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  • クセ毛には種類がある!あなたのクセ毛の直し方と生かす方法

クセ毛と直毛の違いは?

クセ毛と直毛の違いは?

髪にクセが出ることにより、ハネやうねりが生じる髪質を「クセ毛」といいます。ストレートの髪質が特徴の「直毛」とクセ毛の断面を比較すると、直毛の断面が円形に近いのに対して、クセ毛の断面は楕円形になっているのが分かります。
そのため、クセ毛は髪をまっすぐ保つのが難しく、ハネやうねりが出やすくなってしまうのです。比較的髪がまとまりやすい「直毛がうらやましい」と感じるかもしれませんが、実は日本人の約7割はクセ毛といわれています。
個人差はあるものの、日本人の多くが少なからず髪にクセを持っているといえるでしょう。

クセ毛の原因

クセ毛の原因

クセ毛は、先天的な原因と後天的な原因の2種類に分かれます。ここからは、それぞれの原因について詳しく解説します。

遺伝

生まれつきのクセ毛は、髪質が遺伝している可能性が高いです。両親共に直毛の場合は約9割の確率で直毛の子どもが生まれ、両親共に「波状毛(クセ毛の一種)」の場合は約8割の確率で波状毛の子どもが生まれるといわれています。
厳密にいうと、毛根の形が遺伝するため、生えてくる髪がクセ毛になるのです。

直毛の毛根とクセ毛の毛根

髪は毛根のさらに根元の部分にある「毛球」で作られます。作られたばかりの髪はまだ柔らかい状態ですが、毛根を通って頭皮の表面に到達するまでに少しずつ硬くなります。
そのため、遺伝により毛根が曲がっていると、生えてきた髪が曲がったまま伸びてクセ毛になるのです。

髪へのダメージ

生まれつきクセ毛ではなかった方でも、髪へのダメージが蓄積するとクセ毛になる可能性があります。例えばダメージの原因には、次のようなものがあげられます。

  • ●ブリーチやパーマ、ヘアカラーなど薬剤を使用した施術
  • ●ドライヤー、ヘアアイロンなどの熱
  • ●界面活性剤など洗浄力が強すぎる成分が入ったシャンプーの使用
  • ●紫外線
  • ●タオルやブラッシングによる摩擦

髪にダメージが蓄積すると、表面を保護しているキューティクルが剥がれ、内部の水分が放出されます。すると内部に空洞ができ、スポンジのような状態の乾燥した髪になります。
キューティクルが剥がれると湿気などの水分を必要以上に吸収して、髪の形をゆがませてしまうのです。

加齢による髪質の変化

元々クセ毛ではなかった方も、加齢によってクセ毛になることもあるでしょう。
髪は約8割がタンパク質でできており、残りの約2割は脂質やメラニン色素などで構成されていますが、このバランスは加齢によって変化することがあります。そのため、年齢を重ねるごとにクセが強くなることがあるのです。
また、加齢によって頭皮の毛穴にたるみが生じると、毛穴の形が楕円形になり、生えてくる髪がクセ毛になってしまう可能性があります。

頭皮環境の悪化

頭皮環境が悪化すると、まっすぐな髪が作れず、クセ毛になる可能性があります。頭皮環境が悪化する主な原因は次のとおりです。

  • ●栄養バランスが偏った食事
  • ●睡眠不足
  • ●ストレス
  • ●喫煙

食事を抜いたり、栄養バランスが偏った食事を取ったりしていると、髪に十分な栄養が行き届かず、細くてうねりのあるクセ毛になってしまうことがあります。
また、栄養は血流によって毛根に届けられます。しかし、睡眠不足やストレス、喫煙によって頭皮の血行が悪化すると、栄養が十分に行き届かないばかりか、髪が成長しきる前に抜けてしまう可能性もあります。
さらに、このような生活習慣が原因で頭皮が乾燥したり、反対に皮脂が増えすぎたりすると、毛穴にフケや皮脂が詰まって、まっすぐに髪が成長せず、クセ毛になる可能性もあるため、日常生活の見直しも大切です。

クセ毛には種類がある

クセ毛には種類がある

クセ毛は主に上記の4種類に分かれます。それぞれ特徴や原因が異なるため、自分のクセ毛はどの種類なのか、改めて確認してみてください。

波状毛(はじょうもう)

波のようにウェーブのあるクセ毛を「波状毛」といいます。「天然パーマ」と呼ばれることもあり、日本人に多いクセ毛といわれています。
波状毛はウェーブが強く出るため、硬さがあるように見えますが、触ってみると猫っ毛のように細くて柔らかいのが特徴です。波状毛の原因は、キューティクル内部の水分バランスの乱れであることが多いため、湿気の影響を受けると髪が膨らみやすくなります。
波状毛はぬらした状態でジェルやムースといったスタイリング剤をつけると、ウェーブを生かしたヘアスタイルを楽しめます。うねりを落ち着かせたい場合は、保湿成分である「ヒアルロン酸」や天然オイル「椿油」「シア脂」などが含まれたシャンプーやヘアミルクを使用するのがおすすめです。

