かす
6. ヘアアイロンでくせを伸ばす
7. 髪の内部を再結合させ、ストレートを定着させるための薬剤を塗布する
8. 5~10分程度放置してから、薬剤を洗い流す
9. 髪を乾かす
施術時間は、縮毛矯正後のカットやシャンプーを含めて約3時間程度が一般的です。ただし、髪の長さや量、くせの強さによって施術時間は前後する場合があります。
縮毛矯正の料金相場
縮毛矯正の料金相場は15,000円から20,000円ですが、サロンによって幅があります。また、部分的な施術ならより安価に抑えられます。例えば前髪のみに縮毛矯正をかける場合は、5,000円から7,000円のサロンが多いようです。
縮毛矯正がもつ期間
縮毛矯正の施術を行った部分は半永久的にストレートが持続しますが、新しく生えてきた根本部分にはくせが出ます。髪は月に1cmほど伸びるため、3カ月から半年ごとに伸びた部分に縮毛矯正をかけ直す人が多いようです。
縮毛矯正がおすすめの髪質とかけないほうが良い髪質
縮毛矯正は、くせをしっかり矯正できる半面、施術前より髪のボリュームがダウンしやすい傾向があります。さらに、縮毛矯正では薬剤と熱を使用するため、薬剤のみを使用するストレートパーマと比べると、髪へのダメージが大きくなりがちです。
こうした特徴から、縮毛矯正がおすすめなのは、「根元からのくせが気になる人」「髪が太い・量が多い人」「髪のボリュームを抑えたい人」です。
一方で、「ハイトーンカラーなどで髪がダメージを受けている人」や「髪のボリュームを維持したい人」には、あまり向いている施術とはいえません。

髪の状態によっては縮毛矯正が適さない場合もあるため、事前に美容師に相談してから施術を行いましょう。
縮毛矯正の4つの失敗例

縮毛矯正は技術を要する分、「不自然なストレートヘアになった」、「髪に跡がついてしまった」などの失敗例も報告されています。ここでは、縮毛矯正の施術でよくある失敗例と原因について解説します。
効果をあまり感じなかった
縮毛矯正をかけたのに、くせが伸びきらずにすぐに元の状態に戻ってしまうケースがあります。考えられる原因は、薬剤の選定ミスやアイロンの熱処理不足、薬剤添付後の放置時間の不足などです。
とくに、くせが強い場合や数種類のくせ毛が混合している髪の場合、元に戻りやすい傾向があります。一度で伸びないこともあるので、仕上がりに満足できない場合はサロンに相談し、必要に応じてリタッチをお願いすると良いでしょう。
不自然なストレートになった
縮毛矯正の施術後に、髪がペタッとしすぎたり、不自然で直線的なストレートになってしまったりすることもあります。これは、薬剤が強すぎた、施術時のアイロンワークが単調だった、または薬剤を放置する時間が長すぎたことが原因です。
対策としては、カウンセリングの際に「自然なストレートにしたい」など、理想の仕上がりを伝えることが大切です。目指すヘアスタイルに合わせて、薬剤の強さやアイロンの当て方は調整できるため、美容師に相談してみると良いでしょう。
髪がチリチリになった
縮毛矯正後に髪がチリチリになってしまうのは、髪が元々ダメージを受けていたか、薬剤が強すぎた可能性があります。とくに、ハイトーンカラーやブリーチをしている髪は縮毛矯正に耐えられず、チリチリになりやすい傾向にあります。
失敗しないためには、美容師にカラーリングや縮毛矯正の直近の頻度を正確に伝えて、髪の状態をきちんとチェックしてもらうことが大切です。髪のダメージが強い場合、可能であれば傷んでいる部分を切ってから施術をするのも良いでしょう。
根元に跡がついてしまった
薬剤が根元までついてしまったり、アイロンで強くプレスしすぎたりすることで、髪の根元部分に折れ目や跡がついてしまうことがあります。
縮毛矯正は根元ギリギリまでアイロンを入れるため、細かい技術が求められます。経験の少ない美容師が担当すると、不自然な仕上がりになる可能性もあるでしょう。そのため、縮毛矯正の経験が豊富な美容師に依頼することをおすすめします。
縮毛矯正がうまい美容師・サロンの見分け方

縮毛矯正には、アイロンテクニックや髪に合う薬剤選びなど、美容師の技術力が必要です。失敗しないために、縮毛矯正がうまい美容師の見分け方を紹介します。
縮毛矯正の口コミ数が多く満足度が高いか
サロン選びでもっとも参考になるのが、口コミの数と評価です。予約サイトやSNSなどで実際に縮毛矯正を受けた人の感想をチェックし、仕上がりの満足度やリピーターの多さを確認しましょう。
また、縮毛矯正の失敗の報告が少ないかもチェックしてください。口コミで美容師の名前がわかる場合は、評判の良い美容師を指名しておくと安心です。
美容師歴や得意なジャンルが自分に合っているか
高度な技術が必要な縮毛矯正の施術は、美容師によって仕上がりに差が出てしまいがちです。サロンの公式サイトやSNSに美容師のプロフィールがあれば、経験年数や得意分野をチェックしておくと良いでしょう。
縮毛矯正のメニューが豊富か
縮毛矯正のメニューが豊富なサロンは、縮毛矯正の施術を得意としている場合が多いと考えられます。ナチュラルな仕上がりにしたい場合や髪へのダメージが少ない縮毛矯正を探している場合は、専用のメニューがあるサロンで施術を受けましょう。
サロンによって縮毛矯正のメニュー名は異なりますが、弱酸性の髪に近い酸性の薬剤を使用する「酸性縮毛矯正」や、薬事法の規定で化粧品登録に分類された縮毛矯正剤を使用する「コスメ縮毛矯正」などがあります。
縮毛矯正で失敗しないためのポイント

