知っておきたい光美容器の仕組みとケア周期【光美容器の基礎知識Vol.1】

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自宅でムダ毛をケアできる光美容器に興味があるけど、いまいちどういう仕組みかわからず敬遠している方もいるのではないでしょうか。

光美容器にはさまざまな種類があり、照射部位によっても使用頻度など異なるため、仕組みを把握して安全かつ適切に使用することが大切です。光美容器の仕組みがわかれば、使ってみたくなること間違いなしです。

本記事では、知っておきたい光美容器の仕組みとケア周期について解説します。正しい知識を身につけて、自宅で手軽にムダ毛ケアを始めましょう。

光美容器にはさまざまな種類がある

光美容器にはさまざまな種類があり、主に4種類が採用されています。

種類 特徴
IPL 毛根のメラニン色素に反応する光を当てて、熱を発生。ムダ毛にアプローチします。
SHR 毛を作る組織である毛包全体に熱を連続して与えて、ムダ毛を目立ちにくくします。
SSC 特殊なジェルを塗布して光を当てることで、毛の成長を抑制する方式です。
HHR IPLとSHRを掛け合わせた方式で、日焼け肌やホクロにも施術可能です。

IPLは家庭用の光美容器で広く採用されています。照射範囲が広いため、短時間でムダ毛をケアできる点が特徴です。

SHR・SSC・HHRはメラニン色素に反応せず、日焼け肌やホクロのある部位にも照射できます。

種類によってメリット・デメリットがあるため、自分に合った光美容器を選びましょう。

光美容器がムダ毛にアプローチする仕組み~IPL方式を例に~

IPL方式

IPL方式を例に、光美容器がムダ毛にアプローチする仕組みを解説します。

  1. 1.黒い色素(メラニン色素)に反応させる
  2. 2.発生する熱でムダ毛にアプローチ
  3. 3.数週間でムダ毛が目立ちにくくなる

それぞれ詳しく見てみましょう。

1.黒い色素(メラニン色素)に反応させる

IPL方式の光美容器の場合、光を肌の黒い色素(メラニン色素)に反応させます。

この際、IPLの照射の光は広範囲に拡散する特徴があるため、熱が一部に集中せず安心して使用できます。

IPLの光は複数の波長が含まれており、肌を美しくすることでも知られ、サロンでは美肌のためのフェイシャルメニューとして取り入れられています。

2.発生する熱でムダ毛にアプローチ

照射した光がメラニン色素に反応すると、熱が発生してムダ毛にアプローチします。

一般的にはメラニン色素を多く含む太く濃い毛のほうが反応しやすいといわれています。

ただし、メラニン色素を多く含むほくろは肌トラブルのリスクがあるため照射できません。

3.数週間でムダ毛が目立ちにくくなる

光美容器でケアしてから数週間が経つと、ムダ毛が目立ちにくくなります。

継続して使用することでムダ毛がキレイにケアできるだけでなく、美肌効果も期待できるため、肌にハリやうるおいを与えます。

各部位ごとのムダ毛ケアですべての毛にアプローチできる期間

光美容器によるケアでムダ毛にアプローチできる期間は毛周期に依存します。

毛周期とは毛が成長して自然に抜け落ちるまでの周期のことです。毛周期は、成長初期・成長後期・退行期・休止期に分類されます。

光美容器は黒い色素(メラニン色素)に反応することが特徴です。成長期の毛は全体の10~20%であるため、各毛周期ごとに10~20%ずつアプローチしていきます。

ムダ毛ケアを始める前に、6つの部位ごとの毛周期を把握しましょう。

  • VIO

※紹介するムダ毛ケアの期間は理論上のものです。実際の毛周期は毛1本ごとによって異なるため、期間にばらつきがでます。

脇の毛周期は約2~3ヶ月です。毛が濃い部位であり、自己ケアにかかる期間が長くなる傾向にあります。

2~3ヶ月で15%の毛にアプローチできると仮定した場合、満足のいく状態になるには理論的に約14~21ヶ月です。

ムダ毛が目立ちにくくなるまで、定期的なケアを気長に続けましょう。

関連記事:適切な脇毛処理で肌トラブルを減らすコツを紹介-脇毛の自己処理方法を解説

腕の毛周期は約1~2ヶ月です。太く濃いムダ毛が少ないため、比較的楽にケアができます。

1~2ヶ月で15%の毛にアプローチできる場合、満足のいく状態になるには理論的に約7~14ヶ月です。

腕のムダ毛ケアが満足のいく状態になるには最短で7ヶ月がかかります。6月頃から半袖を着る場合、遅くても11月にはケアを始めるのがおすすめです。

関連記事:適切な腕毛処理で肌トラブルを回避しよう|ツルツルな腕を目指すコツを紹介

手の毛周期は約1~2ヶ月です。ほかの部位と比べて毛量は少なめですが、人の目に触れやすい部分です。

1~2ヶ月で15%の毛にアプローチできる場合、満足のいく状態になるには理論的に約7~14ヶ月がかかります。

満足のいく状態になるには最短7ヶ月が必要です。手は人から見られやすい部分のため、自己ケアで美しさを保つのがおすすめです。

VIO

VIOの毛周期は約1.5~2ヶ月です。太く濃いムダ毛が密集して生えているため、自己ケアにかかる期間が長くなります。

1.5~2ヶ月で15%の毛にアプローチできる場合、満足のいく状態になるにかかる期間は約10.5~14ヶ月です。

また、VIOのムダ毛ケアでは、デザインによってケアの継続が必要な期間が異なります。

関連記事:VIOの安心な自己処理のやり方を紹介

顔の毛周期は約1~2ヶ月です。顔には細い産毛が多く、脇やVIOほど満足のいく状態になるまでに期間がかかりません。

1~2ヶ月に15%の毛にアプローチできる場合、満足のいく状態になるまでに約7~14ヶ月がかかります。

ただし、顔は皮膚が薄い部位のため、高い出力での照射はおすすめしません。出力を下げた分だけ、ムダ毛ケアに時間がかかる可能性があります。

脚の毛周期は1.5~2ヶ月です。濃いムダ毛が生えているため、腕と比べてケアに時間がかかります。

1.5~2ヶ月に15%の毛にアプローチできる場合、満足のいく状態になるまでにかかる期間は約10.5~14ヶ月です。

腕のムダ毛ケアが満足のいく状態になるには最短で10.5ヶ月がかかります。夏に脚を出したファッションを楽しみたい方は、前年の夏頃にはケアを始めるのがおすすめです。

関連記事:おすすめのすね毛処理方法を紹介|方法別のメリット・デメリットを解説

期間は目安でしかないので1週間に1回の照射から始めよう

期間は目安でしかないので1週間に1回の照射から始めよう

部位ごとのすべての毛にアプローチするための期間は、打ち漏れなく仕上げた場合の理想の計算であり、あくまでも目安です。光美容器を使ったムダ毛ケアは、1週間に1回の照射から始めましょう。

実際の毛周期は毛穴によって異なります。そのため、毛周期に合わせて成長期のムダ毛を狙った照射はできません。また、打ち漏れなく照射することも困難です。

まずは1週間に1回を目安に、自己ケアを実施してください。ケアを続けるうちにムダ毛が目立ちにくくなります。

その後は、実際の毛の薄さを確認しながら、自己ケアの頻度を徐々に下げることがおすすめです。

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