捻転毛(ねんてんもう)

コイルや縄のようにねじれた状態のクセ毛を「捻転毛」といいます。髪を1本指で挟んでスライドさせてみると、ボコボコ、ザラザラとしているのが特徴で、日本人では珍しいタイプのクセ毛です。
遺伝により生まれつき捻転毛の方もいますが、生活習慣や加齢、病気など後天的な原因で捻転毛になる方もいるといわれています。
捻転毛は太さが均一ではないため、ブラッシング中に細くなっている部分から途中で切れてしまうこともあるでしょう。また、捻転毛は髪内部のタンパク質のムラが原因といわれており、湿気で広がることはあまりありません。
ぬらすとクセが落ち着くので、ぬらした状態で根元から毛先にかけて丁寧にドライヤーで乾かし、120〜160℃に設定したヘアアイロンでクセを伸ばすとまとまりやすくなります。

縮毛(しゅくもう)

チリチリとしたクセ毛を「縮毛」といいます。細かく縮れているため髪が広がりやすく、アフロヘアのような見た目が特徴です。
縮毛は、コイルのようにねじれた「捻転毛」と波状のうねりがある「波状毛」の両方の性質を併せ持っているといわれています。髪を触るとゴワゴワしており、ツヤはほとんどありません。湿気の影響を受けにくく、髪がぬれてもあまり変化は感じませんが、クセが強いので扱いにくいクセ毛といえるでしょう。
毎朝のスタイリングに時間がかかってしまう場合は、縮毛矯正でクセを伸ばして扱いやすくするのも一つの方法です。

連珠毛(れんじゅもう)

丸く膨らんだ部分と細い部分が交互になっているクセ毛を「連珠毛」といいます。数珠が連なったような珍しいクセ毛で、「ビーズ毛」と呼ばれることもあります。
連珠毛は日本人の中では非常に珍しいタイプのクセ毛です。ただし、中には栄養バランスの偏りや睡眠不足といった生活習慣の乱れが原因で連珠毛になる方もいます。髪質が変化して連珠毛になってしまった場合は、生活習慣を見直してみてください。
連珠毛は捻転毛と同様に、細い部分がブラッシングで切れやすいので、ブラッシングをするときは、毛先から根元にかけて少しずつ分けて丁寧にからまりをほぐしてみてください。

クセ毛の抑え方

クセ毛の抑え方

クセを抑えるにはコツがあります。自分のクセ毛の特徴や髪の状態を確認して、ヘアケア方法やスタイリング方法を工夫してみてください。

ドライヤーやヘアアイロンでクセを抑える

クセ毛のうねりや広がりを抑えるなら、まずは髪をぬれた状態で放置せず、すぐに乾かすことが大切です。とくに波状毛など、湿気の影響を受けやすいタイプのクセ毛は、自然乾燥させるとうねりのある状態のまま乾いてしまうので、お風呂から出たら早めに乾かしましょう。
クセをしっかり抑えるなら、ヘアアイロンでスタイリングするのがおすすめです。熱を加えながらヘアアイロンを髪に通すと、髪の水素結合が一時的にまっすぐの状態で固まるため、クセやうねりを抑えることができます。
ヘアアイロンを通すときは、髪に過度なダメージを与えないよう120〜160℃に設定し、根元から毛先まで大きな弧を描くようなイメージでクセを抑えましょう。ヘアアイロンを通す回数を減らすと、摩擦や熱によるダメージが軽減できます。
髪へのダメージを軽減しながら、短い時間でスタイリングを終わらせたい方は、プレート部分が大きいヘアアイロンを選ぶのも一つの方法です。

ストレートパーマや縮毛矯正などの施術を受ける

ストレートパーマや縮毛矯正をはじめ、髪質改善トリートメントなどの施術を受けると、クセ毛がまとまりやすくなり、スタイリング時間の短縮に役立ちます。自分のクセに合った施術を選ぶためにも、まずはそれぞれの施術方法を理解しておきましょう。

施術方法 特徴
ストレートパーマ 薬剤で髪の結合を断ち切ってから、再度結合させることで髪をストレートにする 薬剤のみでストレートにするので、比較的ダメージが少ない
縮毛矯正 薬剤でタンパク質の結合を断ち切ってからヘアアイロンでストレートにし、さらに薬剤を使って再度結合させる 薬剤と熱の両方でストレートにするのでダメージが大きいものの、強いクセ毛も抑えることができる
髪質改善トリートメント 髪の内部を修復するトリートメントを浸透させたり、薬剤と熱の力によって髪のダメージを修復する ダメージによるクセを改善できるが、効果を実感するためには複数回の施術が必要

施術の方法や特徴を踏まえた上で、クセ毛の種類ごとに向いている施術は次のとおりです。

クセ毛 向いている施術
波状毛 ストレートパーマ、髪質改善トリートメント
捻転毛 縮毛矯正
縮毛 縮毛矯正、髪質改善トリートメント
連珠毛 縮毛矯正、髪質改善トリートメント

