髪がべたつく6つの原因とは

髪がべたついていると、スタイリングがうまくいかない、不快感がある、清潔感がないように見えるなど、さまざまな問題が発生します。髪がべたつく原因はいくつかあり、それぞれに適した対策があります。ここでは髪がべたつく6つの原因について詳しく解説します。
頭皮を洗いすぎると乾燥する
頭皮の汚れを落とそうと、爪を立ててシャンプーしたり、1日2回以上シャンプーをしたりすることで頭皮が乾燥する可能性があります。すると、肌を保護するために皮脂が過剰に分泌され、この状態をインナードライといいます。
理想的な洗髪頻度は個人差がありますが、一般的には1日1回が適しているでしょう。ただし、冬場の乾燥する時期や、フケがでたり、頭皮がかゆくなったりする場合は2日に1回でも問題ないとされています。
シャワーの温度が高い
熱いお湯で髪を洗うと、頭皮の皮脂を過剰に落としてしまい乾燥の原因になります。頭皮を保護するために必要な皮脂までとってしまうため、それを補おうとして皮脂の過剰な分泌につながるのです。
理想的なシャワーの温度は、37〜40度のぬるま湯で洗うのがおすすめです。シャワーの最後に少し冷たい水ですすぐと、キューティクルが引き締まり、髪のツヤも出やすくなります。
シャンプーや整髪剤の洗い残し
シャンプーや整髪剤の多くは油分が含まれているため、十分に洗い流されていないとそれらの成分が頭皮や髪に残り、べたつきの原因になります。
また、コンディショナーやトリートメントは、毛先につけて使用することが推奨されているので、頭皮につけると油分が残りやすくなります。ほかにも、シリコン配合の製品を使用していて洗い流しが不十分な場合、髪に残留して重くべたついた印象になることがあります。
すすぎは時間をかけることが大切です。シャンプー後は少なくとも1〜2分、リンスやコンディショナー後は30秒 程度かけてしっかりとすすぐことをおすすめします。特に後頭部や耳の後ろはすすぎ残しをしやすい部分なので、意識して洗い流しましょう。
汗を放置している
運動後や暑い日に汗をかいたまま放置すると、汗に含まれるミネラルや老廃物が乾いて頭皮に残り、べたつきや臭いの原因になります。特に夏場の汗ばむ時期は、頭皮からも汗が出ます。夏場や運動後に汗をかいたら、できるだけ早く髪を洗うことが大切です。
すぐに洗えない場合は、汗をタオルで優しく拭き取るか、専用の汗拭きシートで頭皮を軽く拭いておくと良いでしょう。また、帽子やヘルメットを長時間かぶっていると頭皮が蒸れやすくなり、汗と皮脂が混ざってべたつきが強くなる場合もあります。このような場合は、外出先でも使えるドライシャンプーを活用すると、一時的にべたつきを抑えられます。
脂質の多い食事を摂取している
頭皮や髪は、体内の老廃物を排出する排泄器官としての役割を持っています。そのため、日常的に揚げ物や脂身の多い肉、バターやマヨネーズなどの油脂を多く含む食品を頻繁に摂取していると、頭皮から過剰に皮脂や油が分泌されてしまいます。
バランスの良い食事を心がけ、野菜や果物、良質なタンパク質を取ることで、体内環境を整えましょう。「まごわやさしい」の食事を積極的に摂取するのがおすすめです。
ま・・・豆類(大豆、黒豆など)
ご・・・ごま類(ここではナッツ、アーモンドなども含む)
わ・・・わかめ
や・・・野菜
さ・・・魚
し・・・しいたけ
い・・・いも類(じゃがいも、さつまいもなど)
あわせて、カプサイシンが含まれる辛いものやカフェインなど、刺激物の過剰摂取も控えましょう。頭皮が刺激を受けやすくなってしまいます。
ホルモンバランスの乱れ
加齢、ストレス、睡眠不足、水分不足、甘いものの過剰摂取などによってホルモンバランスが乱れると、皮脂の分泌量が増加するといわれています。
また、女性の身体からは女性ホルモンだけでなく、男性ホルモンも分泌されています。特に、男性ホルモンの一種であるテストステロンには皮脂腺を刺激する作用があるため、ホルモンバランスが乱れると、皮脂が過剰に分泌されることがあります。
ここでは、ホルモンバランスの乱れのサインを紹介します。 当てはまっている数が多いほど、ホルモンバランスが乱れている可能性があります。
- ●生理不順が起きやすい
- ●生理痛がひどい
- ●肩こりや腰痛がある
- ●顔や体がむくみやすい
- ●疲れやすい、疲れが取れない
- ●肌に吹き出物が出やすい
- ●気分が落ち込みやすい
- ●ストレスがたまりやすい
- ●小さなことでイライラする
- ●睡眠不足、熟睡できない
- ●髪がパサつく、白髪が目立ってきた
- ●ひげやすね毛が生えてきた
日頃のケアで髪のべたつきを抑える5つの方法