縮毛矯正で失敗しないためには、施術だけでなく事前の準備やアフターケアも重要です。カウンセリングでの伝え方や、美容師選び、施術後のダメージケアなど、意識すべきポイントを知っておきましょう。
カウンセリングでは理想を正確に伝える
美容師とのカウンセリングでは、自分の希望を正確に伝えることが大切です。「完全なストレートヘアにしたい」「自然な感じで毛先はカールさせたい」といったように、スタイルや雰囲気を明確に伝えましょう。ヘアカタログやSNSの写真を見せるのも効果的です。
また、過去に縮毛矯正やカラーをしている場合は、時期や頻度を正確に伝えることも大切です。美容師が髪の状態を把握しやすくなり、最適な施術を受けやすくなります。
技術力が高く信頼できる美容師を探す
初回クーポンなどを利用して、費用を抑えられるサロンもありますが、初対面の美容師に任せるのはリスクが高い場合もあります。とくに縮毛矯正は一度失敗すると直すのが難しいため、自分の髪の状態をよく知る信頼できる美容師にお願いするのがベストです。
初めてのサロンで縮毛矯正を受ける場合は、縮毛矯正をした人の口コミを確認して、トラブルがないかチェックしましょう。可能であればまずはカットなどの施術を受け、カウンセリングや仕上がりに満足できたら、縮毛矯正を依頼することをおすすめします。
縮毛矯正後はダメージケアをしっかり行う
縮毛矯正後の髪はデリケートなため、しっかりとしたアフターケアが必要です。薬剤が髪に定着するには24時間以上かかり、髪の内部が再結合するまでは不安定な状態であるため、縮毛矯正を受けた当日は髪をぬらさないように注意し、ぬれてしまったらすぐにしっかり乾かしましょう。
また、髪のダメージを修復するために、トリートメントでホームケアを行うことも大切です。定期的にサロンでトリートメントをすると髪のうるおいが保たれて、きれいなストレートヘアを長持ちさせることにもつながります。
髪が伸びてきたらヘアアイロンでスタイリング
新しく生えてきた部分には縮毛矯正がかかっていないため、くせが気になりやすくなります。ヘアアイロンを活用して伸びた部分を整えると、縮毛矯正の頻度を抑えられます。
髪へのダメージを最小限にするためには、根元だけにヘアアイロンを通すことも効果的です。ヘアアイロンは高温にしすぎないよう注意し、髪にダメージがある場合は140度以下に設定しましょう。
縮毛矯正に関する疑問に回答

縮毛矯正に関するよくある質問と回答をまとめました。
メンズや学生だと縮毛矯正の料金は変わる?
メンズの縮毛矯正の料金相場は、15,000円前後です。学生の場合、学生割引が使える店舗であれば相場より少し安く施術を受けることができます。
安い美容室でも大丈夫?料金が変わる理由は?
縮毛矯正の料金は、美容室によって大きく異なります。安いサロンでも問題なく施術できる場合もありますが、安いからという理由だけで選ぶと後悔してしまう可能性もあるため注意が必要です。口コミや美容師の経験年数などを確認した上で、料金が安い美容室を選ぶと良いでしょう。
縮毛矯正の料金が変動する理由はいくつかありますが、例えば技術に自信のある熟練の美容師ほど高額になる傾向があります。また、ダメージレスな薬剤などの材料にこだわっている場合や、立地や設備にコストをかけているサロンも高額になりやすいでしょう。
まとめ

縮毛矯正は、くせ毛をストレートにするために効果的な施術です。効果が強力な分、向いている髪質とそうでない髪質が分かれるため、自分の髪に合った施術かどうかしっかり考えることが大切です。
また、アイロンテクニックや薬剤選びなどの技術力によって仕上がりに違いが出やすいため、信頼できる美容師に依頼しましょう。
きれいな仕上がりを目指すためには、カウンセリングで理想を正しく伝えること、施術後のヘアケアを丁寧に行うことも重要です。適切なヘアケアを続けることで、縮毛矯正の持ちが良くなります。サロン選びやダメージケアをしっかり行い、理想のストレートヘアを目指しましょう。
リファストレートアイロン プロ
水・熱・圧のコントロールで、しっとり端正なレア髪ストレートへ。
¥23,000[税込]

リファロックオイル
ペアーやアップルの香りにグリーンノートの清涼感あふれる、さわやかで、ほんのりとした甘みのある、やさしい香り。
¥2,640[税込]
