カミソリによるムダ毛処理が抱える9つのリスク

カミソリによるムダ毛処理が抱える9つのリスク

カミソリはドラッグストアやコンビニなどで安価で手に入り、全身のムダ毛を処理できます。自宅で手軽にムダ毛ケアができるため、普段から愛用している方は多いでしょう。

しかし、カミソリにはメリットだけでなく、デメリットもたくさんあります。使い方を間違うと、肌トラブルを起こすため注意が必要です。

本記事では、カミソリによるムダ毛処理が抱える9つのリスクについて解説します。カミソリのデメリットを理解して、自分に合った方法でムダ毛をケアしましょう。

カミソリは手軽だけど要注意。カミソリを使うデメリット

カミソリを使うデメリット

手軽にムダ毛処理ができるカミソリには9つのデメリットがあります。

  • 埋もれ毛(埋没毛)が残る
  • カミソリ負け(尋常性毛瘡)が起きる
  • ニキビや発疹が起きる可能性も
  • 毛穴の黒ずみの原因になる(色素沈着)
  • 効果が長続きしないので頻繁に手入れが必要
  • 注意をしないとケガをする
  • カミソリの替刃や交換は長期的にコストがかかる
  • 毛先がチクチクしてしまう
  • 事前準備からアフターケアが意外と大変

埋もれ毛(埋没毛)が残る

カミソリでムダ毛を処理すると、埋もれ毛(埋没毛)が残る場合があります。埋もれ毛とは、本来は肌の表面まで成長するはずのムダ毛が皮膚の下に留まった状態のことです。

皮膚がダメージを受けて角質が分厚くなり、毛穴を塞いでしまいます。正常な状態であればムダ毛は自然に抜け落ちますが、毛穴が塞がっているために肌の表面に出られません。そして、皮膚の下に埋もれたままムダ毛は成長を続けます。

埋もれ毛を放置していると、ニキビや吹き出物ができやすくなります。また、ひどい場合には埋もれ毛の周辺にしこりができるため注意が必要です。

埋もれ毛が炎症を起こした場合は、医療機関を受診しましょう。

カミソリ負け(尋常性毛瘡)が起きる

カミソリで頻繁にムダ毛を処理すると、カミソリ負け(尋常性毛瘡)を起こす可能性があるため注意してください。

カミソリ負けとは、カミソリでムダ毛を処理した後に起こる尋常性毛瘡(じんじょうせいもうそう)と呼ばれる感染症のことです。カミソリ負けを起こすと、ヒリヒリした痛みや赤いブツブツ、かゆみなどの症状が現れます。

カミソリ負けの原因は、ムダ毛を処理する際に刃が当たり肌が傷つくことです。傷口から細菌が侵入して、炎症を引き起こします。また、カミソリが肌の角質を落として、バリア機能が低下することも原因のひとつです。

ニキビや発疹ができる可能性も

カミソリによるムダ毛処理で、ニキビや発疹ができる可能性もあります。特に皮膚が薄い顔のムダ毛を処理する場合は、ニキビや発疹ができやすいため注意してください。

ムダ毛処理の際には、カミソリの刃と肌の間に摩擦が生じます。撫でるように優しく処理しても、肌へのダメージは避けられません。

摩擦によって角質が剥がれ落ちることで、肌のバリア機能が低下します。弱った肌を守るために皮脂が過剰に分泌されることも、ニキビや発疹ができる原因です。

また、手入れを怠ったカミソリには雑菌が繁殖します。そのままカミソリを使うと、毛穴から菌が侵入するため、清潔な状態を保ちましょう。

毛穴の黒ずみの原因になる(色素沈着)

カミソリを使った頻繁なムダ毛処理は、毛穴の黒ずみ(色素沈着)の原因となります。特にデリケートゾーンや脇など皮膚が薄い部位は、黒ずみになりやすいため気をつけましょう。

肌が黒ずむ原因は、メラニン色素の沈着です。カミソリによる摩擦で肌が刺激を受けると、肌を守るためにメラニン色素が分泌されます。

本来、メラニン色素はターンオーバーによって、肌から体外に押し出されるため沈着しません。しかし、肌が刺激を受けるとターンオーバーが乱れ、メラニン色素が肌表面に排出されずに黒ずみます。

肌の黒ずみを回避するためには、肌への摩擦を減らすことが大切です。

効果が長続きしないので頻繁に手入れが必要

サロン・クリニックや光美容器と比べて、カミソリによるムダ毛ケアは効果が長続きしません。ツルツルな状態を保つには、頻繁な手入れが必要です。

カミソリによるムダ毛処理は、約3~5日しか効果が持続しません。生えてきたムダ毛が気になり、1週間に2~3回処理する方もいるでしょう。

ムダ毛を処理したことで肌がきれいになったように見えますが、肌はダメージを受けています。ダメージを受けた肌は、炎症やかゆみなどのトラブルを起こしやすい状態です。自己処理の頻度が増えるほど、肌トラブルのリスクが高まるため注意してください。

注意をしないとケガをする

カミソリは刃物であり、力の加減を間違うとケガをするおそれがあります。刃にガードが付いたカミソリを使っている場合でも、強い力でムダ毛を処理しないようにしてください。

不注意によって切り傷をつくり、出血する可能性もあります。傷がひどい場合は、医療機関の受診が必要となるでしょう。

特に自分では見えづらいIラインやOラインなど、デリケートゾーンの処理は危険です。必ず鏡を使って、確認しながら自己処理しましょう。デリケートゾーンのムダ毛処理はカミソリではなく、安全に処理できる電気シェーバーの使用がおすすめです。

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カミソリの替刃や交換は長期的にコストがかかる

カミソリの刃は2週間に1度の交換が推奨されており、長期的にコストがかかります。本体だけであれば約1,000~2,000円で手に入りますが、替刃は定期的な購入が必要です。

替刃のコストが300円として2週間に1度交換した場合、1年間で約7,800円の出費となります。

また、サロン・クリニックや光美容器によるケアとは異なり、カミソリでは毛量を減らせません。カミソリでムダ毛を処理し続ける限り、ランニングコストが発生します。

トータルでかかるコストを抑えたい方は、ほかの処理方法も検討してみましょう。

毛先がチクチクしてしまう

カミソリでムダ毛を処理することで毛の太い部分だけが残り、肌にチクチクとした刺激を与えます。

自然に生えてきたムダ毛は先端が細いですが、カミソリの刃によってカットされた部分は断面が尖るため不快感につながります。男性は女性と比較してムダ毛が濃い傾向にあり、よりチクチクしやすくなるでしょう。

ムダ毛を処理した後のチクチクは3~4日程度続きます。カミソリで処理する場合の不快感は、どうしても避けられません。

処理後の不快感が気になる方は、除毛クリームやサロン・クリニック、光美容器など、ほかの方法も検討してみてください。

事前準備からアフターケアが意外と大変

カミソリはムダ毛を自己処理するスタンダードな方法であり、自宅で手軽にムダ毛を処理できますが、準備に意外と手間がかかります。

処理するムダ毛が長い場合は、事前にカットして刃にムダ毛が絡まることを防がなければなりません。刃と肌が触れる際のダメージを軽減するには、ローションによる保湿も必要です。

また、シェービングを終えた後の肌はダメージを受けて敏感な状態であり、保湿ケアを怠ると肌トラブルを起こすおそれがあります。

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