アンダーヘアへの世間の意識が高まるにつれて、「そもそも処理は必要?」「何を使ってケアすれば良いの?」などの悩みを抱える方もいるでしょう。
アンダーヘアの中でもIライン、Oラインは目視できない範囲のため自己処理の難易度が高く、処理中に誤って肌を傷つけやすいので注意が必要です。
本記事では、アンダーヘアの処理における基礎知識や処理方法、メリット・デメリットについて紹介します。誤った方法は肌トラブルにつながるため、今のうちに自分に合った処理方法を見つけましょう。
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アンダーヘアの処理を怠ると、不快感やニオイなどさまざまなデメリットがあります。不快感が気になる方や、整えられたアンダーヘアに憧れがある方には、定期的な処理がおすすめです。
ただし、誤った処理方法を続けると、肌に合わずトラブルが生じるおそれがあります。また、快適に過ごすためにケアしたにもかかわらず、逆に不快感が増す可能性もあるため注意が必要です。
アンダーヘアの処理についての基礎知識を理解して、自分に合った方法でケアしましょう。
アンダーヘアの処理における3つの基礎知識を紹介します。
なかなか他人に聞けないアンダーヘアの処理事情。どのような処理をしたらいいのか分からない方もいるでしょう。アンダーヘアの定期的な処理によって蒸れや肌トラブルを軽減し、快適に過ごすことができます。
ですが、自己流でケアを続けると、思わぬトラブルを起こすかもしれません。男女ともに役立つ知識のため、自己処理を始める前に理解しておきましょう。
毛周期とは毛が生えてから自然に抜け落ち、また新しく毛が生えるまでのサイクルのことです。一般的に、毛周期には4つのサイクルがあります。
成長初期には皮膚の中で毛が成長を始め、成長後期になると毛が皮膚の表面に出てきます。退行期には毛の成長が止まり、自然に抜け落ちる準備を始める期間です。休止期に入ると毛は抜け落ち、次の成長期に入るまで毛は生えてきません。
毛周期は部位によって長さが異なっており、アンダーヘアの毛周期は1~2か月程度です。一般的に、太く濃い毛の毛周期は長い傾向があります。
サロン・クリニックや光美容器で処理する場合は、成長期の毛にしか効果が期待できないため注意しましょう。
上記のなかでもサロン・クリニックで人気のデザイン6種類を紹介します。
ハイジーナ
ハイジニーナは無毛にするデザインであり、衛生的である点がメリットです。蒸れやニオイを軽減できるため、ハイジニーナを希望する女性が増えています
ナチュラル
ナチュラルは自然な形の仕上がりが目指せる初心者に人気のデザインです。全体の毛量を減らして逆三角形に整えるため、処理していることがあまり目立ちません。
トライアングル(逆三角形)
トライアングルはナチュラルよりも小さめの逆三角形に整えるスタイルです。アンダーヘアの面積が小さいことでムダ毛がはみ出す心配がありません。
オーバル
オーバルはアンダーヘアを残しつつ、面積を狭くしたい方におすすめです。丸みを帯びたデザインのため、可愛らしい印象を与えられます。
スクエア
スクエアはアンダーヘアを四角く残すデザインです。海外で人気の形であり、アンダーヘアにもオシャレを求める方に好まれています。
I型
I型はハイジニーナとともに海外で人気のデザインです。アンダーヘアの面積が小さいため、TバックやGストリングなど大胆な下着にも挑戦できます。
ハイジニーナやナチュラルは自己処理できますが、個性的なデザインは少しスキルが必要です。
アンダーヘアの中でもVラインの毛量調節は特に大切です。毛量を調節するだけで見た目を整えられ、蒸れによるかゆみを軽減できます。
毛量を調節する際には、2~3cmを目安にムダ毛を短くしましょう。ハサミを使うと毛先が尖ってチクチクするため、毛先を丸く仕上げられるヒートカッターがおすすめです。