髪のべたつきは日々の適切なケアで改善できます。ここでは自宅でできる簡単なケアから専門的なアプローチまで、効果的なべたつき解消法をご紹介します。
正しいシャンプーの方法を心掛ける
髪のべたつきを防ぐには、正しいシャンプーの方法が大切です。べたつきを改善するためには、頭皮に負担をかけないように洗いましょう。具体的な手順は以下の通りです。
手順 | ポイント |
---|---|
1.シャンプーの前にブラッシングを行う |
・目の粗いクシで優しく髪をとかし、ホコリや汚れを浮かす |
2.丁寧に予洗いを行う |
・38度前後のぬるま湯 でしっかりと洗い流す ・最初に予洗いすることで、シャンプーの泡立ちも良くなる |
3.シャンプーでしっかり頭皮を洗う |
・手のひらに適量のシャンプーを広げて、指の腹で頭皮を洗う ・シャンプーの量は極力少なめにする ・こめかみやもみあげなど、生え際から頭頂部に向かって洗う ・爪を立てて力強く洗わない |
4.時間をかけてシャンプーを流す |
・シャンプーは1〜2分ほど時間をかけて、シャンプーで洗う時間よりも長くすすぐ |
5.コンディショナーは毛先を中心につけて、しっかり洗い流す |
・シャンプーの後にコンディショナーをつける際は、水気をしっかりとる ・コンディショナーは頭皮に付けず、毛先から髪の中心にかけて塗布する |
6.タオルドライの後はなるべく早くドライヤーで乾かす |
・ドライヤーの時間を極力短縮するために、タオルドライは根元→毛先の順でしっかり乾かす ・時間を置かずに、ドライヤーで根元から10センチ離した状態で乾かす |
シャンプーの際は、指の腹を使って洗うことが重要です。爪を立てて洗ってしまうと、頭皮が傷ついて雑菌が入り込み、炎症が起きることがあります。また、予洗いだけでも約70%の髪の汚れを落とせるため、 ぬるま湯でしっかり洗いましょう。
シャンプーを見直す
使用しているシャンプーが自分の頭皮や髪質に合っていないと、べたつきの原因になることがあります。頭皮の肌タイプごとに適したシャンプーの種類は、以下の通りです。
乾燥肌 |
・アミノ酸系のシャンプー ・「ラウロイルメチルアラニンNa」 |
オイリー肌 |
・適度な洗浄力を持つシャンプー ・ラウレス-4カルボン酸Na、ラウロイルメチルアラニンNa、ココイルメチルタウリンNaなどの成分を配合しているもの |
乾燥肌の方は、洗浄力が強すぎず、頭皮に優しいアミノ酸系のシャンプーがおすすめです。アミノ酸系のシャンプーは、洗浄力がマイルドで、頭皮にうるおいを残しながら汚れをしっかり落としてくれます。
一方、オイリー肌の方は、皮脂の分泌を抑えるクレイシャンプーや清涼感のあるメントールが配合されたシャンプーがおすすめです。
購入前に成分を確認し、地肌に合ったシャンプーを使うと、頭皮のべたつきや臭い、フケなどが改善されるでしょう。
生活習慣を整える
髪のべたつきには内側からのケアも大切です。まず、バランスの良い食事を心がけ、特に脂質の多い食品の摂取を控えめにしましょう。ビタミンB2やビタミンB6は、脂質の代謝を促進する効果があるため、頭皮の健康のためにも積極的に摂取することをおすすめします。
ビタミンB2 | 牛乳、モロヘイヤ、アーモンド、豚レバー |
ビタミンB6 | カツオ、豚ヒレ、鶏ささみ、さつまいも、バナナ |
また、規則正しい睡眠はホルモンバランスを整え、過剰な皮脂分泌を抑制する効果があります。さらに、皮脂分泌はストレスによっても促進するため、リラクゼーションやストレス発散法を見つけましょう。
他にも、適度な運動によって血行を促進すれば、頭皮の健康を保つのに役立ちます。ただし、運動後は速やかに汗を洗い流すことを忘れないようにしましょう。
頭皮マッサージで血流を促進する
頭皮マッサージは血流が促進され、皮脂分泌の抑制にも効果的です。効果的な頭皮マッサージの方法は以下の通りです。
マッサージの手順 | ポイント |
---|---|
1.頭皮全体をほぐす |
手のひらを使って、頭の横から耳の後ろ〜首、額の生え際、頭頂部を頭皮を動かすようにほぐす |
2.頭頂部周囲をほぐす |
人差し指・中指・薬指の3本を使って、額の生え際〜頭頂部を引き上げるように「痛気持ちいい」程度の力でもみほぐす |
3.頭頂部のツボを押す |
両手の指先を使って、頭のてっぺんの生え際の部分を「気持ちいい」と感じる程度の力で、3秒間押して離すのを繰り返す |
1日5分程度でも良いので、指の腹を使って頭皮を優しくもみほぐしましょう。血行が促進され、頭皮環境の改善が期待できます。特に生え際や後頭部は血流が滞りやすいので、丁寧にマッサージすることが大切です。