元々ストレートの方はストレートパーマでクセが落ち着く可能性がありますが、先天的な原因でクセ毛の方は強いクセも抑えられる縮毛矯正がおすすめです。ただしどちらも髪にダメージを与えるため、健康な髪を目指すなら髪質改善トリートメントを選ぶと良いでしょう。

クセに合ったシャンプーでケアする

クセ毛の種類によって、クセの度合いや原因が異なるため、自分の髪質に合ったシャンプーを選ぶのも大切です。クセ毛の種類ごとにおすすめのシャンプーは、次の表を参考にしてみてください。

クセ毛 おすすめのシャンプー
波状毛 猫っ毛のように細くて柔らかいので、保湿成分が配合されたシャンプーや、ハリやコシがアップするシャンプーがおすすめ
捻転毛 タンパク質のバランスが乱れているので、ケラチンやプロテインが配合されたシャンプーがおすすめ
縮毛 捻転毛と波状毛の両方の性質を持っているため、保湿やハリ、コシのアップが期待できるシャンプーや、ケラチンなどを配合したシャンプーがおすすめ
連珠毛 ダメージを補修するシャンプーや、優しく汚れが落とせるアミノ酸系シャンプーがおすすめ

シャンプーの前にブラッシングすると、シャンプー中にからまりにくくなるほか、頭皮や髪に付着したある程度の汚れを浮かせることができます。毛先、中間、根元の順番で丁寧にからまりをほぐしたら、ぬるま湯(38〜39℃)で丁寧に予洗いしましょう。
しっかり事前準備しておけば、少量のシャンプーでも頭皮や髪の汚れが落とせます。正しいシャンプーの方法は、次のとおりです。

  1. 1. 手のひらにシャンプーを出して泡立てる
  2. 2. シャンプーを頭につけて指の腹で優しく頭皮を洗う
  3. 3. 頭皮や髪にシャンプーが残らないようにしっかり洗い流す

トリートメントなどで保湿ケアを心がける

髪の内部に空洞ができてパサつくと、空気中の水分を吸収して膨張し、クセが出やすくなります。クセを抑えるために、ヘアオイルやヘアミルクで保湿して髪の内部をケアすると良いでしょう。
ヘアオイルは髪を保湿してくれるのはもちろん、表面を保護してくれるので外部からのダメージを防ぐのに役立ちます。
ヘアミルクは保湿するのと同時に、水分を内部にしっかり閉じ込めてくれます。熱から保護してくれる効果があるヘアミルクは、ドライヤーやヘアアイロンの前に使うことで熱によるダメージを防げるのでおすすめです。

クセ毛を生かす方法

クセ毛を生かす方法

クセ毛にはクセ毛の魅力があります。まっすぐに抑えるだけでなく、あえてクセ毛を生かして自分だけのヘアスタイルを楽しむのも一つの方法です。
クセ毛を生かす方法を2つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

ヘアカットを工夫する

ウルフヘアや外国人風のカールヘアなど、クセ毛を生かすことで動きのある髪型が楽しめます。クセ毛の種類によっては、パーマをかけたようなウェーブが出るので、選べる髪型の幅が広がるでしょう。
ただし、クセ毛は髪の一部にのみ現れたり、複数のクセ毛が混在したりすることもあるため、自分の髪質を正しく診断できる美容師にヘアカットを依頼するのがおすすめです。
美容室のWEBページを確認すると、美容師の経歴や得意なヘアスタイルが掲載されていることが多いので、信頼できる美容師を見つけるのが大切です。

ぬれた状態のままスタイリングする

波状毛は髪がぬれているとウェーブが強く出やすいので、ぬれたままスタイリング剤をつけて乾かすと、ツヤのあるパーマ風のヘアスタイルが作れます。
捻転毛はぬらすと落ち着くという特徴があるため、ぬれた状態でスタイリング剤をつけておくと髪が乾いたときにまとまりやすくなるでしょう。ぬれた状態のままスタイリングするときは、ヘアオイルとムース、もしくはヘアオイルとジェルの組み合わせがおすすめです。

自分のクセ毛に合った方法で理想のヘアスタイルに

自分のクセ毛に合った方法で理想のヘアスタイルに

クセ毛の原因は遺伝のように先天的なものだけでなく、食事や生活習慣、加齢といった後天的なものが原因になっている可能性があります。
クセ毛にはさまざまな種類があるので、クセを抑えて扱いやすくしたいという方は、自分の髪質を正しく理解することが大切です。ヘアケアやスタイリング、美容室での施術など、クセ毛のうねりや広がりを抑える方法はたくさんあるので、ぜひ試してみてください。
あえてクセ毛を生かして、幅広い髪型やヘアアレンジを楽しむのも一つの方法です。自分の髪質と上手に向き合って、理想的なヘアを目指しましょう。

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