また、Oラインを処理する場合はハイジニーナ(無毛)を前提にしましょう。IラインはVラインとの境目ができて不自然にならないように、毛量を調節しましょう。
アンダーヘアを処理することで、蒸れによるかゆみや不快感を軽減できます。また、毛量を減らせば、水着や下着からムダ毛がはみ出す心配もありません。
ただし、自己処理で肌を傷つける可能性もあるため注意が必要です。アンダーヘアを処理する前に、メリット・デメリットを把握しましょう。
アンダーヘアの処理には3つのメリットがあります。
アンダーヘアを処理することで、排泄物や経血などの汚れがつきにくくなります。付着してもウォシュレットやビデで簡単に洗い流せるため、デリケートゾーンを清潔に保てるでしょう。
水着や下着からムダ毛がはみ出さないか心配な方も、普段からムダ毛をケアすることにより、水着や下着のデザインを諦める必要がありません。
また、アンダーヘアの処理によって毛量を減らせば、下着内の通気性が良くなります。蒸れを軽減できるため、デリケートゾーンのニオイも気にならなくなるでしょう。
アンダーヘアの処理には3つのデメリットもあります。
アンダーヘアの中でも、IラインとOラインのムダ毛は見えづらい部位です。処理中に誤って肌を傷つけるおそれがあるため、注意が必要です。
デリケートゾーンは敏感であるために、再びムダ毛が生えてきた時にチクチクします。処理後の不快感を軽減するためには、毛先が尖らない方法でアンダーヘアを処理しましょう。
また、自己処理方法を間違うと、かぶれや肌荒れを起こす可能性があります。正しい方法を理解して、肌に負担をかけないようにアンダーヘアをケアしましょう。
アンダーヘアの処理方法を8つ紹介します。
処理方法ごとのメリット・デメリットにも触れています。自分に合った方法を見つけて、安全にアンダーヘアを処理しましょう。
ハサミはアンダーヘアのムダ毛を短くカットする際に使用するアイテムです。ドラッグストアで手に入り、自宅で手軽に毛量を調節できます。
大きいサイズのハサミは細かい部分の処理が難しいため、小さいサイズを選ぶと良いでしょう。毛量を調節する際には、2~3cmを目安にムダ毛をカットします。
ただし、ハサミは刃が肌に直接当たるため、操作を誤ると肌を傷つけるおそれがあります。自分では確認しづらいIライン・Oラインには使わないようにしてください。
カミソリによるアンダーヘアの処理はスタンダードな方法。安価で手に入るため、カミソリで全身ケアをする方もいるでしょう。
ムダ毛を処理する際には、肌への負担を軽減するためにシェービングクリームを使用します。毛の流れに沿って、撫でるようにムダ毛を処理しましょう。
カミソリは力の加減を誤ると、肌を傷つけて出血するおそれがあるため注意してください。
また、ムダ毛を処理する中で皮膚も傷つくため、処理後は徹底した保湿が大切です。
電気シェーバーは刃が直接肌に触れず、ムダ毛を処理できる点がメリットです。肌への負担を軽減できるため、サロン・クリニックでも使用されます。
比較的安全にムダ毛を処理できるため、アンダーヘアの処理が初めての方にもおすすめです。
電気シェーバーで自己処理する場合は、ムダ毛が刃に絡みにくいように短くカットしておきましょう。その後、毛の流れに沿ってムダ毛を処理します。
ヒートカッターは、電気の熱を利用してムダ毛を短くカットします。毛先を熱で焼き切るため、処理後にチクチクしにくい点が特徴です。
アンダーヘアの毛先が丸く仕上がるため、ムダ毛が衣類を突き抜ける心配がありません。
ただし、ヒートカッターで一度に処理できるムダ毛は10本程度です。アンダーヘア全体を処理するには時間がかかります。
また、故障の原因になるため、処理後は刃に絡まったムダ毛を取り除きましょう。
除毛クリームは、毛の主成分であるタンパク質を溶かしてムダ毛を処理するアイテムです。ムダ毛が気になる部位に塗布して数分置くだけで、短時間できれいにケアできます。
除毛クリームでアンダーヘアのムダ毛を処理する前に、パッチテストを行い肌に合うか確認しましょう。