おすすめのタイミングは、入浴中やシャンプー前です。毛穴の汚れが柔らかくなっているため、汚れが落ちやすい傾向にあります。日々継続することで、頭皮環境が整い、べたつきが軽減されていくでしょう。
「シャンプー時に頭皮マッサージしたい!」という方は、以下の記事でより詳しく頭皮マッサージの方法を解説しているため、ぜひ参考にしてください。
【関連記事】頭皮マッサージのやり方を解説!効果やメリット、コリのチェック方法も
ヘアサロンでケアしてもらう
自宅だけのケアで改善しない場合は、プロの手を借りることも検討しましょう。ヘアサロンでは、頭皮診断から始まり、一人ひとりの頭皮状態や髪質に合わせた適切なケアを提供してくれます。
ヘアサロンでは、炭酸泉スパやクレイパックのメニューがおすすめです。炭酸泉スパは炭酸ガスが溶け込んだお湯を使って頭皮の汚れや皮脂を浮かび上がらせるメニューで、クレイパックは泥を使用して余分な皮脂を取り除くメニューで、どちらのメニューも頭皮のベタつきに効果的です。
ヘアサロンでは、ご自身の頭皮環境に合わせた方法で施術してくれるため、高い効果が期待できるでしょう。
【夕方から髪がべたつく!】外出先での応急処置の方法

外出先で髪のべたつきを感じると、見た目の清潔感が失われ、人前での自信を持ちにくくなってしまうでしょう。しかし、すぐにシャンプーができない状況でも簡単にできる応急処置があります。ここでは、外出先でも手軽に実践できるべたつき解消法をご紹介します。
ドライシャンプーを使用する
ドライシャンプーは、髪のべたつきに即効性があり、外出先でも手軽に使えるためおすすめです。ドライシャンプーには吸油成分が含まれているため、余分な皮脂を吸着し、さらさらとした質感を取り戻します。ドライシャンプーの種類は以下のとおりです。
種類 | 洗浄力の強さ | 特徴 | 手順 |
---|---|---|---|
スプレータイプ | やや弱め | さっぱりしたいとき |
1.軽くブラシで髪をとく 2.スプレーしたい箇所を部分的に持ち上げて、頭から20~30cmほど離した状態で噴射する 3.指で頭皮になじませる 4.ブラシや手ぐしでほぐす |
ジェルタイプ | 高め | 臭いを取り除きたいとき |
1.ジェルを手にとって、頭皮と髪全体につけすぎないように注意しながら伸ばす 2.乾いたタオルやティッシュで拭き取る |
シートタイプ | 高め | 余分な皮脂を抑えたいとき |
1.べたつきが気になる箇所に押し当てて拭き取る 2.ロングヘアの方は、シートを持って滑らせながら拭き取る |
パウダータイプ | やや弱め | さらっとした仕上がりにしたいとき |
1.パウダーを少し指にとってなじませる 2.頭皮にもみ込む 3.髪全体になじませる ※パウダーが浮かないようにしっかりとなじませるのがポイント |
ムースタイプ | 高め | べたつきを抑えたいとき |
1.本体をよく振って手に少量つける 2.頭皮と髪全体にムースを伸ばす 3.マッサージするようにもみ込む 4.タオルで拭き取る |
特に前髪や頭頂部など、べたつきが目立ちやすい部分から使用するのがおすすめです。香り付きのタイプを選べば、頭皮の臭いも同時にケアできるので、長時間の外出にも安心です。
汗腺の多いおでこの生え際にパウダーを塗布する
おでこの生え際は皮脂腺や汗腺が多く、べたつきが目立ちやすい部分です。そのため、お出かけ前や出先ではパウダーを付けて汗や皮脂を吸着させ、べたつきを抑えましょう。
例えば、ベビーパウダーやフェイスパウダーなど皮脂吸着パウダーを生え際に塗布する、あぶらとり紙を優しく当てて油分を抑えるのがおすすめです。特に夏場や運動後は、汗と皮脂が混ざってべたつきが強くなるため、こまめなケアが大切です。
シートやティッシュで拭き取る
ウエットシートやティッシュなどは、髪のべたつきを手軽に解消できるアイテムです。使用する際は、髪を部分的に持ち上げながら拭き取るのがポイントです。強くこすると頭皮を刺激して逆に皮脂分泌を促進することがあるので、優しく丁寧に行いましょう。
まとめ

髪がべたつく原因は、頭皮の過剰な洗いすぎによる乾燥や、シャンプーが合っていない、普段から汗をかいても放置しているなど、いくつか考えられます。
そのため、普段の生活を振り返って原因を特定し、適切に対処することが大切です。当記事を参考に、ヘアケアアイテムを取り入れながら清潔な髪がキープできるように改善していきましょう。
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