また、製品によってはアンダーヘアに非対応です。肌荒れやかゆみを起こすリスクがあるため、推奨されていない製品は使わないようにしましょう。
ムダ毛を処理したい部位に専用のワックスを塗布し、一気に引き剥がす方法です。ワックスは事前処理なしでムダ毛をケアできます。
一気に引き剥がすことで肌に負担がかかりやすく、毛嚢炎や内出血など肌トラブルのおそれがある点がデメリットです。ただし、繰り返し使うことで楽にケアできます。
また、アンダーヘアには使えない製品もあるため、使用する前に必ず確認しましょう。
サロン・クリニックでは、フラッシュ(光)やレーザーを使ったムダ毛処理が受けられます。専門スタッフが施術してくれるため、自分では見えづらい部位の処理も安心です。
アンダーヘアを処理する際には紙ショーツを身につけ、バスタオルで隠しながら施術してもらえます。最初は恥ずかしいですが、自分で処理するよりも形や毛量が思い通りにしやすい点がメリットです。
サロン・クリニックで施術を受ける場合、事前にシェービングが必要なため、予約日の1~2日前までに済ませましょう。
光美容器はスキマ時間に自宅で手軽にアンダーヘアのムダ毛をケアできるアイテムです。機種によっては、サロンでも採用されているIPL方式での処理が可能です。
光美容器でムダ毛を処理する際には、事前にシェービングする必要があります。しかし、使い続けるとムダ毛が目立ちにくくなり、処理自体が楽になります。
ただし、使用法を誤るとやけどのおそれがあるため注意が必要です。
アンダーヘアの自己処理は、思っているよりも肌に負担がかかりやすいです。処理方法によっては、肌トラブルを起こす可能性があるため注意してください。
特にカミソリや電気シェーバーでムダ毛を処理する場合、刃が肌に当たって傷つけるおそれがあります。処理する際にはシェービングクリームを使い、肌を撫でるように優しくケアしましょう。
除毛クリームやワックスは一度に広範囲のムダ毛を処理できて楽ですが、肌への負担が大きく、肌荒れをおこす可能性があります。IラインやOラインなど対応していない部位もあるため、使用範囲を守りましょう。
また、ムダ毛を柔らかくするために処理前に温め、処理後は保湿を徹底してください。
【代官山クリニック 蘆田英珠先生のコメント】
カミソリや電気シェーバーによる処理は、肌を傷つけるおそれがあります。出血するほど傷つく場合もあるため、頻度を減らせる方法で自己処理するのが良いでしょう。
アンダーヘアの処理方法によっては、痛みを伴う可能性があります。特に粘膜の近くは皮膚が薄く、痛みの度合いが大きくなる傾向にあるため注意が必要です。※個人差あり
光美容器を使ってアンダーヘアを処理する場合、照射レベルを下げることで痛みを軽減できます。痛みが我慢できない方は、保冷剤で冷やしてからの照射がおすすめです。
アンダーヘアをカミソリや電気シェーバーで処理すると、4日程度でチクチクし始めます。しかし、光美容器やサロン・クリニック、ヒートカッターによる処理であれば、処理後にチクチクしにくいです。
ただし、ヒートカッターはムダ毛を短くカットするだけであり、ツルツルな状態を目指す場合には向いていません。
光美容器やサロン・クリニックなら、処理の回数を重ねるごとにムダ毛を目立ちにくくできます。
アンダーヘアを自己処理する場合、週に1~2回の頻度が一般的です。処理回数が多い方でも週に3回程度まででしょう。
ムダ毛処理は肌に負担がかかりやすく、処理方法によって負担の大きさが異なります。肌トラブルの原因になるため、処理頻度を抑えられる方法を選びましょう。
アンダーヘアの処理は生理前でもできますが、おすすめしません。サロン・クリニックでは衛生面を考慮して、生理中の施術を断るケースがほとんどです。
生理前後はホルモンバランスの変化によって、普段よりも肌が敏感です。肌トラブルを起こしやすいため、アンダーヘアの処理を避けましょう。